第1話 やっぱり・・・、饅頭が怖い! パート1
え~、世の中には数字を使った・・・、例えばイチ、ニッ、サン、ダァー、これは故アントニオ猪木さんの掛け声ですが、数字を使ったというか数字の入ったキャッチフレーズはまことにおおございます。例えばファイト一発、電話は二番、また高度経済成長時代を象徴した三種の神器というのもありましたな。そして三種の神器には続編・・・、三C、新三C、新三種の神器、デジタル三種の神器、キッチン三種の神器と次から次にバアジョンアップ! ともかくも一、二、三を使ったキャッチフレーズは多くありましたが、四や五は・・・、「四の五の言わずに」な~んてのはキャッチフレーズとしては使えませんな。またスポーツ・・・、野球では打率、打点、ホームランのすべてでトップになった選手を三冠王と呼んで褒め称えますが、四冠、五冠王は聞くことが・・・、オリックスの山本選手? そう~か山本選手・・・、たしかに、足し蟹・・・、アハハのウフフフ・・・。まあそれはともかく野村克也さんも・・・、えっ聞いたことがない? わたしファンだったのであえて言いますが故野村克也さんも三冠王で、著書に運、鈍、根と三つの言葉を題名にしたものがありました。また勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし・・・、格言とはちょっと違いますが言葉も。ただそれを説明していると長くなるので割愛するとして、運、鈍、根はマンガ巨人の星、そのものズバリですな。えっ、これは知ってる・・・、マンガ、アニメの力は絶大ですな。それはそれとして主人公の星飛雄馬と、その父親、一徹・・・、今でいう教育ママ! いえいえ教育パパの特訓物語ですが、選手の持っているポテンシャル、つまり潜在能力・・・、可能性が化けるには運、鈍、根が必要と言うことでしょうか。しかし運、根、鈍はなにもスポーツに限ったことではないようで、会社なら『なんであいつは上司の覚えがめでたいだ!』、学校なら『先生はどうしてあいつばかりかわいがるんだ!』とうらやましがられ・・・、妬みの対象となることはちょくちょくあることですな。さらに巡り合わせと申しましょうか時代に家柄、よく聞くのが三バン・・・、政治家の家に生まれたら世襲と言うレールに乗っかって地盤、かばん、看板。運鈍根とはちょっと・・・、いえいえ似たようなもので組織と資金、知名度が天からふってくる・・・、地からわき出してきて、なんの苦労もなく選挙に当選! もともと右クーラーに左クーラーのお坊ちゃま、お嬢様たちですから、ボンボン政治家の誕生相成ると言うことでしょうか。しかも東大、京大など超一流大学出のエリート官僚に支えられ・・・、こうなるともう上げ膳、据え膳! なんともはやうらやましいこと限りないのですが、ご当人は・・・、政治の世界は世間とは違い、どうも逆学歴社会を構築しているようですな。
しかし生まれや育ちは当人にはあずかり知らぬ・・・、どうにも出来ないことですし、他人がとやかく言えることでもありませんからさて置き、そんな上級国民から・・・、政にたずさわっている人から見下ろされている下級国民、年金受給者はマクロ経済スライドとかなんとかで受給額の無期限減額! そのうえこれでは食えないと言おうものなら死ぬまで働けと言うことのようですな。さらに非正規雇用者は景気しだい・・・、企業の安全弁で、いつどうなることか! くわえて塩をすり込むような物価高! こんなことを言うのも下級国民の妬みなんでしょうかね。ともかくも上級国民には持って生まれた運・・・、裕福なお家、優秀な親のもとに生まれれば、これは人生の大きなアドバンテージ! 野球で言えばリーグ優勝で1勝・・・、それどころか2勝も3勝もついてくるようなものですな。えっ、運は分かった? なにが分かったのか・・・、それがわたしには分かりませんが、運の次は鈍と根、この二つはだいたいセットになっておりまして、とらえどころのない運に立ち向かう下級国民は努力に努力・・・、粘り強い根気をちょっと鈍いくらいの様子で続けることで運が舞い込んでくる・・・、つまり人生がひらけるということでしょうか。しかし鈍を忘れヘタに利口ぶってると、運なんてものはスルリと逃げてしまうようですな。