第97話のpart1 【特別編】オカメ教と言うのを調べてみました。
オカメ教とは。
現在各サイトで連載中の作品【溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子殿下から逃げ出したい~悪役令嬢は、絶世の美女にも関わらずオカメを被るが、独占しやすくなって皇太子にとって好都合でしかない~】の作者うり北うり子様を始祖とする、ツイッター小説創作界隈の新興宗教コミュニティ。2/10現在信者6名。
基本来る者拒まずのフリー入信が可能。
と、言う訳で
今回は、ツイッターの小説創作界隈を騒がしている、オカメ教と呼ばれる作家様の方々のコミュニティのメンバー及び作品を一部ですが紹介させて頂きます。
ふざけてるの?と思われてしまうかも知れませんが違います。
私は個人的に、どう言う形であれ作家達のコミュニティが出来る事は素晴らしい事だと思います。
執筆に対するモチベーションを上げる事にも繋がり、作家様にとって、作品の質を向上する要因の一つでもあるメンタル部分の支えになると思っています。一人じゃない、そう思える事はとても幸せだと思いませんか?
そこでこのオカメ教と言うコミュニティがどんな物か?そしてどんな作家様でどんな作品なのかを紹介させて頂きます。
●今回の紹介作品
花里悠太様
「棋力全意のめおと」(カクヨム)
万吉8様
「冥王と大賢者」(カクヨム)
にわ冬莉様
「青い少年は最初で最後の恋を知る」(カクヨム)
有木珠乃様
「悲劇が予定されている乙女ゲームの ヒロインに転生したので、回避するために侯爵様を探したら護衛を拾いました」(カクヨム・小説家になろう)
うり北うり子様
「溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子殿下から逃げ出したい~悪役令嬢は、絶世の美女にも関わらずオカメを被るが、独占しやすくなって皇太子にとって好都合でしかない~」(カクヨム・小説家になろう)
●今回の読書会参加者
加納友美:動物と話が出来る女子高生。なりきりスキルでどんな作品にも対応可能。本編と読書会の作者と言う設定。
ニワトリ(黒)のニワッチ:カラスに恋をした、口の悪い黒ギャルニワトリ。解説役。本編では故人。死後の世界からの特別参加。
オカメインコのオカメッチ:エピソード限定新キャラ。いたずら好き。
電気ウナギの電気ッチ:アマゾン川で捕獲され日本にやってきたマイペースなデンキウナギ。どこで飛び出すかわからない、ビリビリが口癖。
カメの亀頭カメッチ(メス):友美さんの家で暮らす、下ネタ好きのカメ。友美さんの教育係でもある。
元野ウサギのウサッチ:元野ウサギ。捕食され続けて来たと言うウサギの歴史も相まって、謝罪ばかりするウサギ。
ガチャ。
「え?ニワッチ?!」
ニワッチはテーブルの真ん中に陣取り、タッパーに入った粉上のとうもろこしをツンツン食べながら私を睨んでいます。
「なによ!友美!私が来ちゃ駄目だって言うの?」
「いや、そう言う訳じゃなけど……」
(ニワッチすぐ、口ばしツンツン攻撃してくるからめんどくさいんだよね……)
「今日はオカメ教の紹介よね?だったら黒幕幹部のとっても素晴らしい、にわ冬莉様がいるんだから、私が参加しないわけないじゃない。友美は相変わらず頭沸いてんの?ふざけるのもいい加減にしなさいよね!」
「………」
(ニワッチ……黒幕の時点で素晴らしいって表現おかしくない?)
相変わらずの暴言を吐くニワッチに絶句する私。新たな驚愕。
ふと、カーテンレールを見上げると見慣れない鳥が……。
「えっと………あなたは?」
「そんな事はどうでもいいじゃない。それよりこっちに来て私を下して頂戴!私羽抜かれてるから飛べないのよ」
「………」
私は仕方なく、窓際に行き下から行き手を伸ばしました。
「痛い!!」
(何か踏んだ??画鋲みたいな?)
(せんべえの欠片?おかき?………誰?ここにこんなもの食べ散らかしたのは?)
「アハハハハ!私はオカメインコよ!大丈夫よ。おかきだからケガなんかしないわよ!」
「………」
(え?あなたの仕業?)
「そんな顔しないでよ!ちゃんとお土産のゼリー持ってきたわよ!重くて大変だったんだから。ほら机の上にあるでしょ?」
「え?………うん。ありが………え?賞味期限切れてない?」
「アハハハハ!消費期限じゃないから大丈夫よ!」
「………」
(何?このインコ?)
絶句する私を余所に、ニワッチの隣にいるカメッチは解説を始めました。
「友美。今日はツイッターの小説創作界隈で、騒がれているオカメ教を紹介するのよ。今日の日の為に、私色々調べたわ。もちろん友美のスマホを頭で操作してね」
「……………」
(本当に勝手にスマホいじるのやめてくれないかな?てかカメッチの頭でスマホ反応するの?)
「そして今日の読書会参加者にそれぞれ、メンバーの作品を読んでもらうわよ」
「アハハハハハ!私はうり北様!」
オカメッチは部屋の中を笑いながら旋回。
(全然飛べるじゃんか……)
「ビリビリ。私は万吉8様の作品らしいわビリビリ。いつもの様にビリビリ読み聞かせは友美ちゃん、お願いねビリビリ。冥王の作品だからビリビリしっかりお願いね」
眼の見えない電気ッチはいつも、私が読み聞かています。
(電気ッチ、あなた最近出番多いね……)
「ごめんなさい……私は有木珠乃様の作品……ごめんなさい、有木様……私みたいな、薄汚く醜い、元野ウサギがとても可愛いマリアンヌさんの物語を読ませて頂くなんて……終わったらウサギ焼きにでもして下さい……ごめんなさい」
臆病なウサッチは、いつもの様に部屋の隅っこで皆と離れて自虐を披露。
(ごめん。最近ウサッチの自虐にフォローする言葉が見当たらないよ……)
「そして、もちろんにわ冬莉様の作品は、私が読ませて頂くわ!べ、別に自分で立候補したわけじゃないんだからね!」
(え?ニワッチ、あなたツンデレキャラじゃないでしょ?)
