第42話 ラ・シルフィード La Sylphideを読んで氷の惑星で疾風の如く駆け抜けちゃいました。
このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。
自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。
同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。
それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。
褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。
よろしくお願いいたします。
●今回の読書作品
【作者】 via 様
【作品名】 ラ・シルフィード La Sylphide(ノベルアップ)
●今回の読書会参加者
加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。動物と話せる。
錦鯉の錦ッチ:。熱血教師キャラ。価格30万円。解説役 。
電気ウナギの電気ッチ:アマゾン川で捕獲されて日本の動物園に来たマイペースな電気ウナギ。
元競走馬のシューティングスタ:セクハラG1ホース。現在は年間180頭に種付けをする種牡馬。文字数制限で語尾は伸ばさない
マングースのイタッチ:ヘビとの戦いをトラウマに持つ気弱なマングース。
(あれ?馬運車?・・・・まさか!)
ガチャ
(やっぱり・・・)
(しかしすごい濃いメンバーだなあ・・・しかも毎度シューティングスタが、6畳の私の部屋によく入ってこれるよね?階段どうしてるんだろ?)
部屋にそびえるシューティングスタの馬体が一層大きく感じていました。
『友美ちゃん!今日は強制送還は止めてくれよ!ブルルン!』
シューティングスタは鼻息を鳴らして若干興奮気味です。
過去二回、度を越えたセクハラ発言でスキル【カードキャプター友美】及び器物破損でコラボスキル【万魔乃・処刑人!裁判長友美ちゃん】を発動、馬運者で寝ている運転手を叩き起こし強制送還させたシューティングスタ・・・。
『今日は変な事しないでよ?シューティングスタ』
『ハッハッハッ!ブルルン!そんな事はしないさ!』
『・・・・・・』
(本当に大丈夫かな?)
『こんばんわ。友美ちゃん・・・』
『あ!イタッチ!久し振りだね。その後どう?』
『はい。おかげ様で安心して暮らしています。でも今日の作品は馬を題材にした、架空の氷惑星の文芸作品なのにどうして私が呼ばれたのかわからないんです・・』
『ビリビリ。ここは友美ちゃんの部屋なのねビリビリ。??私の水槽と一緒に誰かいるわよ』
目の見えない電気ッチは、いつもの様に私達の会話で状況を把握した様です。
大きいシューティングスタの体に気を取られ、電気ッチの水槽をよく確認すると・・。
『電気ッチもわざわざ・・・うわーーーっ!・・・ちょ!また!錦ッチ!!駄目だよ!電気ッチ!放電しないでね!』
以前にもあった、電気ッチと錦ッチが同じ水槽に入っている状況を目の当たりにしました。
『ビリビリ。ああ、いつかの錦鯉さんねビリビリ』
『大丈夫さ!友美ちゃん!信じる者は救われる!』
『駄目だよ!あなた30万もするんだよ!!こっちの水槽に入れるからちょっと我慢してね』
慌てて錦ッチを隣の水槽に移しました。
『ブルルン!友美ちゃん!いまマングースさんも言ってたが、僕はもちろんこの作品の主賓の馬だから当然だが、なぜこのメンバーだかわかるかな?』
『・・・えっと、本来は作者さんが好きな猫だと思ってたけど・・。SNSの画像も猫さんだもんね。・・・あ!まさか?マングースが昔はジャコウネコ科に属していたからとか?』
『ブルルン!!そうだ。その通りだ!』
『でも電気ッチと錦ッチは・・・全くわかんないや。なんで?』
『ビリビリ。なんでも、作者さんが実家で金魚さんビリビリ飼ってるからって聞いてるわよビリビリ』
『・・・・・・』
(電気ッチ・・・錦ッチはわかるけどあなた一番関係なくない?てかあなた、さっきまでどこにいるのかわからないんじゃなかったの?)