くわえて運が舞い込むために必要なのが、転機というか河の流れがかわると言いますか、スポーツなら良き指導者、学業なら良き先生、さらに先輩、同級生と志を一緒にする友、はたまた良き本や映画などとの出会い、巡り会いが必要なようです。それらが複合・・・、併せ持たれてはじめて才能が開花するようですが、わたしのような落ちこぼれには鈍はあっても運と根がない! だからすがるのは宝くじ・・・、一攫千金頼みで大谷選手や羽生選手、八冠の藤井颯太さんとは真逆の人生! さらに落ちこぼれは落ちこぼれが切磋琢磨する? 金や銀の斧などまったく縁のない連中が、磁石が鉄粉を吸い寄せるように自然と集ってくるようですな。
ノブ
「おいヒデ、テストかえってくるみたいだぞ。」
ヒデ、途端にウンザリ
「ええっ、ほんとかよ。嫌だ、嫌だ、俺、合計で何点あるんだろう? 英語、数学、ほぼ壊滅だし、点が取れそうと言ったら・・・。」
数えようとするヒデ、しかし数えられない
「見たくもねえ。」
ノブ
「そうは言っても、受け取り拒否なんてできないぞ。」
ヒデ
「じゃあ、置き配なんでどうかな? もしかして・・・、誰かが間違って持っていくとか・・・。」
ノブ
「お前、バッカじゃねぇのか、だれがお前のテストなんか持っていくんだよ。」
ヒデ
「えへへ、まあな。それでノブ、お前はどうだったんだ?」
ノブ、鼻をこすりながら
「それがよう、やるだけやったぜ。」
ヒデ、窺うように
「ほんとかよ? それで・・・、なに頑張ったんだ?」
ノブ、ニヤニヤしながら
「保健体育。」
ヒデ
「保健体育? なんとマイナーな・・・。で、他になにを頑張ったんだ?」
ノブ
「ない!」
ヒデ
「ない? 保健体育だけかよ。」
ノブ
「そうよ、保健体育だけだ。でもよ、俺にしては上出来だぜ。」
ヒデ
「そうなのか? そうか・・・、そうか・・・。そう言えば保健体育は、たしか人体の構造・・・。」
ノブ
「ああ、必死で覚えたぜ。」
途端にヒデ、ニヤニヤ
「男と女の体の構造・・・。いや~んバカァ~ン! そこはおへそなのぉ~、なぁんてね。」
ノブ、ウンザリすると
「お前、本当にバカだな。」
するとトモ、やって来る
「なに話してんだ? もしかしてこれか!」
小指をたてるトモ、ヒデ慌てて
「ちゃうちゃう、テストの話だよ。」
トモ
「テスト? お前らがか? 下から数えた方が早い俺たちだぜ、今さらなにがテストだよ。」
ヒデ
「それはないぜ。ところで、お前はどうだった?」
トモ
「分かりきったこと聞くなよ。点とれるくらいなら、お前らと付き合うかよ。」
ヒデ
「違いねぇ。だがトモよ、聞いて驚くな。ノブが今回、保健体育頑張ったんだって。」
驚くトモ
「はぁ・・・、熱でも出たのか?」
ノブ、ニヤニヤしながら
「ばか言え、どうして熱が出るんだ。心機一転というとこかな。」
ヒデ、うなずきながら
「本人がそう言ってんだから間違いないぞ、ノブは目覚めたんだぜ。」
怪しむトモ
「ウソだろう。」
しかし何を思ったのか
「でもよ・・・、誰しもひとつくらいなにか頑張らないといけないもんな。」
ヒデ、首を傾げ
「おいおいトモ、どうしたんだ・・・。お前こそ、熱でも出たんじゃないのか? それとも・・・、振られた?」
トモ、
「ばか言え! オレ様が振られるわけねぇだろうが。だがよ、ちょっと悩みが・・・。」
「悩み・・・、悩みってなんだ?」
「それがよう、最近、歯が痛くって・・・。」
ノブ
「トモ、歯が痛いのと頑張りになんの関係があるんだ?」
トモ
「当たり前だろ、歯医者はこわい! 行くだけでこちとら必死、死に物狂いよ。だから頑張って行く、そう言うこと。」
ノブ、ヒデ
「あはは。トモ、なにが必死、死に物狂いだよ。たかが歯医者だろう。」
トモ
「ば、ばか言え。たかが歯医者、されど歯医者よ。あのドリルの音・・・、聞くだけでびびるぜ。ウイーン、ウイーン、ガガガ、シャッシャ。お前ら歯医者に行ったことないのか?」
ノブ、ヒデ、ニヤニヤ、トモ、無視すると
