第20話 浮遊霊Cafe&Barを読んで心に残った思いを伝えることが出来ちゃいました!
このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。
自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。
同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。
それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。
褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。
よろしくお願いいたします。
●今回の読書作品
【作者】 切由 まう 様
【作品名】 浮遊霊Cafe&Bar(エブリスタ・オンリー掲載)
●今回の読書会参加者
加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。
ヘビのヘビッチ:中ニ病のヘビ。
モモンガのモモッチ:全ての感情が笑いのモモンガ。
ドーベルマンのランス:主人が亡くなり、ずっとお墓の前に居座っていたドーベルマン。本編作中では故人。
ガチャ
『みんな揃ってるかな?』
『いらっしゃいませ。ようこそ我麗しのCafe&Barへ』
『・・・・・・』
(ヘビッチ・・・・・また・・・影響されちゃってるし・・・しかも某ファミレスじゃないんだから、ようこそは・・・・)
私が部屋に入るとヘビッチはこの作品のマスターのつもりになりながら、いつものように舌をチロチロ出しながらトグロを巻いてテーブルに陣取っていました。
『アハハハハ!ここでは好きな飲み物を読んでゆっくりしていって下さいね!あ、ちなみここはぼったくりキャバクラじゃありませんのでアハハハハ!』
『・・・・・・』
(モモッチまで・・・・)
『みんな。影響されるのはわかるけど、この作品のCafe&Barは浮遊霊をもてなす所だよ。私はまだ亡くなってないよ・・・って、ランス?!』
私は目の前で私の希望を叶えながら死んでいった、忠犬ランスがいる事に驚いています。
『やあ友美ちゃん。あの時はお世話になったね』
『う、うん・・・でもランスに久し振りに会えて嬉しいよ!』
『いやあ、なんかフラフラしてたんだけど、癖のある照明が眩しい友美ちゃんの部屋が、異様に暖かく感じて思わず死後の世界から来てしまったよ』
『・・・・・・』
(ランス・・・・あなたもこの作品にどっぷりはまったのね・・・)
そしてランスは続けざまに感想を話し始めました。
『友美ちゃん。この作品タイトルとは違いホラー要素は全然ないな。むしろ人間の心の安らぎみたいな物を感じる事が出来る、暖かい素晴らしい作品だ。僕は飼い主さんとは死別したが、その時この作品に出会えていなかった事を残念に思うよ。もっと早く出会っていたかった・・』
『ランス・・・・』
私はランスの寂しげな表情にうるっと来てしまいました。
『アハハハハハ!友美ちゃん!ちょっとコーヒー持ってきて!生きる意味を思い出したいから!アハハハハ!』
(モモッチ・・・・せっかくいい話だったのに笑いで台無しだよ・・・)
(てか、駄目だよモモッチ。やきそば、じゃがりこ、アイス、更にコーヒー希望って・・変なものばっかり食べてあなた大丈夫なの?雑食にも程が過ぎない?)
『この作品、ヒューマンドラマとしての心情描写はもちろん良いのだが、店内の様子や飲み物の描写が特に強調されているんだ。短編だが大きく分けて二部構成でお客さんがそれぞれ飲み物を飲むんだが、強調されているから、その飲み物に不思議な力が宿っていると言うのが間接的に理解出来るんだ。そう言う効力があるとははっきりとは明言されていないが、これもまたお客さんが飲む様子の描写で間接的に理解出来るようになっている。こういう手法がこの作品の暖かさを強調しているんだと思う。あくまで個人的な解釈だがな』
『・・・・・・ヘビッチ、いつもよりも解説に力入ってるね?』
『ああ。僕の目指す場所が、このCafe&Barの従業員達だからな』
『ヘビッチは優しいね・・・・』
私は以前ネズミ退治の際、一切ネズミを殺めずに解決してくれた事を思い出していました。
『アハハハハ!本当にこう言う所が実在するといいね!私も従業員になりたい!アハハのハ!!』
(モモッチ・・・その案は却下ね。あなたが従業員だったら、人によっては馬鹿にされてるとしか思えない人もいるからね・・・)
『僕ももう一言いいかい?』
『あ、うん。いいよランス』
『この作品の霊に限らず、今の世の中行き場を失っている人は沢山いると思うんだ』
『うん。そうだね・・・』
『だからこの作品を読んでもらって暖かい気持ちになって、現実の人間達も自分の行き場を探す気力と精神力を持って欲しい。僕は主人が亡くなって自暴自棄になり、ぬくもりが欲しくて最低限の水分だけ摂取して、主人のお墓の前で死ぬことを待っていた。でも最後にぬくもりをくれて僕は旅立つ事が出来た。そのぬくもりは友美ちゃん。君だよ』
『え?・・・・ランス・・・』
『あの時は一言しか言えず僕は倒れてしまったから、今日改めてお礼を言う。ありがとう友美ちゃん。君が出してくれた大声はいつまでも忘れない。もう一度言う本当にありがとう』
『・・・・・・』
私は既に泣いていました。
『まあこれで湿っぽい話は終わりだな。もう一度みんなで読み返して、この作品を心に焼き付けようじゃないか!』
『・・・・うん。ありがとねランス・・・』
私は涙を拭いながらランスに笑顔で返事を返しました。
『アハハハハハ!友美ちゃん!私いつもどうして友美ちゃんの家の読書会に参加しているんだろうと思うんだけど、友美ちゃんがいつも出してくれるクソまずい飲み物飲むと忘れちゃうの!アハハのハ!!』
(モモッチ・・・あなた出入り禁止にしようかな・・・)
その後私とヘビッチとランスは今いるこの部屋を、この作品のCafe&Barに見立てて、時折口を挟むモモッチに妨害されながらも雰囲気を満喫していました。
もちろん、ランスの死後の世界への見送りは、私は満面の笑みで手を振っていました・・・。
作者 切由 まう 様
この度は暖かい作品を有難うございました。
今回の作品へはこちらから
https://estar.jp/novels/25940165
本編では友美さんとランスは悲劇の別れをしましたが、この作品のおかげで心を通じ合わせる事が出来、ちゃんとさよなら出来ました。
ありがとうございました。
作家様各位
読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!
よろしくお願い致します!
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