第97話のpart3 【特別編】オカメ教と言うのを調べてみました。

一応おさらいです。

この作品に登場する、カメの亀頭カメッチ(メス)は下ネタ好きです。

そこをご了承頂き、よろしくお願いいたします。




(オカメッチのせいでひどい目にあったよ……)


私はお手洗いを済ませている際に、オカメッチに電気を消され、暗闇の中手探りで対応した事に疲労困憊になりながら階段を上がっていました。


ガチャ


「オカメッチ!!電気消したのあなたでしょ!?」


「アハハハハ!」


オカメッチは笑いながら∞の軌道で部屋の中を旋回。そして私の頭に着地。


「ちょ!納豆踏み踏みした足でしょ?」


「いいえ。ニワトリさんの食事を踏み踏みしといたわ」


「え?」

(まさか?トウモロコシの粉?髪の毛に付きまくりじゃんか……)


「それはそうと、うり北様の新作の紹介ね」


何事もなかったかの様に進行するカメッチ。


「あ、うん。そうだね……」


「さっき話したけど、うり北様の今回の作品には並々ならぬ決意が込められているわ。但しまだ連載開始したばかりだから、オカメのインコさんがあらすじを紹介するわね」


「うん。オカメッチ、お願い」


「この作品は、乙女ゲームに転生した主人公のアリアさんが、自分と溺愛する弟の幸せを掴める様に、悪役令嬢になるのを回避する為の計画を立てて実行すると言うお話しよ」


「そうだね。まだ序盤だけどタイトルから察するに、この後の展開に期待だね!特に忍者って言うのが気になる!」


「あと、うり北様の作品は、語り手の心の声みたいな表現が面白いわよね」


「たしかにそうだね。前作の小夜さんの心の声も可愛かったよね」


「まあ、友美ちゃんの心の声はツッコミばかりで可愛気なんか何もないけどね。アハハハハ」


「………」

(オカメッチ…あなた初対面だよね?)


「それじゃあ次は、私が花里様の作品を紹介するわね」


「あ、うん」

(カメッチ、下ネタはほどほどにね)


「花里様の作品、棋力全意のめおとは、夫婦間の些細な揉め事や意見の相違、選択等を、なんでも将棋で決めると言う日常を描いたお話しよ」


「そうだね!でも、この作品って花里様夫婦がモデルじゃないのかな?もしそうだったら微笑ましいよね!」


「友美。あなたはなんで、そうやって作者さんのプライベートを詮索するの?いい加減に性欲を抑えなさいよ」


「いや……それと性欲は関係ないんじゃ…」


「うるさいわね!じゃあ、私がこの作品を参考にした短編を以下に披露するから聞きなさい!」


「ビリビリ。面白そうね。ビリビリ。亀頭さんお願い。ビリビリ」


「………」

(なんでこんな事に……嫌な予感しかしないよ……)

私は下ネタへの耐久スキル【まいっちんぐ友美先生】を自然発動。そして念には念を入れて上位互換スキル【まいっちんぐ友美先生 実写版】も強制発動。



友美と彼は八百屋に行き揉めていた。


売っているのはバナナとそれより少し太いヘチマ。


『私はヘチマがいい!』『俺はバナナだ!』


なごやか夫婦間のいざこざに、周囲の人たちはいつも仲がよろしい事、と微笑ましく見ていた。しかし次の友美の言葉に驚愕する事となる。


『バナナじゃ……細すぎるじゃん………物足りない………』



「………」

(え?終わり?)


「アハハハハ!!どんだけなの?友美ちゃん!」

再び飛び立ち∞の軌道で笑うオカメッチ。


「ビリビリ。友美ちゃん。ヘチマと私ってどっちがビリビリ太いのかしら?ビリビリ」

相変わらずマイペースな電気ッチ。


「ごめんなさい。私ウサギだから一年中発情期で友美ちゃんの気持ちわかるわ………」

部屋の隅でオドオドしながら、有木様の作品を読むウサッチ。


「………」

(えっと、大事な所だけを掻い摘んで順番に突っ込むね)


(オカメッチ、いい加減にしないとつまみ出しちゃうぞ?)

(電気ッチ、あなたが一番太いに決まってるでしょ?)

(ウサッチ、一年中発情期で私の気持ちわかるってどう言う事?)

(てか、今の話、何にもこの作品参考にしてなくない?)


「友美の余計な詮索で、話が脱線しちゃったけど、花里様の作品は一話完結だからどこから読んでも大丈夫よ。それに本当に微笑ましいの。もちろん将棋を知らなくても楽しめるわよ。それに作中では夫婦である二人が、少しづつ成長している、絆が構築されている……そんな印象を受けたわ。各話が独立したまったり日常の話だし、成長物語とあらすじとかに明言はしてないけど。そう言った隠し要素の様な物を個人的に感じたの。夫婦って些細なたった一つの絆と思いやりがあれば、末永く幸せに過ごしていける……そんな事を訴えたい作品なのかしらって思ったわ」


「なるほどだね!」


「所で友美の印象に残ったエピソードは何話かしら?」


「え?う~ん。えっと……あ!焼き鳥の回かな!タレ派か塩派かで対戦するのが面白かったよ!将棋の戦法とか私わからないけど、棒銀って焼き鳥の串をモチーフにした表現だよね?その他の話も、揉め事に因んだ将棋の戦法のワードが出て来て面白いなって思ったよ!」


「友美は本当に性欲を抑える事を知らないのね」


「え?」


「なんで、数あるワードの中から棒銀を選んだのよ。それはあなたが如何わしい事をイメージしたからじゃない?棒が銀って想像して、まさか夜は銀棒!とか考えてたんじゃないでしょうね?」


「………」

(私と作者様の名誉の為に説明するけど、全ての将棋ファンに誓って全くそんな事想像してないからね。それに棒銀だからね。大事な事だからもう一度言うね。将棋の戦法の棒銀だからね。決して銀棒じゃないからね)


「ビリビリ。私は放電して輝いて、ビリビリ金棒になっちゃおうかしら?ビリビリ」


私はスキル【心にもない笑顔】を唐突に発動。


「………」

(あのーすみません。私、将棋の戦法の話をしただけなんですけど……)


「ごめんなさい……棒は別に輝く必要はないと思います。ある意味常に輝いている物だから……ごめんなさい。一年中発情期の野ウサギがふざけた発言してしまって。ごめんなさい」


私はスキル【愛想笑い】を複合発動。


「ハハッ…………」

(あのーすみません。私、焼き鳥の味の話をしただけなんですけど……)


「とにかく花里様の作品は、他も少し目を通したけど、淡い色のほのぼのとした優しい世界観の作品が多いわ。ホラーもあるけど、どことなく微笑ましく感じたの。世界観を印象付ける様な表現や手法が上手ね。さすがオカメ教の中では語彙力と発想のオカメ袋と呼ばれているだけの事はあるわ。それに基本的な文章力もあって読み易い作品ばかりだわ」


(語彙力と発想のオカメ袋?初耳だよ?もちろん褒めてるんだよね?)


「アハハハハ!オカメ袋って何?アハハハハ!」


「………」


相変わらず、笑い出すと∞の軌道で旋回するオカメッチに絶句しながら、最後に紹介する隠れ信者の有木珠乃様の作品をウサッチと一緒に読み始めました。


ラストのpart4へ続きます。















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