「まあ・・・、行ったことがないもんには分かんねぇだろうが、椅子に座って体をこう倒され・・・、仰向けよ。そこにライト・・・、目くらましだぞ。まっ、それだけならどうってことはないが、口の中をてらされて、なにされるのか分かんねぇのに、台の上には針みたいに先の細いのがよ、何本も並んで・・・。そして歯医者がよう、口の中を見ながら『うーん、何本か虫歯あるし、あまり良くないな』なんて言った途端にドリルだ、なんにも言わずにだぞ。ドリル引っ張って『さあ、治療するので、痛かったらすぐに言ってください』な~んて言いながら・・・、絶対にあれは拷問だぜ。こちとらドリルと聞いただけで全身の筋肉が硬直するのによ、問答無用だ。それに最初、シャーシャ、シャーシャってならしして・・・、バイクで言えば空ぶかしだな。『はい、口をもっと大きく開けて!』な~て言われ精一杯開けるんだが・・・、まったく誰が見てもアホづらだ、情けないったらありゃしねぇ。だいいちなにをしているのか・・・、バイクなら自分でどうにかできるんだが、そりゃぁ怖い。怖いったら、ありゃしねえぞ。」
涙を浮かべるヒデ
「お前がそんなに・・・、歯医者嫌いとは知らなかったぞ、アハハ。」
ノブ
「く、苦しい・・・、たまらん。人は見かけによらないもんだな。」
ノブとヒデ、腹を抱えて笑っていたが、ヒデ、何を思ったのか
「トモ。歯医者はおいといて・・・、ほかになにか嫌いなもんはないのか?」
ぶすっとするトモ
「それ以外・・・、嫌いなもん? 歯医者以外に・・・、そうだな、男だな。女子はいいが、男はねえ・・・。」
「アホ、そういう事じゃない、嫌いな教科はなんだと聞いてんだ。」
それから三人がああでもない、こうでもないとやっていると、いつの間にか顔見知り・・・、落ちこぼれ軍団の面々よってくる
落ちこぼれ軍団
「何を話してんだ・・・、もしかしてこれか?」
小指を立てる、トモ
「ばか言え・・・、なにが嫌いかって話ししているんだ。」
落ちこぼれ軍団
「嫌い・・・、食いもんか? 先生か?」
ヒデ
「ちゃうちゃう、勉強の話しさ。」
落ちこぼれ軍団
「はあ? ・・・じゃあ俺は全部だ。」
ヒデ
「そうじゃなくって、特に嫌いなもんだよ。好きな教科なんてない俺らなんだから、ここはいっちょう発想を変えて、特に嫌いな教科という話になったんだ。」
落ちこぼれ軍団
「なるヘソ・・・、なるヘソ・・・。」
落ちこぼれ軍団
「俺は古文だな。」
落ちこぼれ軍団
「おれは歴史だ。」
落ちこぼれ軍団
「俺は漢字だぜ。どうこう言っても携帯、パソコンで見る分はだいたい読めるんだが、書けときたらさっぱりだぜ。あれっとなっちまうんだ。」
落ちこぼれ軍団
「そうよ、ほぼほぼ書けねえぞ。」
落ちこぼれ軍団
「おれよう、水炊きは嫌いだけど豚汁は好きだぜ。」
落ちこぼれ軍団
「豚汁・・・が、好き?」
「ああ、豚汁は美味ぇぞ。野菜を切ってよ、それから豚肉・・・、なんせ肉を先に切ったら衛生上よくないからな、はじめに野菜! そして鍋にごま油を回して豚肉を中強火でしっかり炒め、白くなったら長ネギで香り付け・・・。」
落ちこぼれ軍団
「誰だ、こいつ連れてきたのは・・・。」
「お前、さっさと帰って寝ろ!」
ワイワイガヤガヤやってると、ハルキ来る
「君たち、何をしているんだい?」
盛り上がっていた落ちこぼれ軍団、途端にトーンダウン。ひそひそと『いやな野郎が来たぜ』、『ああ。あいつ全国模試で十本の指に入るからな、いったい頭の中はどうなってんだ? 俺らとは住む世界が違いすぎて、恐れ多いというかなんというか・・・』
ところがヒデ、ハルキに
「みんなで今、なんの教科が嫌いか話ししてたんだ。」
「へぇ、そうなの。僕は嫌いな教科はないけれど、苦手な教科ならあるよ。」
落ちこぼれ軍団、『おいおい、嫌いはないとさ』、『そりゃそうさ、学校一の秀才だからな』、『しかし、いやなヤツが来たもんだぜ、なにか一つくらい嫌いなもんが・・・。例えば体育は嫌いだとか』、『こいつ運動神経もいいらしいぜ。運動、勉強万能なんだってよ』。しかしヒデ
「ハルキ・・・、ハルキくん。なにか一つくらい、嫌いなもんがあるんじゃないの?」
落ちこぼれ軍団『おいおい、ハルキくんだってよ』、『まぁな』、ハルキ照れながら
「勉強はないけれど、スイーツはちょっと・・・。僕、嫌いなんだ。」
ノブ、驚くと
「スイーツが嫌い? あんな美味いもんがかよ?」
「そうなんだ。家族は・・・、特に妹はこんなに美味しいものをっていうんだけれど、僕は食べるのがヘタだし味が今ひとつ分からないので嫌いと言うより怖いんだ。」
