第74話 女子高生の私がオッサンに変身するだけの話 ~馬鹿げた能力も使いようと思ったけど、オッサンの姿に親友が惚れてしまって困ってます~を読んで酒のつまみで読書会開催しちゃいました。前編

このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。

自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。


同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。


それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。


褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。

よろしくお願いいたします。


●今回の読書作品


【作者】     GAN 様

【作品名】    女子高生の私がオッサンに変身するだけの話 ~馬鹿げた能力も使いようと思ったけど、オッサンの姿に親友が惚れてしまって困ってます~   


●今回の読書会参加者


加納友美:加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。

元野ウサギのウサッチ:謝罪し続ける臆病なウサギ。

カメの亀頭カメッチ:下ネタ好きのカメ。(メス)



『………』


読書会開始前、部屋にやって来たウサッチを見て、小説ルールに基づいた三点リーダで私は絶句しています。


『ウ、ウサッチ!また、どうしたの?三角頭巾頭に着けて?』


『ごめんなさい。ノコノコ性懲りもなく読書会に参加してしまって……この作品に登場する強面の花畑君が大好きな架空のシリーズ物、【妖怪の森】の人形のウサニンさんをイメージして三角頭巾を付けてきました。なんのサービスにもならない行動して、ごめんなさい』


『………』

(ウサッチ……違うシリーズの妖怪○○ッ○と勘違いしてない?この作品に出てくるのは動○の森の方じゃない?)


『ごめんなさい。それにウサギの妖怪なんて……きっとロクなもんじゃありません…どうせ、そこら辺のオッサンにボコボコにされて食べられてしまうんですよね………ごめんなさい』


『………』

(もう掛ける言葉が見つからないよ……)


その後ウサッチはいつもの様に部屋の角の隅っこに陣取り読書を始めました。


そしてテーブルにいるカメッチはスルメイカをモシャモシャと食べながら話しています。


『友美。妖怪ウサニンもどきは放っておいて、この作品のあらすじから説明するわね』


『うん。お願い』


『この作品は、女子高生の陣子さんが特殊能力でオッサンに変身するお話しよ』


『え?』


『だから、女子高生がオッサンに変身するだけのお話しよ』


『え?説明粗くない?』


『だったら他にどう言えばいいのかしら?』


『ほら!例えば特殊能力を使った様々な事件を解決していく現代ファンタジー大作とか!』


『いいえ。女子高生がオッサンに変身する日常。それが全てよ』


『………』


『もちろんその日常の中に、他の様々な能力を持った人物が登場したりするけど、概ねオッサンに変身するお話しよ。でもとても面白いのよ。キャラは個性的だし、ネーミングも笑っちゃうわ!あなたの様に、下ネタ好きで剥けてるカメだからって亀頭カメッチなんて……そう言う単純な発想じゃないわよ』


(え?剥けてる?何が?)


『特殊能力を持つきっかけである、冒頭の乙女座流星群と言うのもちゃんと意味があるのよ。練り込まれたコメディね。でもドタバタ活劇みたいなコメディではないのよ。ほくそ笑むと言うか、クスッと笑ってしまうのよ。実際私電車の中で読んで二ヤついてしまって、おっと危ない!みたいな出来事があったわ』


(え?電車?カメッチ、あなたいつどこで誰とどんな目的と方法で電車乗ったの?)


『ごめんなさい。私はやっぱり花畑君が好きです。私なんかに好きになられても迷惑だと思いますが……ごめんなさい』


『そ、そんな事ないよ!ウサッチ!とりあえず三角頭巾外そうね!』


私はウサッチをなだめて三角頭巾を外しました。


『今の謝罪ウサギの話にもあったけど、脇を固めるキャラが濃いわね。特に私面白いと思ったのは特殊能力【凍結】を持った雪見さんね。物理的な冷気だけじゃなくて、寒いギャグで相手を内側から寒くすると言うのが斬新ね』


『ごめんなさい。エッチ!スケッチ!サンドイッチ!……ごめんなさい。こんな感じでしょうか?』


(ウサッチ……それ、以前に私が壮大に滑ったギャグだから。でも、改めて他人から聞くとこのギャグやっぱり寒いね……)


『現代であるけど、特殊能力がこの世界にうまく融合しているわね。ぶっ飛んだ設定もあるけど、うまく世界観が表現されていて、ストーリーも破たんがないわ。安心して楽しく読める作品ね』


『うん!とっても楽しいね!』


『ところで友美。あなたも特殊能力あるじゃない?』


『え?』


カメッチは柿の種をボリボリ食べながら提案をしてきました。


『なりきりスキルの事よ。この作品とのコラボスキルはなんかないのかしら?』


『いや、別にないけど……』


『じゃあオッサン関係のスキル発動してみなさい。謝罪ウサギもギャグやったんだからあなたもやりなさいね』


『で、でも……じゃあカメッチは?』

(あ!しまった!)


『私もいいのかしら?仕方ないわね。じゃあダジャレでいいかしら?』


『う、うん……』


『じゃあ官能小説風に言うわね。友美はあるオッサンと夜の街を宛もなく徘徊していた。しかし目的は一つ。ピンク色に煌々と輝くネオン街……。目の前にそびえるのは大人のお城。休憩2時間5千円。ここにしようかとのオッサンの言葉に、友美はうつむきながら恥ずかしそうに答える。短い……。オッサンは友美のその言葉に思わず、え?短いかな?と問いかける。そして友美は言った。私が言った短いはオッサンのアレの事………』


(え?終わり?どこにダジャレあったの?)

(あとその話の登場人物、私じゃなくてもよくない?)


『どうかしら?この作品の様にクスッとしたかしら?』


『………』


私はこの作品の主人公の陣子さんが、初めてオッサンに変身した時の心境と重ね併せて絶句するしかありませんでした。


後編に続きます。


後編に続きます。

作者 GAN 様

今回はありがとうございました。


今回の作品はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n6175hf (小説家になろう)

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