第40話 【総集編】診療内科の友美さんを読んで酷評されまくりました。

この作品で今まで色々な作品を読ませて頂きました。


感想レビュー物語を書いた全ての作品、本当に楽しく読ませて頂きました。


あまり改善点や酷評がないのでは?とご質問を頂きましたが仕方ありません。


だって自分は楽しく読ませて頂いたのだから・・・。


私も多いですが誤字脱字等もご愛嬌、各作家さんの執筆の様子が生で伝わってくる(例えば仕事の合間で急いで執筆したんだな・・とか、主婦の方であれば途中子供に声かけられたのかな?とか、学生さんであればテスト前なのに大丈夫?とか・・)それもひっくるめてネット小説なんだと個人的には思います。


面白い作品に誤字を見つけても、有償の書籍化となったら修正すればいいんじゃないの?とか軽く考えてしまうのは多分私の性格です。


改めて、ちょっとおふざけが過ぎるこの作品に快くご了承頂いた作家様、ありがとうございました。


今回はそんな皆様の作風を振り返って、友美さんが本編を書いて動物達に感想を求め酷評されると設定で、自作品を自分で酷評する感想レビュー物語です。


一応実際に頂いたありがたいご指摘も含まれます。


それは今まで色々な方々の作品を読んで、勉強になった事を取りまとめている意味もあります。


現在も読んでいる作品あり、まだ続けて行こうとは思いますが一度自分自身整理してみました。


もしよろしければ覗いて見て下さい。





●今回の読書作品


【作者】  pusuga

【作品名】 心療内科の友美さん ~私、動物専門なんです~

      


●今回の読書会参加者


加納友美:この作品の作者と言う設定。


友美さんの家で暮らしている動物たち

インコのピッピ:規律正しいインコ。解説役 

カメの亀頭カメッチ:下ネタばかりのカメ。解説役 

毛ガニの毛ガニッチ:食べ物に興味深々の、色々な芸が出来る毛ガニ。




ガチャ


今回、私は今まで自分にあった出来事を小説にして書き、それをカメッチ達に見てもらいました。

しかし酷評を恐れて戦々恐々としながら、自室のドアを開けました。


部屋に入ると冷たい沈黙とピッピとカメッチの落胆の目線・・・。


『えっと・・・・』


『・・・・・・』

『・・・・・・』

『え?ハマグリも持ってきたの?さっきアサリ食べたよ。カニカニ!』


『・・・・・・』

(毛ガニッチ・・・空気を読んでね・・・)


『えっと・・どうかな?読んでくれたんだよね?』


『読んだわよ』

止まり木に止まったまま、片方の足で頭を掻きながら答えるピッピ・・・。


『インコさん。とりあえず私から発言していいかしら?』

いつもの甲羅に頭を出し入れする体操はせず、前足と後ろ足を甲羅に引っ込めて頭のみを出している状態のカメッチ・・・。


『ははは・・・じゃ、じゃあカメッチから感想聞かせてくれるかな?どうだった?』


『どうだったかな?・・じゃないわよ友美。言いたい事は山ほどあるから一個一個説明するわ』


『あ、うん。お願い・・・します』


『まずは情景描写ね。あなた以前、特に情景描写が繊細で細かい、栗尾りお様の作品読んだでしょ?それに比べたら天と地の奥深くほどの差ね。全く生かされてないわ。それにヒロコウ様の作品の様に表現に優しさと不思議な魅力がないわ。あと、燈様の作品の戦闘シーンの様な簡潔で音に頼らない表現もない。あなたの書いたのは、なになにしました。こうなっていました。とか単純な表現ばかり。こう言うのは単純と言って、燈様のわかりやすい簡潔表現とは意味が違うのよ?一体あなたこの読書会開催して三人の作者さんから何を学んで来たの?・・・・・戦闘シーンで思い出したけど、練りこまれた状況描写と、絶妙なタイミングのセリフが秀逸な神崎ライ様の描写も参考からも学んだ事はないのかしら?』



