第88話 神降し達の黄昏時《ラグナロク》新訳版を読んで私の声にダメ出しをされちゃいました。

●今回の読書作品


【作者】   だん 様 (鈴鹿乃 涼夜様)

【作品名】  神降し達の黄昏時ラグナロク新訳版 (カクヨム)

      


●今回の読書会参加者


加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。

電気ウナギの電気ッチ:アマゾン川で捕獲され日本にやって来たデンキウナギ。目が見えない。どこで発するかわからない、ビリビリが口癖。

インコのピッピ:友美さんの家で暮らす、コンプライアンス重視の真面目なセキセイインコ。解説役。



「友美ちゃんビリビリ。今日こそは、ちゃんとビリビリ感情こめて読み聞かせて頂戴ビリビリ」


目が見えない電気ウナギの電気ッチは、いつもの様に水槽の中でゆらゆらと漂いながら読み聞かせ時の希望を話しています。


「あ、うん。なるべく頑張るね」


「ビリビリ。それじゃあ作者の鈴鹿乃ビリビリ涼夜様の様に甘い声でお願い。ビリビリ」


「え?電気ッチ、作者さんの声知ってるの?」

(なんか苗字と名前の間に口癖入ると悪意感じるよ?)


「友美ちゃん。この作品の作者様のだん様は、鈴鹿乃涼夜様名義で活躍しているフリーの声優さんでもあるのよ」


ピッピは止まり木の上で反復横跳びの様に、右に左にと移動しながら教えてくれました。


「え?!そうなの?」


「そうよ。だからすでに友美ちゃんのスマホでサイトにアクセスして、色々なパターンのサンプルボイスをすでに視聴させてもらったら、思わずついイッっちゃったわ!」


「………」

(ピッピ……イッちゃったって……あなたコンプライアンス重視はどこ行ったの?)


「ビリビリ。私も聞かせてもらったわビリビリ。だから鈴鹿乃様の様なビリビリ感じでお願い。ビリビリ」


「友美ちゃん。それだけじゃないのよ。鈴鹿乃様は色々な小説作品の朗読をツイキャスで行っているのよ。読書会で取り上げた作者様の作品も読んだみたいだわね。多才な方ね」


「………」

(てか、誰が勝手にスマホ操作したの?)



数時間後



「神降し達の黄昏時は暮れていく。ギャラルホルンは、未だ、鳴らない……はい。これでいいかな電気ッチ?」


「駄目ね。友美ちゃんの声はそもそもダミ声のビリビリ声で、感情込めても何にも心に響かないわビリビリ」


「………」

(ダミ声のビリビリ声って何?)


私はダメ出しを電気ッチに受けましたが、気を取り直して話始めました。


「と、ところで作品はどうだった?電気ッチ?」


「ビリビリ。この作品はとても良く練り込まれた、重厚な現代ビリビリファンタジー作品だわ。技術としての魔法の概念、神話のビリビリ世界を織り交ぜた様な作品の世界観が特にビリビリ素敵だわビリビリ」


「そ、そうだね!」

(口癖とは言え、ビリビリファンタジーって言い方止めない?)


「友美ちゃん。まずはこの作品の簡単なあらすじね。この作品は、魔法が技術として普及した現代を舞台に、主人公の少年シュウさんが公安特殊犯罪対策二課に厄介になり、日常や戦いをハイスピードで描いた、バトルファンタジーよ」


「そうだね!序章からいきなりクライマックス感が出てたよね!」


「そうなのよ。序章を読んで一気にこの作品に引き込まれたわ。それに世界観やバトルシーンなんかは、よく練り込まれているのよ。作品全体を通してだけど、序章といい物語の構成力に秀でている作品だわ」


「ビリビリ。友美ちゃんの声質は残念だけど、とても丁寧にビリビリ書かれている物語だと言うのは私も感じたわビリビリ」


「………」

(なんか今日の電気ッチ手厳しくない?それに声質は関係なくない?)


「さっき構成力の話をしたけど、超高速バトルファンタジーとあらすじに書いてある様に、特に物語中盤から後半の疾走感がとても読みごたえがあるわね。そう言うメリハリの様な物も、構成力に優れていると感じた要因かもしれないわ。それにこの作品は重厚な世界観にぴったりの変わった表現が多々登場するわ。【袈裟懸けの斬撃】とか【低く重たい声が軋みの音に被さり】とか黒い炎を【黑い焔】と表現したりと、重厚なファンタジーが好きな方にはたまらないでしょうね!」


「そうだね!」


「魔文字と言う表現も出てくるけど、まさに作品全体の言葉の選択がカッコいい感じが出ているわ!私、鈴鹿乃様の声でこの作品読み聞かせてもらったら、間違いなくイクわね!」


「………」

(あれ?あなたはピッピだよね?下ネタカメの亀頭カメッチじゃないよね?)


「友美ちゃん。私の放電もビリビリこの作品の様に体内魔力、オドとビリビリ表現してくれないかしらビリビリ」


私は久しぶりのセリフ棒読みスキル【棒姫】発動。


「いいよ。電気ッチ。体内魔法だね。すごいね。最高だね」

(あ……しまった!)


「友美ちゃん。やっぱりあなたはビリビリ声優にはビリビリなれないわね」


「そうね。あなたの読み聞かせははっきり言って棒読みなのよ。そんな事でどうするの?子供が生まれてもその棒読みで絵本とか読み聞かせるの?ちょっとこれから将来の為に練習しましょう」


「………」

(ついスキル発動して誤爆しちゃったよ……)


私は余計なスキルを発動して、声優さんである作者様と比較され、朝までかけてもう一度この作品を電気ッチに読み聞かせする事になりました……。



作者 だん様 (鈴鹿乃 涼夜様)


この度は有難うございました。


今回の作品はこちらからどうぞ

https://kakuyomu.jp/works/16817139557378114209


こちらでサンプルボイス聞けちゃいます!

女性の方、ぜひどうぞ!

ci-en.net/creator/2422

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