第43話 神様の痴話喧嘩を読んで幻想的で優しい世界観の中でゲームで遊んじゃいました。

このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。


自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。


同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。


それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。


褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。


よろしくお願いいたします。


●今回の読書作品


【作者】  あしたてレナ 様

【作品名】 神様の痴話喧嘩

      


●今回の読書会参加者


加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。動物と話せる。

カマキリのカマッチ:国語力のあるカマキリ。本編では友美さんに海を見せてもらって安らかに息を引取った。死後の世界からの参加。解説役。

元野ウサギのウサッチ:謝罪し続ける元野ウサギ。 

毛ガニの毛ガニッチ:宅配便で生きたまま友美さんの家にやって来た毛ガニ。卵を掴んで持ち上げる、ペンを持ち紙に丸を描ける、ハンカチをたためる等のハサミ芸を持つ毛ガニ。



『キノコを?取れるわ。ほら!カニカニ!』


『・・・・・・』


私がいつもの様にお茶菓子を持って部屋に戻ると、毛ガニッチは器用に両手のハサミでコントローラーを操作して、世界的に有名な赤い帽子をかぶった髭のおじさんのアクションゲームを実況プレイして、見事キノコをゲットしていました・・・。


(毛ガニッチ・・・また・・あなたのハサミ芸どこまで進化するの?)


『あれ?ウサッチ?こっちにおいでよ!』


相変わらず臆病なウサッチは部屋の隅っこに座って、体を伏せています


『ごめんなさい・・・・4回も連続でノコノコ、カメみたいにやって来て・・・ごめんなさい、今日の私は小間使いなので・・・ごめんなさい』


そう言うとウサッチは、器用に今回の本を背中に乗せ歩いて近寄ってきました。


『・・・・・・』


(ウサッチ・・・バランス感覚いいね。それなら小間使いとして重宝されるよね・・・あとノコノコって・・カメッチ聞いたら怒るよ・・・)


『あれ?今日もう一人いるはずなんだけどな・・え?!』


『友美ちゃん!助けてくれ!』


『・・・・・・』


私がふとベランダの方を見ると、カマッチが網戸に張り付いています。


『カマッチどうしたの?』


『いや今日の昼から網戸に張り付いたんだが、カマが離れなくなってしまったんだ!』


『そう・・・なんだ・・・え?今日の昼間からずっと?!』


とりあえず、カマッチを網戸から引き剥がしいよいよ読書会の始まりです。


一時間後。


『友美ちゃん。この作品は高校生の天野実香さんが、天界からやってきた天使に半ば脅迫とも取れる様な誘いを受けて、神様同士の喧嘩から始まった戦争で世界を守る為に、翻弄されながら戦々恐々と冒険すると言う物語だ』


『うん。そうだね。私が気にいったのは実香さんの反応かな?・・・たとえば驚いて、へ?とか返事をしたり、まじめなんだけどどこか愛らしい主人公だよね』


『それと一応三人称でかかれた物語なんだが、天使のシルクさんが語り手にこれはフラグじゃないとか突っ込むシーンとかがとても面白い!語り手自身も表現が面白いな』


カマッチは興奮して、両手のカマを広げて威嚇するような姿で話しています。


『ごめんなさい・・・。主人公の実香さんは一応戦士と言う名目で天界に・・なんですが・・・あ、私ったらネタバレをしそうに・・・ごめんなさい・・・小間使いから奴隷に格下げして下さい。ごめんなさい・・』


『・・・・・・』

(ウサッチ・・・奴隷って・・あなた本当にいいの?)


『友美ちゃん!流星ってお空から降ってくるんだよね?おいしいの?カニカニ!』


『・・・・・・』

(毛ガニッチ・・・あなた故郷、北海道の雪かなんかと勘違いしてない?食べようとして外に行ったら、直撃して木っ端微塵だよ?)


