第98話 食育勇者の三姉妹~美味しく楽しく食事ができれば、絶対できる最強奥義!~を読んで食の大切さを痛感しちゃいました。 

●今回の読書作品 

【作者】  夜野舞斗 様

【作品名】 食育勇者の三姉妹~美味しく楽しく食事ができれば、絶対できる最強奥義!~(ノベルアップ)


      


●今回の読書会参加者


加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。動物と話せる。この作品も含めて作者と言う設定。

ヘビのヘビッチ:中二病ヘビ。語ると長い。解説役。

シマリスのクパちゃん(メス)、クリス(メス)、サブちゃん(オス):三つ子のシマリス。全員ツンデレ。



私は読書会開始前、メンバーから夜食の依頼を受け、キッチンにてスキル【友美さんの三分クッキング】を自然発動。ヘビッチには冷凍のラットをジップロックに入れて湯せん解凍。シマリスの三つ子達にはスキル【友美さんのやっつけ仕事】を発動。コンビニにて甘栗、イチゴ、焼き芋、カラムーチョを購入し皿に盛り付けて自室に戻りました。


ガチャ


「友美ちゃん。今日は、魔王もつかの間の安息を求める様な極寒の夜だな?」


「え?あ、うん。寒いよね。ヘビッチは大丈夫なの?」


「ああもちろんだ。僕は今から友美ちゃんが温めてくれたラットを食べて、都会のねずみの様な知恵と生命力のスキルを身につける所だからな」


「………」

(さりげなく、この作品の紹介をしてくれてありがとね)


相変わらずのヘビッチ中二発言から読書会は始まり、読み始めて三時間後……。


「べ、別にこの作品が三姉妹だからって、それに因んで私達が参加してるんじゃないんだからね!」

「そうよ!私はすでにこの作品を三日間で一気読みしたわけないんだからね!」

「まあ、どうしてもと言うなら、三姉妹のうちの誰かを嫁さんにしてあげない事もないがな!」


「………」

(本当あなた達、いつも仲いいね。それにツンデレにブレがないね。あと、めんどさいね)


シマリス三つ子のクパちゃんはイチゴ、クリスは甘栗、サブちゃんは焼き芋をそれぞれ両手に持ち、食べながらテーブルの上で仲良く横並びで本を読んでいます。

(光景は可愛らしいけどね……)


「友美ちゃんこの作品は、2020年11月から連載開始、現在393話、約百万文字にも及ぶ食べて育つ異世界ファンタジー作品だ。そして最近もほぼ毎日更新されているんだ」


「本当にすごいよね!」


「ああ。作者様のこの作品に対する愛と、想いが沢山詰まった作品なんだ。そしてこの主人公の翔さんは節目で現代に戻る。つまり日帰りでの異世界転移を繰り返す、これは珍しい設定だぞ」


「そうだね!」


「そしてこの作品の最大の魅力の一つでもある様々な食べ物だ!様々な料理を摂取する事で、その料理や食材に因んだ技を発揮する事が出来るんだ。それを食育と言う言葉で、作品世界の概念の構成を行っているんだ。そして作品の章の節が終了ごとに図鑑のエピソードと言う形で、今までの食べ物や技の解説がある。これもとても楽しい!これに対比して、僕たちの本編でも99話に友美ちゃんのスキル大百科と言う、いかにもやっつけ表現のエピソードがあったが雲泥の差だな」


「………」

(すみません。一応あれは私が書いたと言う設定なんですが?)


「そして現在、その技の数約300だ。作者様のその発想力には脱帽だ!」


「そ、そうだね」

(ヘビッチ…あなた元々帽子なんか被ってないよね?)


「そこでかつて日本で流行したと言う食べ物だが……」


「うん。え?」

(なんでそう言う話になるの?また長くなるのかな?)