ノブ
「味が分からない? 怖い? カスタードクリームと生クリームはぜんぜん違うぞ。」
「それが・・・、なにを食べてるのかはっきりしなくてね。」
トモ
「ほんとかよ?」
「うん、ほんとうだよ。」
ヒデ
「ちょ、ちょっと待ってくれ。」
ハルキ
「どうしたの?」
不審顔のハルキをおいて、ヒデ、いそいそと軍団に、『おい、あいつスイーツが苦手なんだってよ』、軍団メンバー『マジかよ』、『ほんとかぁ?』、『へー、意外じゃないか』、『こりゃあ、面白いぞ』、『賢さ全開のあいつが・・・、じゃぁ、いっちょケーキ食わそうぜ。どうなることか見ものだぞ』『それがいい、一泡ふかして・・・』、『ケーキ・・・、ケーキだったらなにが?』、すると豚汁『チーズケーキはこってり、濃厚、滑らかでほどよい酸味がきいて最高だぜ。それとモンブラン、栗のペースト、たまらないぞ。それからイチゴのショートケーキ、イチゴの酸味と生クリームの甘さはたまらん。チョコレートケーキもいいよな、チョコ好きにはたまらねぇぞ』ヨダレをたらす、『汚えなっ、お前!』軍団メンバー呆れるが、豚汁の博識に尊敬、すると一人が『じゃあヒデ、金はみんなで出すから、あいつをケーキ屋に誘えよ』、ヒデ、『分かった』、そしてハルキのところに
「ハルキくん、放課後、時間ある?」
「エッ! 急になに? うーん・・・、時間か・・・。まあ今日は塾もないし大丈夫だけど、なにか?」
「学校の裏にケーキ屋があるだろう、そこで待ち合わせしないか。」
「なんで?」
「俺、ケーキおごるからよ。」
「いいよ、僕はケーキ怖いんだ。」
「まあ、そう言うな、あそこのケーキ有名なんだぞ。君がケーキ嫌いと言っていても一口食べたら絶対にかわるから、そりゃ美味いんだ。じゃあな放課後な。」
ヒデ、いそいそと軍団に、部活もしない軍団だ、授業が終わると、さっそくケーキ屋に集合
軍団の面々
「遅いなあ、あいつ怖くて家に逃げ帰ったんじゃないのか?」
「そうかも。」
口々に言っていると、ハルキ来る
『来たぜ』、『度胸いいな、さすが秀才』、褒め言葉でもなんでもないが軍団ニンマリ、ヒデ、ハルキのところに
「ハルキくん、来ないかと思ったよ。じゃあ、入ろうか。」
店内へ、軍団、外で隠れる
「さあ、何食べようか? ボクのイチオシはこれ。」
シュークリームを指さす、さらに
「それと・・・。」
豚汁が言っていた五品
「じゃあ、あそこに座ろうか。」
ヒデ、注文の品を乗せたトレーをもってテーブルに、ハルキ
「あれ? 君は食べないの?」
「うん、俺はいつも食べているからいいんだ。君が怖いって言うから、もし怖いのがなおるならと思って。ここのケーキ、本当に美味しいんだぞ。」
「そうなの? 君がそこまで言うのなら・・・。」
ハルキ、一つパクリ、そして二つ目もパクリ・・・、見ているヒデ、口中に唾、ハルキ、
「これは! ああ怖い・・・、怖い・・・。こんなに柔らかくて甘いもの・・・、僕、全部食べれるかな?」
言いながらもすべてぺろり、そして
「クリームはいいけれど、生地がもう少しだね!」
『はぁ?』、ヒデ、呆れると慌てて外に
「おいおい、あいつウンウン言いながらも全部食べたぞ。それに、生地がなんとかかんとか・・・。」
軍団
「生地? そりゃあ食べなれているんじゃないのか?」
「もしかしてはめられた?」
「ああ、たぶんな。やられたぞ!」
「あいつ、賢いからな。」
「トモ、何品頼んだ?」
「六品だよ。」
「それだと、会費二百円じゃたりないな・・・。」
「まいったな、あと二百円ずつだ。」
ヒデ、金を持って店内に
「ハルキくん・・・、君のケーキ怖いは治ったの?」
「うん、君のおかげでだいぶんよくなったよ。でも、ごめん。君には言わなかったけれど、以前からケーキが怖いか饅頭が怖いかで悩んでいたんだ。今、君にケーキをおごってもらって分かったんだけど、やっぱり饅頭が怖い・・・。」
お後がよろしいようで、テケテンツクテンツク、テケテン・・・。
完
やっぱり・・・、まんじゅうが怖い ゆきお たがしら @butachin5516
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます