第25話 【自主企画採用作品①】5センチ越しの恋を読んで歌に踊りに頑張っちゃいました。

このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。




自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。




同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。




それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。




褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。




よろしくお願いいたします。



●今回の読書作品


【作者】   今福シノ 様

【作品名】  5センチ越しの恋 (カクヨム掲載)


●今回の読書会参加者


加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。動物と話せる。

インコのピッピ:コンプライアンス重視のインコ。解説役。

ウサギのウサッチ:謝罪し続けるウサギ。元野ウサギのため怖がり。

ニワトリのニワッチ:カラスに恋した口の悪いニワトリ。本編では故人。



『ごめんなさい、ごめんなさい・・・・クソ野郎だなんて言わないで下さい・・・ごめんなさい』


読書会が始まった途端、いつもの様に皆と離れて部屋の隅っこで読んでいるウサッチは突然脅え出しました。


『ど、どうしたのウサッチ?』


『アイドルさんが・・・アイドルさんが・・・クソ野郎って・・・ごめんなさい・・・』


『・・・・・・』

(あー。自宅に帰って来たアイドルの主人公の豹変ぶりに脅えてるのね・・・)


『大丈夫だよウサッチ。ほら!家と外ではみんなキャラや態度が違うでしょ?』


『ごめんなさい・・・そうでしょうか?・・ほんとにごめんなさい・・・』


(そうだった・・・ウサッチは家でも外でも関係なく脅えてるもんね・・)


『友美ちゃん。ウサギさんは黙って見守るとして、この作品はアイドルの主人公の桃華さんが日々ストレスを抱えて生活する中で、癒しの存在である隣人との壁一枚で隔てた交流、そして百合恋愛のお話ね』


ピッピは脅えるウサッチをガン無視して説明してくれています。


『それと約14000文字の短編ね。あら?コンテストへの応募作品なのね』


『ちょっと!友美ちゃん!このベランダの壁取っ払っちゃいなさい!姿が見えないっつーの!』


ニワトリのニワッチはまだ前半までしか読み進めていない為文句を言っています・・・。


(ニワッチ・・・その壁にはとっても重要な意味があるんだよ?最後まで読んでから文句言おうね。ちゃんとタイトル読んだの?)


『たしかにニワトリさんが怒るのは無理もないわね。私も最初はなんで?どっちかの部屋に行けばいいじゃないのって思ったわ。ネタバレになるから言わないけど、ちゃんと重要な意味があるものだったのね』


『あとは物語全体を通して、簡潔でわかりやすいわ。コンテストだから限られた文字数の中でキッチリまとめあげてるわ。恐らく何度も修正をして丁寧に書いたと思われるイメージが伝わってくるわ。元々作者さんの文章能力は高いと思うわよ。・・・・の使い方も上手だわ』


『そうだね。ピッピ。短編だけど主人公の桃華さんの気持ちがしっかり書いてあって、なおかつ色んな事件起こるもんね』


『ごめんなさい・・・前言撤回させて下さい・・・。アイドルさんって大変なんですね・・ごめんなさい・・私ってばそんな事も知らず先走って・・・煮るなり焼くなりして下さい・・・』


(ウサッチ・・・別に桃華さん全然怒ってないと思うよ?先走ってるのはあなたの謝罪の方じゃないの?)


『友美ちゃん!なんなの?このアイドルさんのマネージャーは?ふざけんなっての!今から口ばしで攻撃しに行くから着いて来て頂戴!!』


『・・・・・・』


ニワッチは羽をバタバタさせてぴょんぴょん飛び跳ねて興奮しています・・・。


私は急遽スキル【友美さんの三分クッキング】を発動。


(ニワッチ・・・この物語にすごい感情移入してるね・・・どうしたの?物語だよ?現実じゃないよ?落ち着きなさい。羽むしってチキンにして食べちゃうよ?)


『友美ちゃん。今改めて読み返して気づいたんだけど、掘り下げる場面や心情とそうでない場面や心情の選択がうまいわ。限られた文字数の中で強調して細かく掘り下げる箇所もすごく意識している様に感じるわ』


ピッピもカゴの金網にへばりつきながら羽をバタバタさせて興奮しています・・・。


『あれ?ピッピ見てよ!この作者さん、以前短編のコンテストで優秀賞を受賞して作品が書籍に掲載されてるみたいだよ!』


『あら?そうなのね。短編を書くのがとてもお上手なのね』


ピロピロピロ・・・


『あれ?こんな時間に電話?誰だろう・・・・・って美和ちゃんだ!』


この本を貸してくれた美和ちゃんからの着信でした。


『友美。22時以降の電話はいつも禁止してるけど出ていいわよ。こんな時間だから、なんか緊急事態の可能性あるわよ』


コンプライアンスと規則正しい生活にうるさいピッピは、普段22時以降の電話は許してくれていませんでしたが、異変を感じ許可をしてくれました。


『うん。わかった』


ピッ!


『友美ちゃん?ごめんね読書会中に』


『いいよ。大丈夫。どうしたの?』


『実は短編じゃなくて同じ作者さんの長編もあるの。友美ちゃんのベットの下に隠してあるから読んで!』


『え?』


ガチャ、プープー・・・


私は突然電話で乱入した美和ちゃんの言う通りにベットの下を確認しました。


私が手にした本を覗き込むニワッチとウサッチ。そして約五センチ離れた鳥カゴ越しの中から覗き込むピッピ。


本のタイトルは・・・。


【魔法少女になりたかったのに!】


『・・・・・・』


(え?なにこれ?今回の読書会二本立てなの?)


続きます。



作者 今福シノ 様

この度は有難うございました。


次話も月曜日朝7時更新予定です。


今回の作品へはこちらから

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894897099 (カクヨム)





作家様各位

読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!

よろしくお願い致します!

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