1時間後・・・。
『なるほど!これは素晴らしいな!』
錦ッチは興奮して水面から顔を出して話しています。
『幻想的な世界観と情景描写がたまらく素晴らしいな!騎射と言う日本で言う所の流鏑馬の競技を描いた作品で、正に素晴らしい文芸作品だ!』
『・・・・そ、そうだね』
(あんまり水面から顔出しっぱは駄目だよ。こないだみたく酸欠になっちゃうから)
『そうねビリビリ。私は見えないから、今回はマングースさんに読み聞かせてもらったけど情景が目に浮かぶわ。それにビリビリこれは主人公のアイファさんの成長ビリビリ物語でもあるわね。お馬さんのお世話から始まって、実際弓をビリビリ射る事が出来るようになるまでを丁寧に書いてるわねビリビリ』
『・・・・・・』
(電気ッチ・・本当に口癖の出るタイミング何度聞いてもわかんないや・・・)
(あと、成長ビリビリ物語って言い方やめない?コメディみたいに聞こえるよ?)
『いやー本当に細かく書き込まれているな!馬具や乗馬の際の基本事項、実際にお世話されている僕からしても、馬についての描写は満点だ!実際経験しててもそれを文章に起こすのはとても難しいのにも関わらずだ!』
『へーそうなんだね!シューティングスタのお墨付きだね!』
『でも馬同士のイチャイチャ官能シーンも欲しかったが我慢しよう!』
『・・・・・・』
(あるわけないでしょ?そんな種・・・じゃなくて官能シーン。誰にも需要ないよ・・・)
『特に騎射も含めた、乗馬のシーンが克明で臨場感溢れるわ。それに色々な種族や言語も登場するファンタジー的でかつSF的な要素もあるわ。私もヘビさんとの戦いのトラウマが疾風の様に駆け抜けて消えていったわ!』
『よ、よかったね。イタッチ』
イタッチも興奮している様子で、張り付くようにスルスルとシューティングスタの後ろ足から背中に登って話していました。
『先ほど成長物語と説明があったが、その過程の描写や主人公の動作や気持ちの描写。本当にわかりやすいぞ!!正に文芸作品だ!!走れ!!アイファちゃん!!』
(錦ッチ・・・実際走るのはエフスィモスやカンナ達、馬やポニーだからね)
『友美ちゃん!もし良ければこの作品の馬の誰かを、僕のお相手に選んであげてもいいぞ!作者さんに聞いて見てくれないか?』
『・・・・・・』
(シューティングスタ。本当にふざけた発言は止めてね。口が裂けてもそんなお願い作者さんに言えるわけないじゃんか・・・)
私はバイクスキル【ばくおん!!友美ちゃん!!】を発動。
(本当にいい加減にしないと、あなたのイチャイチャ中にクラクション鳴らしちゃうぞ!!)
『と言うのは冗談なんだよ・・・』
『え?冗談?どう言う事?シューティングスタ?』
『実は後ろ足を怪我してしまったんだ。もう治ってはいるんだけどその影響で・・・イチャイチャは来年から一旦中止になったんだよ』
『え?じゃあどうなるの?』
『先日、別の牧場に移ったよ。これからどうなるかは僕の子供達の成績次第かな?もし駄目なら・・・・・それもまあ運命かな?』
『・・・・・・シューティングスタ・・・』
『とにかく僕の未来の為にも、子供達の活躍に期待しててくれよ。友美ちゃん!今回はこの作品に出会わせてくれて本当にありがとう。出合った頃、君が流してくれた涙のおかげで今の僕はここにあるのだから』
私はシューティングスタが現役の競走馬として出会った頃、良い成績を残せなかったサラブレッドの悲しい宿命を知って涙した事がありました。
そしてそんな宿命にも負けずと頑張ろうとする、シューティングスタは私の初恋の相手でもありました。
『大丈夫だよ。シューティングスタ。あなたはちょっと・・いやかなりHだけど、こんなにも優しくて前向きなんだからさ!』
私は頭を優しく撫でた後、目を閉じてシューティングスタの右目の下辺りにそっとキスをしました。
(ごめんね。そんな事とは知らずに私・・・。でもきっと貴方なら大丈夫だよ!長生きしてねシューティングスタ)
読書会が終わり馬運車を見送る私の目に、氷の惑星の様な冷たい涙が頬をつたっていました。
そして、シューティングスタに前向きな気持ちを思い出させてくれた、この作品に感謝の気持ちをつぶやいていました。
(ありがとうございました)
作者 via 様
今回はご了承有難うございました。
今回の作品へはこちらからどうぞ!
https://novelup.plus/story/203771519 (ノベルアップ)
作家様各位
読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!
よろしくお願い致します!
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