第75話 女子高生の私がオッサンに変身するだけの話 ~馬鹿げた能力も使いようと思ったけど、オッサンの姿に親友が惚れてしまって困ってます~を読んで酒のつまみで読書会開催しちゃいました。後編

このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。


自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。


同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。


それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。


褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。


よろしくお願いいたします。



●今回の読書作品


【作者】     GAN 様

【作品名】    女子高生の私がオッサンに変身するだけの話 ~馬鹿げた能力も使いようと思ったけど、オッサンの姿に親友が惚れてしまって困ってます~   


●今回の読書会参加者


加納友美:加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。

元野ウサギのウサッチ:謝罪し続ける臆病なウサギ。

カメの亀頭カメッチ:下ネタ好きのカメ。(メス)



前回の続きです。


カメッチは最後まで読み終えた様で、テーブルのプチサラミを食べながら話始めました。


(てか、おつまみばっかり食べてるけど、大丈夫なのカメッチ?)


『この作品、序盤中盤以降は登場人物が沢山出て来て、大きく内容も変わるわね』


『そうだね!なんかにぎやかになってる感じがするよ!ラブコメ要素も飛び出してるしね!』


『そうね。まだ完結してないけど、起承転結で言うと転の部分が序盤の後半から後半にかけて、この世界の日常を細かく描いているわね。それぞれのキャラも濃いし、ネーミングも覚えやすいわね』


『うん!私もそう思う』


『ごめんなさい……途中で挿入されている、花畑君のエピソードも本編の流れに沿っていて面白いです。ごめんなさい』


(楽しんでるんだから、謝罪する必要ないからね。ウサッチ)


『ラブコメ要素が多くなる後半は、少しテンポがゆっくりになった気がするわ。最後どうなるんだと思ったけど、まだまだ物語は続きそうな感じもするし、そう言う意味では先が読めないわね。あとは一つ一読者からとしての要望なんだけど、後半に入ると主人公の陣子さんの存在が薄くなってる感じがする時があるの。それはもちろん突っ込み役として、物語の中での存在が確立されている事と番外編的なエピソードが挿入されているからだと思うけどね。だから序盤の様に、時々は陣子さんが一人だけ登場して、面白おかしい心理描写を中心とした話が読みたいわ』


『ごめんなさい。私は別に問題ないと思います……反論なんかしてしまってごめんなさい』


『謝罪ウサギさん、いいのよ別に。私が言ったのは批判じゃないの。この作品、推しのキャラが人それぞれ生まれる程、キャラ立ちがしっかりしてるって言いたいの。例えばコメディでも、私達みたいな、動物が個性的なキャラが多く作るのは簡単だと思うの。それは現実的に動物が話なんか出来るわけないんだから。ある意味やりたい放題なのよ。でも、人間の濃いキャラを作ると言うのはとても難しいと思うの。だってあまりに現実にはいなそうな特徴を描いたら、読者はこんな人いるわけないじゃないって、一線引いてしまうと思うの。ドタバタハイテンションコメディならともかく、この作品はそうじゃなくて、しっかりと設定が練り込まれたコメディなの。常にクスッとさせてくれるの。もちろん能力と言う現実ではありえない要素があるけど、それを現実の世界観にしっかりと融合させているのよ。だから自然なの。現実的なの。キャラを応援したくなるの。私は陣子さん推しだから、あんな風に要望したけど、ウサギさんは違うわよね?花畑さん推しなのよ。そう言う事なのよ。わかるかしら?』


『う、うん!』

(てかカメッチ、過去最長のセリフ記録作るほど熱く語るなんて……)

(あと、私たちの世界観を全否定するのはやめてくれないかな?)


『あとは友美に言いたいの』


『え?私?』


『この物語の陣子さんの能力は何かしら?』


『え?……えっと、おじさんに変身するだけ能力だよね?』


『じゃああなたの能力は?』


『え?私は……動物と話が出来る事……だよ?』


『そうね。だから私は友美に出会えた。それはとってもあなたに感謝してるの』


『………』


『だから、あなたはあなたの存在を誇りに思いなさい。そして自信を持って何事も頑張りなさい』


『ちょ!ちょっとどうしたの?カメッチ?』


『あなた来年は東京の大学でしょ?』


『あ、うん……』


『この作品を読んで私の心の中に思い浮かんだ友美への想いよ。陣子さんも自分の能力がまんざらでもないと考えていると思われる描写が一部あったわ。ちょっと大げさかもしれないけど、そういう一見不遇な能力でも、なにげなく受け入れて楽しんでいる陣子さんが私は大好きなの。もちろんあなたの事もね。友美』


『カメッチ……ありがとう……ね』


『さ。もう二度とこの先私はしんみりとした話はしないわよ。新連載のBL・百合作品に特化した桃色読書会では、リミッター解除して下ネタ全開で行くわね。もちろん、この読書会もまだまだ続くから覚悟しなさいね』


『うん!』


カメッチの言葉は、改めて私が動物達と話が出来ると言う能力を持った事に誇りを持つには十分過ぎる言葉でした。

そして私はこの作品の陣子さんに語りかけました。


(お互い、濃いキャラの中での突っ込み大変だろうけど頑張りましょうね。陣子さん!あなたの能力はとっても素晴らしいと思うよ!ありがとね)



作者 GAN 様

今回はありがとうございました。



今回の作品はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n6175hf (小説家になろう)

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