「そして、私は花里悠太様の作品とオカメ教を解説するわよ」
カメッチは当然の如く、いつもの甲羅の中に頭を出し入れする体操をしています。
(カメッチ……花里様の作品は下ネタ作品じゃないからね)
「じゃあまずはオカメ教を解説するわね。オカメ教はツイッターの小説創作界隈で生まれた、新興宗教をモチーフにしたコミュニティよ。始祖はうり北うり子様。以前読書会でも紹介させて頂いたわよね?」
「あ、うん。平安時代のお姫様が転生して、洋風の異世界で美意識の違いから、素顔を晒す事を恥てオカメの面を被るって言うお話だよね」
「そうね。もちろんそれだけじゃない、とても楽しい作品だわ。そしてその作品に登場するオカメは度々うり北様のツイートに登場、そしてまずは1/11にうり北様のツイートで以下の様に投稿されたわ」
オカメ オカメ オカメ
オカメをかぶると
かおが かおが かおが
へいあんびじん
オカメ オカメ オカメ
オカメをかぶると
きみも きみも きみも
へいあんびじん
さぁ みんなで オカメを かぶろう
オカメがみんなを まっている♪
「……………」
「そしてこの歌詞の原案は、私の調査結果では花里様らしいわ。どういう経緯でこの歌詞が誕生したかは、花里様のツイートのオカメのワードが多すぎて検索し切れなかったの。だから推測なんだけど、いわばうり北様の作品のファンソングと言った所じゃないかしらね?」
私は、読書会発祥のセリフ棒読みスキル【棒姫】を緊急発動。
「そうだね。ファンソングだね。すごいね」
「このツイートは小説界隈の作者様の脳内でオカメ旋風を巻き起こしたの。元歌を知っている方、更にこのツイートの見た約1500人の方は絶対脳内で流れたはずなの」
「うん………」
「そして、その後納豆や背後にオカメ等のツイートで、ささやかに盛り上がりを見せる中、うり北様と花里様の間ににわ冬莉様が登場して煽り散らし、その後万吉8様もノリノリで加わり、連日オカメ談義でツイートに度々表示される様に、そしてそのやりとりを確認するのが日課になった方がいた。それが有木珠乃様ね」
「ビリビリ。でも有木様だけじゃないんじゃないかしら?ビリビリ」
「そうね。界隈には隠れ信者と呼ばれる方は沢山いるわ。しかし、始祖であるうり北様、企画担当花里様、黒幕にわ様、熱狂的オカメ崇拝者万吉8様、この四名の方は強力なネットワークと探査能力を持っていて、情報共有して度々隠れ信者を捕獲していったの。そして今、うり北様のコミュニティである【オカメの人】は総勢7名で構成されているの」
「…………」
(そんな真剣に解説する事じゃなくない?)
「そして印象的かつ、このオカメ教の最大のピークは2/6に、にわ冬莉様がこんなつぶやきをした事で迎えたわ」
つらい…
本当はこんな風に弱音を吐くの、好きじゃない。
でも、もう我慢するの、しんどくて。
見えてるはずのパソコンの画面も歪んでく。
つらいのはきっと私だけじゃない。そんなのわかってるけどさ。
こんなつらい思い、きっと誰だってしたくないはずなのに……
「え?いつも明るい、にわ冬莉様どうしたの?大丈夫かな……。あ!これをオカメ教のみんなで励ましたんだね!!」
「ただの花粉症よ」
「…………」
(一瞬、本気で心配した私って一体………)
「これは一つの例だけど、このオカメ教の恐ろしい所は、どんな始まりの話題でも最後はオカメで爆笑の嵐、要はオカメを被せればどんな悩みや問題も解決!みたいな……そう言う所にあるの。結局この花粉症のツイートも最後の方はオカメ戦隊結成の話になり、それぞれカラーが振り分けられたわ。もちろんにわ冬莉様はオカメブラックね」
「…………」
(もちろん?)
「そしてついに花里様はオカメが自分にどれだけ影響を与えたかの作品を投稿すると言う暴挙に出たわ。その作品を読んで私、大爆笑したわ!とっても面白かったわ!」
「………」
「更に万吉8様は自作品にオカメを登場させたわ」
「え?万吉8様の作品って重厚な世界観が舞台だよね?オカメ関係なくない?」
「いいのよ。創作は自由な物なんだから。変な詮索はやめなさい」
「………」
「そしてその後もうり北様と花里様の、自重を知らないスペースでの熱唱もありオカメ教は現在に至るわ」
「………」
(言葉がないよ………)
「私はきっかけはどうであれ、作家様同士のコミュニティが出来る事は、創作活動の楽しさの一つであり素晴らしい事だと思っているわ。作家様って職人の様にどこか孤独で、色々考えたり悩んだりするでしょ?でもこのオカメ教と言うコミュニティは、とりあえずオカメ被せよう!で全て解決するの!これがこのオカメ教と言うコミュニティの一番の特徴ね。お互いの作品を指摘し合ってと言うのではなく、各自の作風を尊重しながら、メンタル部分の支えになる。これがオカメ教の本質ではないかしら」
「そうだね!」
「それじゃあ早速、読み始めましょ」
Psrt2へ続きます。
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