『・・・・・・』

(いや、私はただ美和ちゃんから借りた本を楽しく読んで、感想を言ってただけなんだけどな・・・)


『更に言わせてもらうけど、登場人物の設定や魅力。それに付随する表現ね』


『あ、はい・・・』


『まずは、七生様の作品の登場人物の様にとても魅力あるキャラがいないわ。設定の細かさも萌えもないわ。そんな作品のキャラに読者が感情移入出来る?』


『そ、そうだよね。七生様の作品のキャラ、みんな魅力的でキャラが立ってたよね?』


『わかってたならなんで、毛ガニだからハサミ芸が得意だとか、電気ウナギだから電気を使ったネタだとか、カメだから下ネタ好きとか単純で記憶に残らない設定なの?外見的特長の表現も七生様に比べたらまったく駄目。同じ動物キャラでもmisaka様の作品のポトトみたいに読者が脳内で容易に変換できるかわいさも魅力もない。しゃべれなくても、ポトトさんの存在感ある表現をもう一度頭に叩き込みなさいよ』


『あ、うん。わかった。もう一度読んで参考にするよ・・・』

(下ネタ好きカメ本人から言われると違和感があるんだけどな・・・)


『次に語り口ね。友美。あなたの一人称の語り口だけど、単純で幼すぎるのよ。まるでただの小学生の作文ね。なんの印象にも残らないわ。ぷるす様と椎尾光弥様の作品を思い出しなさい。語り手による楽しい突っ込みで飽きさせない、ぷるす様。どんどん読み進めてしまう楽しい突っ込みや表現が魅了的な椎尾光弥様・・』


カメッチの辛辣な意見についにピッピも・・・。


『ところであなたが時々発動するスキルってなんなの?』


『え?』


『え?・・じゃないわよ。ちゃんと説明しなさいよ』


『あ、えっと・・・それは私の心の中だけのなりきりスキルで・・・』


『なんなのよなりきりスキルって?』


『えっと、例えば、Hな話を聞く時とか少しでもダメージを減らして精神的に耐えられるように・・・・みたいな』


『じゃあ聞くけど例えば【ルンルンスキップ友美ちゃん】とか【愛想笑い】とかの行動を表現したのはわかるわ。更に【からかい上手の友美さん】とか【友美フォージャー】とかそのキャラの様に変貌するのもわかる。でもなんかよく使っている【棒姫】とか【リーチ一発友美ちゃん】とかはなんなの?意味がわからないわ。しかもそのスキルが唐突に出て来て笑いを誘っているつもりなんけど全然笑えないわ』


『・・・・とりあえず【棒姫】っていうのは、セリフを棒読みする事で感情がこもってない投げやりな様子を・・・・あと【リーチ一発友美ちゃん】って言うのは、自分自身を奮い立たせる心情を表現した・・・』


『わかりずらいのよ。なんの説明もないから初めて読んだ人は何?・・って思うわよ。笑いなんか起きないわ』


『・・・・・・』

(スキルは小さいときからの習慣だから仕方ないんだけどな・・・)


更にピッピは続けます。


『まあいいわ。あとは物語の印象だけど、言葉もありきたりね。らんた様のように重厚な印象もない。葵紺碧様の様に一文字一文字に魂が篭ってないし、壮大な世界観を矛盾なく表現もしてない。きららちゃんの苗字が最初と違うし、毛ガニさんの感情が無機質な所もあと付けじゃない』


『・・・・・・』

(一応毛ガニッチもいるんだから、ハサミ芸とか感情が無機質とかあんまり言っちゃさすがの毛ガニッチも傷つくんじゃ・・・)


『ハサミ芸?これかな?ほら。カニカニ!』


毛ガニッチは近くに置いてあったボールペンを器用に持ち、紙に丸を描いています・・・。


『・・・・・・』

(毛ガニッチ・・・その言動が、感情が無機質って言う所だよ・・・)


『物語に関して更に言うと、傘木咲華様の作品の様なワクワクドキドキ感もない、今福シノ様の様な期待に胸膨らませるシーンもないし、友美の能力もありきたりだわ。このお二人の作品は魔法少女と歌姫と言う激戦区のジャンルの中で異彩を放っているけど、友美のは特長がないし個性もないわ』


『・・・・・・』

(え?私自身の存在自体否定されちゃってるの?)


