第28話 【自主企画採用作品②】桜の子を読んで、生涯のパートナーと末永く営んじゃいました!
このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。
自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。
同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。
それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。
褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。
よろしくお願いいたします。
●今回の読書作品
【作者】 エレジー 様
【作品名】 桜の子 (カクヨム掲載)
●今回の読書会参加者
加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。
モグラのモグッチ:本編では妻に浮気されてしまい、友美さんの手助けで故郷を離れたモグラ。読書会初参加。
タヌキのポコッチ:本編では子供を10匹出産したが夫がいなくなり、最後に生き残った1匹を人間に託したタヌキ。友美さんがタヌッチと名づけたが拒否。ポコッチを提案して了承。読書会初参加。
フクロウのフクロッチ:本編では目の前で夫が猟銃で撃たれ死別してしまったフクロウ。
電気ウナギの電気ッチ:本編ではアマゾン川で捕獲され日本へ。夫と離れ離れになるも今を楽しんでいる。
チーン。(これは効果音です)
(ちょっと・・・・。このメンバーは・・・・)
私は今回の読書会が、100%事実である初の恋愛エッセイである事と同時に、メンバー全員がすでに様々な理由で生涯のパートナーと離れ離れになってしまっている事に困惑しています。
『モ、モグッチとポコッチは初めてだね。いらっしゃい・・・』
『友美ちゃん久し振りだね。あの時はお世話になったね。改めてお礼を言う。ありがとう』
モグッチはテーブルの上で、モグモグとタッパーの中のミミズを食べながら話しています。
『友美ちゃん。私もあの時は本当にお世話になりました。今は細々となんとか暮らしているわ』
ポコッチはベットの上で太い尻尾をブンブンと左右に振りながら話しています。
カーテンレールに止まっているフクロッチは首をかしげながら話し始めました。
『あら?皆さんこんばんわ。皆さんはなんか訳ありだと聞いたわ。今回の読者会のこの作品は作者さんの体験を執筆した物語風のエッセイよ。やっぱり事実は小説よりも奇なりだわ』
『ビリビリ。あらそうなの?楽しみだわビリビリ。友美ちゃん早く読んで頂戴』
電気ッチは目が見えないので、今回も私が読んであげます。
10分後・・・。読者会序盤~中盤。
『友美ちゃん!なんなんだ!この男は!桜子ちゃんと付き合っているのにも関わらず浮気ばっかりして!今から殴りに行ってやる!』
『・・・・・・』
(モグッチ・・・これは作者さんの若い頃の話だよ?怒るのは最後まで読んでからにしてね。あと相手は元ボクサーだよ?モグラの攻撃なんてたかが知れてるんじゃない?)
『私の夫も今頃他の女の所にいるのかしら・・・グスン』
『・・・・・・』
(ポコッチ・・・影響されて、あんまり悪いほうに考えるのはやめてね。悲しんでいるけど、あなたが了承した名前自体がいかがわしいからあんまり同情出来ないよ?)
『若いうちは色々経験するわよ。私も結婚前は昼間から男と遊び飛び回っていたわ』
(え?フクロッチ?そうなの?・・・てか、あなた夜行性だよね?作者さんが遊んでいたのは夜だよ?なんで習性が逆転しちゃってるの?)
