心療内科の友美さん達の夜更かし読書会 ~どんなジャンルも読みます!~
第92話 異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅いを読んで詰め込んじゃいました。
第92話 異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅いを読んで詰め込んじゃいました。
●今回の読書作品
【作者】 偉人喰いナイフ 様
【作品名】 異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ! (小説家になろう)
●今回の読書会参加者
加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。
セキセイインコのピッピ:コンプライアンス重視のまじめなインコ。解説役。
ウサギのグミちゃん:陽気なウサギ。
イグアナのイグッチ:ゆっくり過ぎるイグアナ。
既に読書会は始まっています。
「ギャハハハハ!グミちゃん腹筋崩壊!」
ウサギのグミちゃんは仰向けになり、両足をバタつかせて笑っています。
「ねえ。友美ちゃん。この作品は小説……なの?」
インコのピッピは止まり木の上で、ニコニコと笑いながら私に問いかけています。
「え?」
「この作品、小説って感じがしない程ドタバタ、はちゃめちゃ、なんでもありね。最初はえ?と思ったけど段々笑いがこみ上げてきたわ。こんな作品初めてよ」
「そうだね。破天荒な作品って感じだよね!」
「い………き………な…り…………フ………ルス………ピ………」
「あーハイハイ。イグッチは最初からいきなりフルスピードで走ってる作品って言いたいんだよね?ピザ頼んだら届いちゃうくらいゆっくり過ぎるから、極力発言は控えてね」
「とにかく、こんな作品初めてよ。でもね、ちゃんとシリアスな所は別人が執筆してるかの様に、しっかり描写しているのよ。この作品の世界観とコンセプトに合わせてわざとなんでもありを超越したハチャメチャ表現をしていると思うわ。そう言う意味では、すごい作者様ね」
「ギャハハハハハハハ!戦闘中のキンキンキンキン!の連打表現!グミちゃんまたまた腹筋崩壊!」
「今ウサギさんが言ってたけど、昔の書籍化作品で戦闘中の描写がドカーンとかキンキン!とか効果音だけ、みたいな感じで炎上・批判された事があったのよ。この作品でも同じように使われているけど、意味合いが全く違うの。ネタと言うか、作品のエンターテイメント性に併せて、わざとそう言う表現をしているのよ。それは作者様のしっかりした土台となる文章力があるからこそなのよ。はちゃめちゃ過ぎて一見、人を選んでしまう様な作品なのだけど、私は読み進めていく内にそれがすぐにわかったわ。色々な流行をインスパイアした作品を意識している……。それを作品に表現するのはとても難しい事だから、それを実現している作者様本当にすごいと思うわよ。それに感想欄も見て御覧なさい。礼儀正しくて自作品の考察の様なコメントみても、練り込んでいるって感じたの。私大好きよ」
「………」
(ピッピ……過去最長のセリフ………熱くなり過ぎじゃない?)
「ア………ルタ………イ………ル……さ………ん………べ………つ………に……」
「あーハイハイ。イグッチはアルタイルさんは別にキモくない。実はとってもいい人で私好きだわって言いたいんでしょ?人の好みは人それぞれだから、自分の意見を押し付ける様なゆっくり発言は控えてね」
ピッピはついに鳥かごの入り口を器用に口ばしで持ち上げ出てきました。
「あとこの作品の特徴はスピーディーに展開して、どんどん色々な事が鉄砲水の様に押し寄せる感じがする所ね。さっきも言ったけど、流行だったテンプレを丸ごと詰め込んだ痛快作品なのよ」
「あ、それはわかるかも!そう言う所がクスッとしちゃうよね」
「そうね。でも行き当たりバッタリ感はないのよ。しっかり表現する所は一つ一つ言葉を選んでいる感じがするからかしらね」
「そうかも!」
「それに沢山の人に評価されているわね。物価高や異常気象……今の暗い世の中こう言うハチャメチャな作品が求められていると思うわよ。もちろん作者様の様に土台となる表現の基礎があっての事だけどね。最初にも言ったけど、最初はふざけ過ぎじゃない?って正直思ったの。でも読み進めていく内に、ん?なんか違うって思ったの。そして10話辺りでは、語彙力の知識の豊富さに唖然としたわ」
「うん。そうだね!あと……作者様からも紹介のあった77話はどうだった?」
「ギャハハハハ!グミちゃん77話キモ過ぎて腹筋ドン引き!!」
「………」
(何?腹筋ドン引きって?)
「な……な………じ………ゅ………う………な…………な………話………………」
「あーハイハイ。イグッチはアルタイルさん大好きだから、77話も別にキモクないって言いたいんでしょ?77をななじゅうなな話って、ひらがなで表現するのはゆっくりすぎて朝になっちゃうから止めてね。あと毎回言ってるけど、小さい、ゅ、は分けて言うのは止めてね。何言ってるかわからないから」
「77話に関しては私もキモいと思ったわ。でもそれ以上にここまでキモい表現が出来るなんてすごいなって思ったの。それは今までの、伏線の様な展開とキャラ立てもしっかりしてるからだと思うわ。本当に妙な安心感のある作品だわ。他のインコにもぜひ一度読んで欲しいわね。オカメインコ以外でね。あの子頭に残る歌を歌うから困るのよ」
「………」
(え?オカメインコになんか恨みでもあるの?)
「こ………れ…………か…ら…………も………………つ……………」
「あーはいはい。イグッチはこれからもブレずにこの世界観を大事に突っ走って欲しいっていいたいんでしょ?それは私もそう思うよ!イグッチもこの作品見習ってゆっくりすぎる話し方、極力改善してね」
私達はその後、キモいとキモくないの話し合いを朝まで続けながら、この作品を読みふけっていました。
作者 偉人喰いナイフ 様
今回はありがとうございました。
今回の作品はこちらから
https://ncode.syosetu.com/n8499hj/
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