ピッピの言葉にウンウンと同調していたカメッチも再び口を開きました。


『友美。この作品、一応基本コメディでしょ?』


『あ、うん・・』


『じゃあ言わしてもらうけど、神前成潔様の作品の様に無限に広がりそうな設定もない。トミロン様の作品の様に、まるでその状況が頭に実際に浮かんでくる様な表現豊かなテンポの良いドタバタ劇でもない。しがない文芸部鳥様の作品の様に、何気ない日常ネタでそれを深く掘り下げている様な創意工夫、そう言うのが友美の作品には感じられないわ』


『・・・・・・』


『あと最初に情景描写の話したけど、その中でも風見まゆみ様のきめ細かくて、その美しい光景が目に浮かんでくる様な風景の描写と言うのも友美の作品にはないわね。更に切由まう様の作品の様に、比較的目にする事の多い身近な物の描写を詳しく強調する事によって、読者に設定理解してもらうと言う手法。このお二人の作品もちゃんと読んだ?そしてきちんと自分に取り込みなさいよね』


『う、うん。参考にするよ・・』

(たしかに私が書いた物語は風景の描写は少ないかも・・・・)


カメッチは話しながらようやく手足を出しました。

そして更に・・・。


『あと官能シーンの様に読者に興奮する様な描写も皆無だわ。一応表現規制の中での事だと思うけど、初体験を大人の階段登っただとか、経験済の方をタイプCとかゆかりちゃんみたいに途中で怖くなって拒んだ人をタイプBって・・・幼稚すぎないかしら?』


『いや、その話は・・・』


『和泉名倉様の作品読んだんでしょ?』※なろう版のみ第四話。


『あ、うん一応・・・途中まで・・・』


『そうだったわね。あなたショックでうずくまってたものね。和泉様の作品の様に官能シーンの激しさとファンタジーノベルと遜色ない通常回の描写をきっちり分けて描ききる表現力も友美にはない。おなじ官能ありの作品であれば、かのん様の様な現実誰しもが経験する初体験と言う物を、心情描写も含めてドキドキする様な表現も友美の作品にはないしね。それに付随してエレジー様の様に現実の体験を元に友美が物語を書いてるなら、引き込まれる様な展開もないわ。エレジー様が見たら比べないでくれと右ストレート喰らうわよ。ハー』※エレジー様は元ボクサーです。


カメッチはため息を付いて、しゃべりすぎたのか私が持って来たおつまみのソーセージを食べ始め、休憩しています・・・。


『友美ちゃん!そう言えば魔界樹の実、おいしそうだったわね!ぜひトラベザリアで食べたいわ。カニカニ!』


『・・・・・・』

(毛ガニッチ・・・あの時も思ったけどよく魔界樹の実、見つけたね・・・)


『亀頭さん疲れたみたいだから、代わりに私が説明するわね。今毛ガニさんの話に出てきた作者様の輝夜流星様、それに朽縄咲良様の作品だけど、ありきたりな友美ちゃんの作品とは違い、輝夜流星様の作品は斬新でかつ文章力の高さがほんと目立つわよね。それと朽縄咲良様の作品みたいな、メリーバットエンド的な考えさせられる結末もないし詳細でかつ無駄のない説明語りもないわね』


『・・・・・・』

(あの・・・一応私そこまで本格的なレビュー求めてないんですけど・・・)


コンコン・・・


あれ?誰か来たよ・・・



続きます。



後半も本日中に更新します。

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