『この作品の特徴は、語り手の長文による情景描写だな。とにかく細かく繊細な表現、人物も同様だ。改行を増やせばもっと読みやすくなると思うぞ』


『ごめんなさい。その意見には私反対です』


『え?珍しいね。ウサッチが反論なんて』


『長文の情景描写や色々な説明があるから・・ごめんなさい・・会話の楽しさとのメリハリがあって私はいいと思う。改行が少ないの、もしかしたら意図的なのかもしれません。ごめんなさい。評論家気分でズケズケとでしゃばって・・奴隷からぺんぺん草に格下げして下さい。ごめんなさい・・』


(ウサッチ・・・・ぺんぺん草って・・・それは身分を表す言葉じゃないよ?)


『と、とにかくさ、途中過去編も挿入されるけど一人称で書かれてて、きちんと区分け出来てるからわかりやすいよね?』


『そうだな。それと物語全体の世界観が幻想的だ。天界と言う場所だから当たり前なのだが、僕が今まで読んで来た天界の世界描写がある作品の中でも群を抜いているな。それはさっきも話した、わかりやすくて優しい細かい情景描写があるからだと思う』


『ごめんなさい・・・あと9話のイルカさんの話で後半・・・短文の会話が連続する箇所・・ごめんんなさい・・・専門用語なんか使っちゃって・・・とても面白い・・沢山の人が話してる感じが出てごめんなさい表現だわ・・ごめんなさい・・』


『・・・・・・』

(なんか謝罪しながら言ってると、褒めてるんだかそうでないのかわからないよ・・・)


『あれ?友美ちゃん!作者さん、さっき私がやってたゲームと同じゲームしてる!カニカニ!』


毛ガニッチは私のスマホを勝手にいじり、作者さんの動画のチャンネルにアクセス。ゲーム実況動画を見ていました。


『・・・・・・』

(毛ガニッチ・・・本当にあなたすごいね。てか、どうやって検索したの?)



再びカマッチは内側から網戸にへばりつき話し始めました。


『とにかく語り手の描写が細かいが、納得なんだ。感情移入出来ると言う事だな!カマカマ!』


(カマッチ・・・前からたまに出るカマカマって笑い声なの?)


『そう言えばこの作品の幻想的な世界観で思い出したよ。友美ちゃん』


『え?何?カマッチ』


『君と見たあの海の事さ』


『・・・・カマッチ』


カマッチとのお別れは、太陽が沈みかけで淡い光を照らしていた海の砂浜でした・・・。


『君と一緒にあの時見た海は、僕にとっては忘れられない最期の良い思い出だった。僕ら昆虫の寿命はみんなと違い遥かに短い者が多い』


『・・・・・・』


『でもその短い一生の中で、友美ちゃんは素晴らしい景色を見せた。そして寿命をまっとう出来た。本当に感謝している』


『カマッチ・・ありがとう・・』


『それと自宅に現れた僕の仲間を見守ってくれてありがとうと言いたい』


『え?誰に?』


『それはもちろんこの作品の作者あしたてレナさんに決まってるじゃないか。SNSを見せてもらってね』


『・・・・・・・』

(毛ガニッチがスマホ操作したんだね・・・)


『虫だからと言ってむやみに命を簡単に奪う人間もいる・・・その中で作者さんは見守ってくれたんだ。そしてしばらくして確認までしてくれた』

『本当にありがとう。そして作者様と友美ちゃんにこの言葉を送りたい。恐悦至極・・・それではそろそろ僕も天界へ戻るとしよう!カマカマ!』


『カマッチ・・・』


カマッチは再び死後の世界へ飛び立って行きました。



そして読書会が終わり、毛ガニッチとウサッチが寝た後、私はカマッチが残した最後の言葉を調べました。


【恐悦至極・・・・相手の厚意に大変喜び感謝する事・・・・】


(違うよ。カマッチ。私の方がお礼言わなくちゃだよ。あなたが背中を押してくれたから私はあの日、彼にキス出来たんだよ・・・本当にありがとね)


私はあの日の出来事を思い出し涙すると共に、この優しくて、とても不思議な物語を書いてくれた作者さんに感謝の気持ちを述べながら、ゲーム実況動画を見ていました。



作者 あしたてレナ 様

今回はご了承有難うございました。


今回の作品へはこちらからどうぞ!

https://novelup.plus/story/477316872  (ノベルアップ)


作者様のチャンネル

youtube.com/user/NAMIRI1109




作家様各位

読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!

よろしくお願い致します!

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