『ビリビリ。そう言えば旦那今頃どうしているかしら?ビリビリ。まあ私は今日本で安全に暮らしているから、どうでもいいわ。ビリビリ』
(・・・・・・)
『ま、まあとにかくみんな最後まで読んでからおしゃべりしよっ?』
その後全員が読み終え、まずフクロッチが話し始めました。
『本当に人生って色々あってどう転ぶかわからないわね。先の展開が予想のつかないエッセイで、まるで物語みたいでとっても楽しかったわ。でも実話なのよね・・・本当に考えさせられるわ。私ももう男遊びやめるわね』
(え?今も?さっき若い頃って言ってたよね?さりげなくカミングアウトしちゃってるよ・・・)
『・・・・・きっといなくなった旦那も事情があったのね・・私の事愛してくれていたのね・・一瞬でも疑ってごめんなさい・・・グスン』
(ポコッチ・・・やっぱあなたの名前いかがわしいよ?呼ぶの恥ずかしいもん)
『若いときは色々お盛んだからな。この作者さんは沢山のエッセイを執筆されているようだ。現在はお子さんもいて、もうすぐ50歳になられる愛する奥様と幸せに月3回は営みがあってなによりだ!・・・・でも僕は妻に浮気されてもう営めない・・・僕は人間換算でまだ30台なのに・・』
『えっと・・・ほら、モグッチもまだまだ若いんだし、新たな土地で新しいパートナー見つけなよ!』
『でも桜子さんは新しい土地で見つけた男とは・・・・』
『・・・・・・』
(あー。モグッチ本当にごめん。安っぽい言葉で励ました私が悪かったよ・・・)
『ビリビリ。とてもわかりやすい文体のエッセイだったわビリビリ。若い男の人特有の思考や決断がよく描写されているわね。ビリビリ。ところである施設で働いてたって書いてあったけど発電所かしら?ビリビリ』
私は電気ッチ対策用スキル【東京電力のでん子ちゃんはなぜ消えた?】を発動。
(電気ッチさん。放電出来るからって発電所では働けないよ?でん子からの大切な報告だよ)
そして解説役のフクロッチは・・。
『でも私男性の恋愛エッセイでここまで引き込まれたのは初めてよ。エッセイって心情描写が多すぎて共感出来ない作品や飽きてしまう沢山あるけど、この作品はスパッとしていて切れ味鋭いわ。カウンターの左を浴びた様な感覚だわ。だからどんどん読み進めちゃうの』
『うんそうだね!女々しい感じがないから、女性が読んでもすごく楽しめるし、すごく考える所があると思う。男の人の気持ちを知りたいと思うならこの作品絶対読んだほうがいいと思うよ!』
『あら友美ちゃんも彼が無くなってからだいぶ立ち直った様ね』
『うん。おかげさまでね。それはフクロッチも含めて色々な人との出会いと励ましがあったおかげだからだよ?あの時は励ましてくれてありがとね!』
『そうよ。出会いも含めて人生良いことがあるから生きていけるのよ。作者さんもコメントしてくれていたでしょ?』
『うん!ありがとねフクロッチ』
『そうだよな。僕も浮気された事は忘れて新たな出会いに期待するとしようかな?僕よりも悲しい別れにも関わらず、前向きなフクロウさんにも出会えた事だしな』
『私も今回初めて読書会に参加させて頂いて、旦那さん亡くされたフクロウさんに出会えて本当に良かったわ。私もいなくなった旦那の事は忘れて一生懸命頑張るわ』
(今ふと思ったんだけど、フクロッチとポコッチ・・・・二人セットにするとほんといかがわしいね・・・)
『ビリビリ。私こう言う男の人好きだわビリビリ。巻きついて最高出力で放電しちゃおうかしら?ビリビリ』
『・・・・・・』
(え?放電って電気ウナギの愛情表現なの?敵から身を守るための物じゃないの?)
(前にも言ったけど、て言うかあなた本当に殺人ウナギになって蒲焼にされちゃうよ?)
『とにかく、まだ時間あるから作者さんの他のエッセイも読んでみましょ?男性向けのもあるから、友美ちゃんはよく選んで読んでね?』
フクロッチは夜行性にも関わらず、ウトウトしながら話していました。
(奥さんと末永くお幸せに・・・ありがとうございました)
私はこのエッセイに出合えた事を感謝しながら、顔も年齢も知らない作者さんに最大級のお礼と賛辞を送りながら、みんなと作品を読み続けていました。
作者 エレジー様
この度はご了承有難うございました。
今回の作品へはこちらからどうぞ!
https://kakuyomu.jp/works/16816700429600251536(カクヨム)
作家様各位
読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!
よろしくお願い致します!
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