第90話 カムイタル ~虹を受け継ぐ双生児~を読んでカッコいい言葉に惚れ惚れしちゃいました。

自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。


同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。


それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。


褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。




よろしくお願いいたします。



●今回の読書作品


【作者】   ふりったぁ 様

【作品名】  カムイタル ~虹を受け継ぐ双生児~ (カクヨム・小説家になろう)

      


●今回の読書会参加者


加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。


カマキリのカマッチ:国語力のあるカマキリ。海を見た後安らかに息を引き取った。解説役。


毛ガニの毛ガニッチ:クール便で友美さんの家にやって来た、純真無垢な幼い毛ガニ。


シマリスのクパちゃん(メス)・クリス(メス):全員ツンデレの三つ子シマリス。今回サブちゃん(オス)は欠席。



「友美ちゃん。早速だがこの作品は双生児と副題が付いてるので、今回は双生児であるシマリスさん達に来てもらった」


カマキリのカマッチは、テーブルの上で解凍した冷凍コオロギを両手のカマで器用に食べながら話しています。


「べ、別に私たちは本当は三つ子だなんて言ってないんだからね!!」

「そうよ!サブがいないからって寂しくなんてないんだからね!!」


「……」

(相変わらずぶれないね……そのツンデレ発言)


「この作品は現代を舞台にしているが、その世界観設定は、魔法・魔術や怪異・人外・伝承・伝説と言った概念が存在する。そしてその世界の中で起こる反政府団体と警察機構の主人公兎梓さんを巡る戦いや、その事を通じて色々な謎が明らかになっていく現代ファンタジー作品だ。多くを語ろうとするとネタバレになってしまうため、簡単ではあるが、紹介はこの程度で留めておきたい」


「べ、別に重厚で複雑な世界観設定が、よく表現されているなんて思ってないんだからね!」

「そうよ!三人称の語り手の丁寧な説明があるだなんて思ってないんだからね!」


「……」

(そう思ってるのなら、ツンデレ発動しなくてもいいんじゃない?)


「友美ちゃん。今シマリスさん達が話していたが、この作品を通して僕が感じたのは文体や文章の印象がとても正統派、つまりオーソドックスであると言う事なんだ」


「え?どういう事?カマッチ?」


「まずは、小説のルールに基づいた基本的な文章・文体がしっかりと書かれている。全てを語ると長くなってしまうが省略するが、文章を書く際の禁則事項が一切見られない。三点リーダーの使い方、同音異義語の重ね、あいまいな文章などだ。ネット小説は僕は基本的に自由な表現手法の場だと思っている。だがこの作品はしっかりと文章の基本ルールを順守しており、ミスがない。恐らくかなり勉強しているんだろうと言うのがすぐにわかったよ」


「なんかカマッチの言う事わかるかも。なんて言うのかな……教科書的な?」


「友美ちゃんが感じた印象は、あながち間違ってないと思うぞ。語り手の説明描写は一文字一文字や改行の使い方をすごく丁寧に意識している様に感じた」


「あ!あと、なんか言葉の選択がかっこいいなって思ったよ!」


「そうだな。難しい漢字や言葉が多く使用されているが、これは世界観の重厚さを表現するのにはとても大切な事だ。言葉の選択にセンスがあると思ったよ。世界観にハマるとどんどん読み進めてしまうぞ」


「べ、べつにお話に一切矛盾がないなんて思ってなんかないんだからね!」

「そうよ!まさに力作!だなんて思ってなんかないんだからね!」


「今日のシマリスさん達は核心を突くコメントが多い様だな。作品全体に熱意や力、作者様からの意気込みの様な物が伝わってくるんだ。矛盾がないと言うのは、もちろん丁寧に執筆されている証拠だな」


「うん!でも、私は読解力があまりないから、言葉や設定概念が少しわからない所もあったよ……」


「僕なんかが指摘するのは本当におこがましいのだが、あらたな言葉や概念の説明描写を少し詰め込み過ぎているなと感じた回もあったのは正直な所だ。でも途中、登場人物の紹介と用語の説明があったのに気付いて、先に読んで予備知識を付けたら180度変わった!」


「え?あ!あった!」


数分後。


「ほんとだ!わかりやすくなったかも!」


「そうだろ?だからこれはあくまで僕の提案だが、例えばエピソード毎の後書きや前書きに新たな用語が出て来たときは補足説明を入れる等の工夫があってもいいかな?なんて事も思った。そう言った前書き・後書きをうまく使用して、読者の理解を深めようと試みている作品も今までの読書会の作品の中にはあったからな」


「でも。今解説エピソード読んだから問題なくなったよ!」


「べ、別に物語に関してはハラハラドキドキのミステリアスな場面が多いから、ハマる人はどぷりハマるだなんて思ってないんだからね!」

「そうよ!紙の書籍でぜひ読みたい作品だなんて思ってなんかないんだからね!」


「……」

(あなた達のツンデレっぷりにはもう言葉がないよ……)


「今日のシマリスさん達は本当にサポート、ナイスタイミングだな。物語に関しては引き込まれる序章から始まるミステリアスな部分、アクションシーン、これも丁寧かつセンスのある言葉を選択しているから、心が燃え上がる様だった。だからこそ、紙媒体で読んでみたいと思わせる作品だと思ったよ」


「うん!私たちの作品も、同人小説にして縦書きになったらすごく印象変わったもんね!」


「この作品はパッと文体を見た感じも、とても綺麗で模範的なんだ。この謎めいて美しさと格好良さを持ち合わせた作品の結末をこれからも追いかけようじゃないか!」


「うん!」


今回はツンデレシマリス達のナイスアシストと、模範的な文章の作品にカマッチは満足気で二匹目の解凍コオロギをモシャモシャ食べていました。

そして朝までみんなで用語の説明を話し合っていました。



作者 ふりったぁ 様

今回はありがとうございました。


今回の作品はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n3347hv/ 小説家になろう


https://kakuyomu.jp/works/16817330647884579871 カクヨム


https://novelup.plus/story/129026192 ノベルアップ

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