第78話 Camelliaを読んで国産ししゃもを美味しく召し上がっちゃいました!
このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。
自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。
同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。
それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。
褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。
よろしくお願いいたします。
●今回の読書作品
【作者】 こもちししゃも 様
【作品名】 Camellia (カクヨム)
●今回の読書会参加者
加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。
錦鯉の錦ッチ:友美さんの隣の家の池に住む、熱血教師キャラの錦鯉。価格25万円。解説役。
デンキウナギの電気ッチ:アマゾン川から捕獲され、日本の動物園にやってきた。どこで出るかわからないビリビリが口癖。電気芸で動物園では人気者。
毛ガニの毛ガニッチ:宅配便で北海道のおばさんから送られてきた毛ガニ。純真無垢。
「え?20尾で10000円近くもするの?」
私は夕食時、食卓に並んだ子持ちししゃもに舌鼓を打った後、読書会が開催される自室に戻りました。しかしその後、解説役の錦ッチに国産ではないと指摘され、通販サイトを見て驚愕しています。
「友美ちゃん。これでわかっただろう?君が今日食したのは、日本固有の種であるししゃもじゃない。キュウリウオ、もしくはカラフトシシャモと言う輸入されたものだからな。日本のししゃもは漁獲量が激減して、すっかり高級魚になってしまったんだ。わかったか!おい!」
「…………」
(舌鼓を大いに打ち鳴らした私って一体……)
「それに子持ちししゃもの卵は多い個体では8000もの卵をお腹に抱えているんだ」
「え?!そんなに?」
「そうだ。だからこれからはししゃもを食べる時は心して食す様にしたまえ」
「うん…。わかった」
「友美ちゃん!ししゃもさんおいしかった?カニカニ!」
(毛ガニッチ……。あなたも本来は食べられる側なんだよ?)
「……ってあれ?誰?テーブルの上にこんなもの置いたの?」
ふとテーブルの上を見ると、夕食で焼いたはずの子持ちししゃもとオスのししゃもが生で置いてありました。
「ビリビリ。友美ちゃん。その魚さん、ビリビリ私の水槽の中に入れて頂戴ビリビリ」
「え?あ、うん……いいけど……」
電気ッチの水槽に置いてあったししゃもを二尾入れました。
そして、電気ッチはししゃもに巻きつき、30秒ほど放電。
「ビリビリ。いいわよ。水槽からビリビリ取り出して頂戴」
「う、うん。………え?良い感じの食べ頃に焼けてる?!……でもオスの方は丸焦げになっちゃってるよ?」
「あら?そうなの?ごめんなさい。ビリビリ出力を上げ過ぎたかしらビリビリ」
「………」
「友美ちゃん。早速だが今日の読書会は作者がこもちししゃも様と言う事で、当然、魚類と北海道にゆかりのある毛ガニさんに参加してもらった。わかるか?おい!!」
私はセリフ棒読みスキル【棒姫】を緊急発動。
「そうだね。ごめんね。気づかなかった。すごいね。北海道だね」
「ところで今回の作品は、事前の情報で百合作品だと言う事で桃色読書会の方で取り上げる予定だったんだが、作品自体の本筋が、百合作品と異なる印象を受けてな。こちらで掲載させて頂いたんだ」
錦ッチはいつもの様に、酸欠になるんじゃないかと思う位、水面から頭を出して語っています。
「それに今回は、ペンネームつながりで作者様が偶然知り合ったと言う、丸焦ししゃも様の作品も最後に一言感想を僕から述べるからな!本当にそこんとこよろぴく!」
「………」
(錦ッチ……あなた熱血教師キャラだよね?よろぴくは止めない?)
「ビリビリ。この作品とても主人公ビリビリ沙羅さんの語り手の情景描写と心情描写が、とても細かくビリビリ書いてあってわかりやすいわビリビリ」
「そうなんだよ電気のウナギさん!それにコミカルにも描かれている。最初は良い意味で物語として、掴みどころがない印象を受けた!それがまた自然と読み進めていく要因でもあった!わかるか?おい!」
「うん。錦ッチの言ってる事はなんとなくわかるよ!私は二話まで読んだ後、現代ファンタジーかなって最初思ったもん」
「友美ちゃん!モンブラン食べてみたい!カニカニ!」
「あーハイハイ。そうだね。でも毛ガニッチはさっきアサリとハマグリ食べたばかりだから駄目だよ」
(それにモンブランなんか食べたら本当に泡吹いて卒倒しちゃうよ?)
「それでその後も読み進めたんだが、謎と伏線の様な表現とほっこりする日常的なシーンが入り乱れて、ついつい読者が没頭してしまう、不思議な魅力を醸し出しているんだ!正に表現の群雄割拠の状態だ!おい!」
(群雄割拠って……なんか違くない?)
「そして徐々に表現されていく謎の少女の言動、詩の様な表現、コメディタッチの会話シーン。本当に物語としてきちんと練り込まれている作品だと思う。そしてそのコメディタッチの会話とシリアスシーンの混ざり具合が、まるで良い感じに焼けた食べごろのししゃもの様なんだ!食べて…もとい、読んで見ろ!おい!」
「………」
(例えの表現が失礼極まりなくない?あといちいちおい!って言うの止めてくれないかな……)
「あ!でも………」
「おっと!友美ちゃん!言いたい事はわかるぞ!だがネタバレになってしまうから、その後の言葉はグッと胸に秘めていてくれ。僕も脱帽の衝撃展開、描写があるからな」
「うん!まだ、完結してない作品だけど謎の女の子華憐ちゃんの事は、とても気になるよね?」
「そうだな。それに愛梨さんと主人公の結末もな。この作品はいわゆるダブルヒロインと言ってもいいと思う。だが実は……。おっとこれは作品を読んだ上での僕の予想だから、言わないでおこう」
「ビリビリ。この作品、色々な事を最後にビリビリどう結び付けるのかビリビリ注目したいわビリビリ」
「そうだね!本当に先が読めないよね?」
「ビリビリ。先が読めない作品って言うだけなら、今までビリビリ読書会で取り上げた現代物の中でもビリビリトップ3に入るんじゃないかしらビリビリ」
「………」
(何?そのビリビリトップ3って?口癖のタイミング本当に意図的じゃないんだよね?あと、電気ッチが来ると本当の意味でビリビリ読書会だから、電気芸の放電は控えてね)
「そして、丸焦ししゃも様の作品に関しても紹介しよう」
●作品名
現代に転生したら前世の娘が同級生だった件。娘がぐいぐいくるが攻略しません、攻略もさせません。
●丸焦ししゃも 様
「こちらは転生物の現代ラブコメだ。だが設定が他の作品と違い、前世の娘と同級生になってしまっていたと言う内容だ。とても読み易く、楽しいラブコメだ。友美ちゃん。併せて読んでくれ」
「うん!わかった!でも、本当に面白いよね。ペンネームが似てるから盟友になったって言う話」
「そうだな。SNS上ではお二方でししゃも軍を結成してる様だ。残念ながら食べられて全滅してしまった様だがな。本当に悲しい…ウオーン!」
「………」
(え?錦ッチ号泣?)
私はその後、号泣する錦ッチを必死になだめて、再び今回の作品を皆と読んでこの後の展開を語り合っていました。
作者 こもちししゃも様
ありがとうございました。
そして快くご了承頂いた、丸焦ししゃも様
ありがとうございました。
今回の作品はこちら
こもちししゃも様
https://kakuyomu.jp/works/16817330648467394131
丸焦ししゃも様
https://kakuyomu.jp/works/16817139557383857113
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