第72話 りょうこちゃん、せきらら。を読んでりょうこちゃんと友達になりたくなっちゃいました。
このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。
自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。
同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。
それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。
褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。
よろしくお願いいたします。
●今回の読書作品
【作者】 Nobuaki_Takeda 様
【作品名】 りょうこちゃん、せきらら。
●今回の読書会参加者
加納友美:加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。
錦鯉の錦ッチ:熱血教師キャラの錦鯉。価格25万。解説役。
ハリネズミのハリタン:痴情のもつれから(オスのモルモットとの三角関係)ヤマアラシと非常に仲の悪いハリネズミ。
ヤマアラシのブラックホール:同じく痴情のもつれから、ハリネズミと仲の悪いヤマアラシ。
『錦ッチ大丈夫?』
読書会開始時、価格25万円もする錦鯉の錦ッチがいつもの様に展開するのも困難じゃないかと思う位の狭い水槽で待機している事を懸念して声をかけました。
『大丈夫だ!問題ない!信は力なりだ!』
『・・・・ならいいんだけど。酸欠になりそうになったらすぐ言ってね』
(いや信じるとかそういう精神論的な話じゃないんだけどな・・・)
『所で、今日の僕以外のメンバーは作者さんゆかりの動物を集めてみた』
『え?そうなの?』
『いい加減にしなさいよ!作者さんに、自分を題材に練習を書いてもらったからって調子に乗るんじゃないわよ!』
長く硬い針を全開に立たせて怒鳴っている、黒い毛色のヤマアラシのブラックホール
『あなたこそ、不人気と言うか危険動物として飼っている人がほとんどいないくせに、偉そうに無駄に長い針を振りかざしてるんじゃないわよ!』
ブラックホールよりもかなり小さい体で、負けじと文句を言っているハリネズミのハリタン。
『ちょっと二人共、せっかくなんだから読書始めよ?ね?』
『うるさいわね!そんな事わかってるわよ!このちんちくりんが自慢してきたのがいけないのよ!』
『いつも無駄にでかい体で偉そうにしてるから、ちょっと自慢してあげたのよ!』
『・・・・・・ハハッ・・・』
私はスキル【心にもない笑顔】を喧嘩しているハリタンとブラックホールに発動炸裂させて、二時間後。
『友美ちゃん。この作品は主人公のが語り手の一人称なんだが、独特の表現で書かれているな』
『そうだね。錦ッチの言う通りだよ』
『うまく言葉に出来ないが、しいて言えばエッセイや日記の様な表現だと思うぞ!』
『あー。たしかにそうかも。そう言う表現、私はかわいいと思ったよ?』
『そうだな。この主人公のりょうこちゃんが、どこかさっぱりしてると言うか、男勝りと言うかなんとも言えない魅力的なキャラだな』
錦ッチの言葉に反応を示す、ハリタン。
『そうね。私に似てるんじゃないかしら?』
『ふざけた事言わないでよ。ちんちくりんハリネズミ!』
(また言い争ってる・・・・)
『でもなんかつかめない所が、可愛らしいよね!』
『この作品はとにもかくにも、りょうこちゃんの語り手がぶっ飛んでいて楽しいぞ!やはりそれがこの作品の一番の見どころなんじゃないかと思う』
『うん!そうだね』
『もちろん物語にも起伏があるが、やはりこのりょうこちゃんの徹底した語りての表現は、りょうこちゃん自身、実際に存在して、書いているんじゃないかと思う位終始ぶれないな。そう言う所がすごいと思うぞ!逆に本当に作者のNobuaki_Takeda様と言うのは存在しているのか?もしくは本当は女性なんじゃないのか?・・もし失礼に当たるならすまない!でも、僕なりの最大限の褒め言葉として受け取って欲しい!!僕にとってはとてもウザ可愛い主人公だ!わかるか?おい!』
『大丈夫だと・・・・思うよ!』
(おい!!って・・・誰に言ってるの?錦ッチ?)
