第97話のpart4 【特別編】オカメ教と言うのを調べてみました。
「えっと……すみません。カメッチ…………さん?」
「なあに?サキュバス友美?」
読書会は終盤、有木珠乃様の作品『悲劇が予定されている乙女ゲームのヒロインに転生したので、回避するために侯爵様を探したら護衛を拾いました』を読み、私はヒロインのマリアンヌさんの可愛さについて熱弁していた所、カメッチに『友美は男だけでは飽き足らず、女の子も性的対象として見ているの?』と理不尽な理論を展開され激怒されています。
「そう言うつもりはないんだけど……」
「まあ、いいわ。友美の欲情癖は今に始まった事ではないから」
「………」
(そんな癖ないんですが?)
「で、続きは?」
「あ、うん。とにかくヒロインのマリアンヌさんが本当に可愛くて応援したくなる作品だよね?ウサッチもそう思うでしょ?」
「ごめんなさい。私もそう思います。とてもドキドキしました。特にこの作品の序盤の屈指の神回である14話、15話は……ごめんなさい。本当に可愛らしくて。そして視点があえて男性側のエリアスさん視点で……マリアンヌさんも可愛いけど、男性に萌えたのは私初めてなんです……ごめんなさい。私みたいな元野ウサギが、いけしゃあしゃあと評論家ぶった事を……。天敵のいない現代で使い道がないくせに、無駄に耳が長くてごめんなさい……」
「…………」
(最近本当にウサッチの自虐に対応出来ないよ……)
「ビリビリ確かにその回はとても良かったわ。特に以下のやりとりは本当にビリビリしたわ」
__________________
「無体なことはしないし、もう言わないから、一回だけ。一回だけでいいから、抱き締めさせてほしいんだ」
「……一分。ちゃんと守ってくれるなら、別に一回だけじゃなくても……いいよ」
思わず、返事を言わずに、マリアンヌの体を引き寄せた。心の準備が出来ていなかったのか、驚いた声が聞こえたが、気にしなかった。
一分、ってどれくらいだろう。さっきと同じように、力を入れたら怒るかな。
「エ、エリアス。一分、経ったよ」
__________________
「ビリビリ。このビリビリシーンは、奥が深いのよ。特に、エリアスさんのビリビリ気にしなかったと言う語り。これはビリビリ間接的にギュって抱きしめてる度合いの深さをビリビリ表現していると感じたわ。そしてその後の力をビリビリ入れたら怒るかな。のビリビリ語りもギュってしてなさそうだけど、それはビリビリ男性からの視点で、こう言う時女性は十分ギュってされているとビリビリ感じる物よ。ビリビリ」
「そうね。電気のウナギさんの言いたいのは、この作品は可愛さや感情を表現するシーンや心理描写に絶妙の間があるのよ。セリフの掛け合いシーンなんかも、極力長くしない手法が見受けられるわ。必ず途中に語り手の、セリフでも問題ない様な解説や心の感情や+αが入るのよ。私達の読書会はたまにくだらない、友美の心の声が入る事もあるけど、下手すれば連続した会話の掛け合いだけで構成されることもあるわよね?でもこの作品は、違うのよ。そうね、音楽で言うなら文体にリズム感がある作品なのよ。リズミカルだから、どんどん読み進めてしまうの。これは作者さんも意識してない所かもしれないけど、私はそう感じたわ」
「………」
(電気ッチは、大事な所にビリビリ多すぎて何言ってるかわからないよ?)
「カメッチの言ってる事わかるかも!不思議と読み進めてしまうよね!ストーリーも気になるしね。あ、あと乙女ゲームが舞台だから、所々選択肢が出てくるのも面白いよね?」
「そうね。この選択肢に対しての反応も可愛らしくて面白いわ。私もこれを参考に友美の物語を考えたのだけど聞いてくれるかしら?」
「あ、うん………」
(しまった……)
友美は冥界にて彼と運命的な再会を果たす。
しかし彼は顔が真っ青な宇宙人の様な肌色に変わっていた。友美はと言うと何故かこの場所に似つかない平安時代のお姫様の様な十二単を着用していた。
そんな事もおかまいなしに彼は話始めた。
「早速だけど、友美ちゃんは今日の一局、王の駒と玉の駒どっちがいい?」
「私は玉がいい!!」
眼を輝かせて、夜の隠語を叫ぶ友美。
さあどうする?
