第67話 少女×傭兵〜眉間に皺寄せた元最強の騎士団長のおっさん傭兵、貴族の令嬢と入れ替わる。元に戻るため、娘に成りすまし親バカ夫婦に頬擦りされます〜を読んで揚げ物を貰っちゃいました。

このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。


自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。


同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。


それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。


褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。


よろしくお願いいたします。



●今回の読書作品


【作者】   久芳 流 様

【作品名】  少女×傭兵〜眉間に皺寄せた元最強の騎士団長のおっさん傭兵、貴族の令嬢と入れ替わる。元に戻るため、娘に成りすまし親バカ夫婦に頬擦りされます〜

(小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ)

      


●今回の読書会参加者


加納友美:動物と話せる高校生。オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。

インコのピッピ:友美さんの家で暮らしている、コンプライアンス重視のインコ。解説役。

ウサギのグミちゃん:陽気なウサギ。



(ラッキー♪♪コンビニでサラダチキン買ったら、キャンペーンで揚げ物一個貰っちゃった♪♪)


(あれ?でも、せっかく夜中だから胃に優しいものと思ってサラダ買ったのに揚げ物って・・・)


読書会用の夜食を買いに来た私でしたが、そもそもサラダを買ったら揚げ物をプレゼントと言うキャンペーン自体に疑問を感じ、困惑していました。


そして帰宅するとすでに読書会は始まっています。


『だから!違うわよ!このセリフは傭兵のギバさんになったリラさんが言ってるセリフで、こっちはギバさんになったリラさんが発した心の声よ!』


『ギャハハハ!インコさん怒った!グミちゃん混乱中!』


部屋に戻ると、インコのピッピが鳥かごの内側から側面にへばりつき、ウサギのグミちゃんに怒りを露わにしていました。


『友美ちゃん!遅いわよ。この作品は傭兵のギバさんって言うおっさんと貴族の令嬢リラさんが入れ替わってしまう・・・と言うお話しよ』


『入れ替わりに混乱していたんだね・・・』

(てかおっさんって・・・・その呼び方はコンプライアンス的にどうなの?)


『そうなのよ。入れ替わりを表現するのって難しいわね。最初だけ何度か読み返す所があったわ』


『グミちゃんも最初だけ混乱しちゃったけど、後は大丈夫だったよ!』


インコのピッピはグミちゃんに対して、やれやれと言った表情で話し始めました。、


『そんな訳でタイトルも含めて序盤の内容と作風から、基本コメディっぽい作品を想像していたけど中盤から後半にかけては全然違い、実はとても重厚な内容の物語だと思ったわ』


『そうだね!私も序盤はゆるい感じかなって思ったけど、中盤から後半は一気に読み進めちゃった!』


『ギャハハハ!14話の賊の断末魔の叫び!グミちゃん爆笑!』


『そうなのよ。今ウサギさんが言ったけど、こう言うさりげない表現が三人称の語り手で登場するのは面白いわよね!重厚な物語だから、余計にそう感じたわ』


『うん!そうだね!』


『でもこの作品の真骨頂はさっきも言ったけど、中盤から後半にかけての謎や主人公の過去に関する展開ね。・・・ネタバレはしないけど、周囲の人間たちの葛藤とか心情描写がわかりやすく書かれていたわね。もちろん、アクションシーン・・・そう言った様々な事件が怒涛の展開で・・・後半は更に加速感を私は感じたわ』


『グミちゃんも同意!最初はね、入れ替わりが面白くてグミちゃん発情!って感じだっけど中盤後半は発情がショボーンって収まって、最後また発情しちゃった!』


(グミちゃん・・・あなたウサギが一年中発情期って言う恥ずかしい事実を、あっさりと肯定したね・・)


『とにかく、そう言う物語全体の展開のメリハリが綺麗に出来ているのも、この作品がサクサク読む事が出来た要因だと思うわよ』


『そうだね!タイトルと序盤の内容で、とても良い気味で裏切られたよね!』


『そうなのよ。後はもちろん入れ替わってしまうって事にとても重要な意味があるんだけど。もしその設定はなかったとしても、物語の内容としても凄く楽しめるわね』


『グミちゃん友美ちゃんと入れ替わりたい!ギャハハハ!』


『えー、やだよ。グミちゃんと入れ替わったら一年中発情期でしょ?・・・・あ、でも人間ってそう言うのって暑い寒いとか関係なく季節問わず・・・』

(しまった!!)


『友美ちゃん。あなたなにふざけた事いってるのかしら?』


『いや、これは・・・その・・違うの!つい・・・』


『ギャハハハ!友美ちゃん意味不明に発情中!』


『思春期だからって本当にいい加減にしなさいよ!』


『はい・・・・』

(なんでこんな話に・・・)


『まあいいわ。とにかくこの作品の本質は色々な人間の葛藤や、明かされていく事実・・・そんな所にスポットを当てた緻密な人間ドラマ・・群像劇って感じだと思うわよ。もちろん人に寄って感じ方は違うと思うけど、私はそう感じたわ。読後感も良かったわよ』


『友美ちゃん。ところでその袋何入ってるの?グミちゃん気になる!』


グミちゃんは、私がさっきコンビニで買って来た袋に関心を示していました。


『あ、これ?サラダだよ!後は揚げ物だよ』


『はい?あなたふざけてんの?何でこんな夜中に揚げ物食べるなんて、体に良くないでしょ!』


『いや、違うよ!これはサラダ買ったらおまけで付いてきて・・』


『おまけ?だったらいらないって断ればいいじゃない!』


『いやでもせっかくだから・・・』

(ただキャンペーンに巻き込まれただけなのに、なんでこんな事に・・・)


『まあいいわよ・・・後はこう言った作品ってやはり主人公やヒロインが目立ちすぎる感があるけど、周囲の人間たちのキャラもしっかり立っているわね。群像劇って感じたのもそう言う所からかしら?』


『そうだね。なんかせつない場面もあったし・・・でもしっかり綺麗にまとまってる作品だよね!』


『グミちゃん最後泣いて発情しちゃった!』


私はセリフ棒読みスキル【棒姫】を誤発動。


『そうだね。悲しいね。ギバさんの雨に濡れた顔せつないね。発情しちゃうね』

(しまった!)


『あなた!発情、発情ってしつこいわね!男と入れ替わりたい願望でもあるんじゃないの?ふざけないでよ!』


『ギャハハハ!友美ちゃん男と入れ替わってなにすんの?身体検査でもしちゃうの?!グミちゃん軽蔑・・・・』


『・・・・・・』


私は、誰に需要があるかわからないキャンペーンから始まった今日の読書会で、何度も墓穴を掘ってしまい、この作品の最後で傘を断った傭兵ギバさんの気持ちと自分を重ね併せて、心の中で一筋の涙を流していました。




作者 久芳 流 様

今回はありがとうございました。



今回の作品はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n6045hr/ (小説家になろう)

https://kakuyomu.jp/works/16817139555707895451 (カクヨム)

https://novelup.plus/story/349613288 (ノベルアップ)


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