『りょうこちゃん、物語が進んでいく上で段々と成長しているんじゃないかしら?ちんちくりんの誰かさんと違ってね』
『馬鹿な事言うんじゃないわよ!りょうこちゃんは何も変わらずよ!このマイペース発言を繰り返すしてぶれない所が魅力なんじゃないの?無駄にでかい針持ってるからって大雑把に読んでるんじゃないわよ!』
『そこは二通りの解釈が出来ると思うぞ。読み進めていくうちに、葛藤なども表現されていて成長してる解釈も出来るが、やっぱり変わらないなりょうこちゃんは・・・って思う回もあって、僕はハリネズミさんの意見、ぶれないりょうこちゃん!に近い!』
『そうよね?錦鯉さんもそう思うでしょ?やっぱりあなた、25万円するだけあって素晴らしいわ!』
『はい?たった25万?私なんか50万で売られていたこともあるって目撃証言があるわよ!やっぱり私のこの太く長い針が魅力なのかしら?』
『あ!でも確かに、他のヤマアラシの針が1本1000円で売られていたのは事実らしいよ!』
(あ!しまった・・・)
私は自らの発言の危険性を感じ、恐る恐る錦ッチを見ました。
(やっぱり・・・・水槽の一番下に潜っちゃったよ・・・)
『いいんだ。僕は錦鯉の中でも不人気な二色しかない柄だからな・・・』
いつもは水面から顔を出し、しゃべり続け幾度となく酸欠になりかけた錦ッチ・・・。
私は最強スキル【自称動物専門心療内科の友美さん】を発動。
『そんな事ないよ!錦ッチは・・・生ける宝石だよ!・・・りょうこちゃんみたいにいつまでもぶれない魅力的な錦鯉だよ!』
『・・・・なるほど。僕の愛しのりょうこちゃんと同じにされたらいつまでも落ち込んでいる訳にはいかないな!・・・・よし!』
(よかった・・・落ち込んで、もし死んじゃったりしたら大変だよ・・・錦鯉はストレスに弱いらしいって聞いた事あるからね・・・)
『それでは気を取り直して、この作品の世界観だが、武術藤堂無手勝流と言う武術の名前が出てきたりして和風な感じを受けたが、ネタバレになるから控えるがファンタジーな人外の登場人物もいてなんでもあり感が漂っていて、戦闘シーンと言うかなんと言うか・・・破天荒なドタバタ劇もあって無心で読める楽しい作品だ!因みに僕のお気に入りは顔オシャカの14話だ!後は・・・ちょっと違うかも知れないが、昔やってた少女マンガの金魚のギョピちゃんが出てくる作品みたいな世界観や雰囲気を感じたぞ!!わかるか?おい!』
※この世界観のコメントに関しては、実際に私の妹が読んでコメントした世界観です。
『・・・・・・』
(なんとなく言いたい事はわかるけど・・・内容が全く違うからね)
『この作品って作者さんのコメントにもあるけど、重いシリアス、ギャグ、バトル、甘々・・色々な要素が合わさったエンターテイメント作品と言うのがピッタリだと思うわ!単調な針のどこかのヤマアラシとは違い、私みたいなきめ細かい針の様ね』
『ちんちくりんの馬鹿ネズミが何を言ってるの?私の針の様に一本一本がしっかりと作られているエンターテイメント作品と言って欲しいわね!』
『・・・・・・』
(なんでも針に結び付けるの、ある意味すごくない?)
『とにかくぶれない語り口のりょうこちゃんの魅力いっぱいの作品だから、結末を見届けたいと思う』
『うん!そうだね!』
『ところで金魚のギョピちゃんの話だが・・・』
『なあに?錦ッチ?』
『あのギョピちゃんと言うキャラ、主人公と思われるピンク髪の小さな女の子が飼い主だと思ってる人がほとんどだと思うが実は違うんだ』
『え?そうなの?』
『そうなんだ。まあ・・・この話は関係ないな・・・あのギョピちゃんと言うキャラはとても高価らしい・・・僕はどうせ安いから・・・』
『・・・・・・』
(もうめんどくさいからフォローしなくていいよね?)
私はなんでも針に結び付ける二人と、錦ッチの意味不明な劣等感を見て、自分がこの作品に存在したら、りょうこちゃんと友達になりたいと思うのと同時に、突っ込みの機会が増えると思われる事を想像し複雑な心境になりながら、その後もみんなと、この作品を朝まで読んでいました。
作者 Nobuaki_Takeda 様
今回はご了承有難うございました。
今回の作品へはこちらからどうぞ!
https://ncode.syosetu.com/n5643hn/ (小説家になろう)
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