「まずはナタデココ、パンナコッタ、ベルギーワッフル……」


「ちょっと待って!ヘビッチ!」


「なんだい?」


「流行した食べ物の話じゃなくて、読書会だから作品の話をしようよ」


ふと、気づくとクパちゃん。クリス、サブちゃんの三匹は熱弁するヘビッチの方を向き興味津々の顔をしていました。


「最後まで言わせてもらえばわかるんだが?みたまえ。リスさん達も、目を輝かせて僕の話に耳を傾けているではないか?」


「あ、うん。わかったよ……。続けて」


「それでは改めて。生キャラメル、食べるラー油、マカロン、アサイーボウル、タピオカ、大人のふりかけ、鉄骨娘のCMで有名な鉄骨飲料、桃の天然水、チョコエッグ、ねるねるねーるね、ハンコ下さい、はちみつレモン、ケンちゃんラーメン、ジャワティー、サスケ、アイスボックス、とんがりコーン、八分の五チップス、ドンパッチ、パイの実、ポポロン、DAKARA、甘栗むいちゃいました、環境ホルモン、黒酢、草むしり、ボンカレー、おっとそう言えば、この作品の最初には海鮮丼も出て来たな。友美ちゃん。丼と言っても、その種類は様々で一般的に共通認識で使われている物も多数あるんだ。例えば……鉄火丼、ネギトロ丼、うな丼、かつ丼、牛丼、親子丼、他人丼、天津丼、玉子丼、中華丼、カレー丼、深川丼、エビチリ丼、ステーキ丼、から揚げ丼、ドドンガ丼、麻婆丼、カルビ丼、ロコモコ丼……」


「………」

(ちょっと待って?変なの混ざってない?)


「要は、この作品を読んでいるととても食欲が湧いてきて幸せな気持ちになる!と言う事を僕は言いたいんだ!」


「べ、別にお腹なんか空いてないんだからね!」

「そうよ!私達を大食いキャラみたいなイメージ持たないでよね!」

「まあ、どうしてもと言うなら口移しで、おすそわけしてあげない事もないがな」


「………」

(本当にめんどくさいけど、順番に突っ込むね)

(ヘビッチ……無理矢理過ぎない?あなた、ただ語りたかっただけでしょ?)

(クパちゃん……あなたイチゴ3個目だよ?全然説得力無いよ?)

(クリス……あなたに至っては、甘栗10個目だよ?どんだけ食べるの?)

(サブちゃん……あなたはさっき、さりげなくカラムーチョつまみ食いでしょ?そんなの食べて大丈夫?)


そして、ヘビッチは呑気にトグロを巻き始め、舌をチロチロだしながら再び語り初めました。


「そしてこの作品、実は・・・。僕は最初読んだ時は何を訴えたいか?物語の一番の目的や命題がわからなかったんだ。あんまり語るとネタバレになるから避けるが、謎の部分が多すぎたからだ。しかし、それが少しづつ明らかになるんだが、明かされるシーンがどれも印象的でな。あーこう言う事か?と思ったよ。表面的な情報を序盤から数多くだしておいて、深く明らかにする。これが狙いであり、物語のメリハリが増して、大長編でも飽きさせない手法なんだと思ったよ」


「確かにそうだね!」


「そして内容に関しても、掛け合いの楽しさや問題解決等もすごく工夫されているんだ。本当に色々な発想と言う物が詰まっているんだ。この作品の素晴らしい所はそこだと思う」


「べ、別に男女問わず万人向けのエンターテイメント作品だなんて思ってなんかないんだからね!」

「そうよ!私がアリメルさんだなんて思ってなんかないんだからね!」

「じゃあ僕はレディアさん。クパ姉さんはソリアさんだな」


「………」

(一応再度順番に突っ込むね)

(クパちゃん……そう思ってるならツンデレで表現する必要なくない?)

(クリス……アリメルさんは極度の人見知りだよ?あなたとは全然違くない?)

(サブちゃん。残念だけど三姉妹だよ?あなたオスでしょ?)


「今、シマリスさんが言ってた様に、エンタメ作品と言う意味で本当にこの作品は万人向けだと思う。食事と言う、生き物が生きて行く為に避けては通れない題材をうまく物語として組み込んでいる!男女共に愛される作品だと思うぞ!」


「うん!確かにそうだね!ポイントもすごいよね!」


「ところで友美ちゃん。僕のラットはまだかい?」


「え?あ、うん!用意したよ。ちゃんと体温くらいに温めたよ」


「じゃあ。食べさせてくれないか?」


「うん。え?」


私は割り箸でジップロックの中のラットを掴み出し、ヘビッチに食べさせました。


「………」

(ごめん。私本当は爬虫類苦手なんだよね……。やっぱり丸のみのヘビッチ食事シーンはいつ見てもすごいね……)


「友美ちゃん。やはり皆で楽しむ食事は最高だな!ガラガラ!」


「そ、そうだね!」

(そのガラガラって言うの本当に止めてくれないかな?毎回思うけど、あなたガラガラヘビじゃないでしょ?)


食事に大満足した様子のヘビッチに、私は絶句するしかありませんでしたが、その後朝まで楽しくこの作品を読んでいました。



作者 夜野 舞斗 様

長編での様々な発想が詰まった作品の為、私の伝えたい事が整理出来ず遅くなり申し訳ありませんでした。


そして今回はご了承ありがとうございました。


今回の作品はこちらからどうぞ!

https://novelup.plus/story/253384878















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