①そのまま二人でベットへ。
②そのまま脱ぎ始める。
③そのまま二人でシャワーに行く。
「………」
(ちょっと待って?この選択肢、どれを選んでも結果は同じじゃない?)
「ビリビリ。ところで、友美ちゃん。テーブルの上にある、マリーゴールドの花二本と短冊一枚を私の水槽にいれて頂戴ビリビリ」
「え?あ、うんいいよ」
(なんでこんな所にマリーゴールドの花と短冊なんかあるの?)
私は、電気ッチの水槽にマリーゴールドの花二本と本のしおりサイズの短冊を電気ッチの水槽に入れました。そして電気ッチは30秒ほどそれらに巻きつき放電。
以前、同じ方法で生卵を半熟卵にした電気ッチ。
「さ。とってもいいわよ。ビリビリ」
「………」
「え?!短冊に押し花みたいに縮んでガビガビに貼り付いてる?それにもう一本はドライフラワーになってる?」
ドヤ顔の電気ッチ。
(電気ッチ……あなたの電気芸本当に応用力あるね……)
「ごめんなさい。とにかくこの作品本当に楽しいです・・・私なんかが楽しんでごめんなさい・・・」
「そ、そんな事ないよ!ウサッチ!」
「ビリビリ。私も気にいったから持ち帰っていいかしら?ビリビリ」
(電気ッチ、あなた持ち帰っても読めないでしょ?)
「とにかくこの作品も予期せぬ、困難やキャラ達の反応が面白い作品なんだけど、オカメ教もここまで布教が進むとは思わなかったわね」
「そうだね。始まりはうり北様の作品だけど、読んだ当初はまさかこんな事になるなんて思わなかったよ」
「オカメと言う一言で、こんなにも沢山の人の脳裏に住み着き、影響を与えるなんて本当にすごい事だと思うわ」
「そう考えると、やっぱりうり北様は教祖なんだね!」
「そうね!コミュニティの意義や大切さを教えてくれた、魅力的な方だわ。これからも沢山の人に影響を与える作品を書いて欲しいわね」
私達はその後も朝まで、今回の作品について語り合っていました。そして同時にオカメ教との出会いに感謝せずにはいられませんでした。
今回はオカメ教を紹介させて頂きました。
私も以前は、サイト上でのコメントのやりとりのみで、基本は細々と執筆していました。しかし、ツイッターに交流の場を広げて、ノベルアップにも投稿を開始すると一歩進んだ交流を行う事が出来ました。
もちろん、作家様には色々なスタンスの方がいます。
それは個人の自由です。
しかし、コミュニティーを構築する事の大切さと意義はあると思います。
私も今後は一人一人との繋がりを交えて執筆活動を行って行きたい。そう考えています。
うり北うり子 様
にわ冬莉 様
万吉8 様
花里悠太 様
有木 珠乃 様
今回はほんとうにありがとうございました。
これからもたまには絡んで下さい。
今回の作品はこちらからどうぞ
うり北うりこ様
https://ncode.syosetu.com/n7616ib/ (小説家になろう)
https://kakuyomu.jp/works/16817330653192371872 (カクヨム)
にわ冬莉 様
https://kakuyomu.jp/works/16817139559108614218 (カクヨム)
万吉8 様
https://kakuyomu.jp/works/16817330650600256136 (カクヨム)
花里 悠太 様
https://kakuyomu.jp/works/16816700427089683264 (カクヨム)
有木 珠乃 様
https://ncode.syosetu.com/n6169ht/ (小説家になろう)
https://kakuyomu.jp/works/16817139556599657486 (カクヨム)
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