第19話 月夜に駆けるを読んでお月様を見上げてつぶやいちゃいました。

このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。


自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。


同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。


それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。


褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。


よろしくお願いいたします。



●今回の読書作品


【作者】  明日葉叶 様

【作品名】 月夜に駆ける(カクヨム掲載)


●今回の読書会参加者


加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。

インコのピッピ:友美さんの家で飼っている教育係のインコ。解説役。

ニワトリのニワッチ:読書会初参加。カラスに恋した超口の悪いニワトリ。作中では故人。本編登場キャラでは恐らく一番人気。

電気ウナギの電気ッチ:アマゾン川で捕獲され、夫と離れ離れになったが今を楽しんでいるマイペースな電気ウナギ。



『初恋って言うのは永遠なのよ!』

『ビリビリ。そうね。ビリビリ』


この読書会初参加の、本編ではその恋が叶わないまま亡くなってしまったニワッチ。

目の見えない電気ッチに朗読してあげて、二人は作品について語り合っていました。


『あの・・・私達も読み終えたからそろそろおしゃべりしてもいいかな?』


『え?恋も知らないあなたが?ふざけた事いわないで!』


『いや・・・・私は・・・すでに・・・』

ニワッチだけは私の本編での恋を知りません。


『ニワトリさん。あなたは知らないけど友美はすでに初体験も済ませる恋をしてたのよ。しかも自分から世界一恥ずかしい言葉で誘ってね。たしか大胆な事してよ・・だったかしら?』


『・・・・・・』

(いや、色んな事してよ・・・なんですが・・って恥ずかしいから思い出させないでよ・・・)


ピッピはその後も私の恋の一部始終を呆れた様子でニワッチに暴露。


『ビリビリ友美のなれそめはビリビリ全然ビリビリこなかったわビリビリ』


(電気ッチ・・・相変わらず口癖のでるタイミング全然わからないよ・・・)



『そうだったのね。別に友美の恋なんてどうでもいいけど。それにしてもこの作品本当に素晴らしいわ。友美の交尾から始まった不純だらけの恋とは大違いだわ』


(交尾って・・・・)


ニワッチは羽をバタバタさせながら興奮気味に話を続けます・・。


『この作品は約7000文字の短編純愛物語ね。でも沢山の気持ちと優しさとほのぼのが詰まっているわ。それにクライマックス直前の晴れ舞台から始まる構成もいいわ。私主人公にとっても感情移入しちゃったわ』


(たしかに・・・・この作品の主人公とニワッチの共通点は揺ぎ無い一途な想い・・かも)


『そうね。スッと読める短編恋愛小説なのだけど、ニワトリさんが言っていた様に主人公の身に降りかかった事情とそこにいたるまでの経験や心情描写や父親の気持ちの変化や優しさ、それに本当に好きな人への想いが余すところなく詰め込まれているわね。ありきたりな言葉だから私好きじゃないけどあえて言わせてもらうわ。正に隠れた名作ね。特に女性に読んでもらって色々意見を聞きたいわね』


『この作品を読むと友美が如何に欲望にまみれた、断れない流され易い女だと言う事がわかるわね』


『そうなのよニワトリさん。この子ったら付き合ってもいない内から手なんか繋いじゃって、ハグしてもらって彼の胸板思い出してニヤニヤして、挙句の果てにはホッペにキスしてるのよ。そして付き合ったと思ったらその日に自分から誘って休憩に行ったのよ。どことは、あえて言わないけどね』


『・・・・・・』

(その件に関しては、本当に散々怒られたんだから勘弁してくれないかな・・・)


『ビリビリ。主人公の女性がいかに文学さんを愛してる気持ちがすごく表現されているわねビリビリ。私も一途な恋に目覚めちゃおうかしら?ビリビリ』


(電気ッチ・・・あなた一応アマゾン川に旦那さんいるんだよね?全然一途じゃなくない?)


『あと、このビリビリ二人はちゃんとビリビリ幸せになれたのかしら?ビリビリ』


(口癖入るタイミングに悪意ない?)


ピッピはカゴから出て来て、ニワッチの頭の上に止まって話し始めました。


『そうなの。その後二人がどうなったかを読んだ後、読者がそれぞれ想像出来ると思うの。こういう所もこの作品の魅力だと思うわ』


『そうそう!そうなのよね!私もそう思ったわインコさん!・・・それに読後感も私は好きよ。ネタバレになるから言わないけど、もしかしたら読む人によっては主人公の行動自体は賛否あるかもしれないけど、元々主人公は何も悪くないわね。でも、その辺りも父親の謝罪が優しさと娘を解放すると言う形でしっかりと表現されているから大丈夫よ!・・・・ところで友美はなんかないの?』


『う、うん。私もすごく気にいってるよ!』


『まああなたは後で、おでこに口ばしでツンツンしてあげるから、今までの行動は反省しなさいよ』

『そうね。流されやすいあなたには、時には体罰も必要かもね噛み付いてあげてもいいわよ?』

『ビリビリ。それじゃあ私の最高出力で放電のおしおきにしてあげようかしら?ビリビリ』


『・・・・・・』

(めんどくさいけどいつも通り順番につっこむね)


(ニワッチ・・・ツンツンってかわいく言ってるけど前にやられた時は1週間跡が残ったよ?)

(ピッピ・・・・あなたコンプライアンス重視じゃなかったの?キャラブレブレじゃない?)

(電気ッチ・・・最高出力って・・・おしおきじゃなく殺人になってるよ?)


私は今回は完全無欠のスキル【からかい上手の友美さん】を用意していましたが発動しませんでした。

と言うか、作品の内容から純愛についてロマンチックに語る予定が、予想外に精神的ダメージを負ってしまい、発動する力が残されていませんでした。


(でも本当に良い作品でした!私が感想言うとまた説教されちゃうから言・わ・な・い・け・ど・ね)


私は窓を開けて空に浮かぶ月を見ながら、この物語のその後を色々と考えていました。


作者 明日葉叶 様

この度はご了承有難うございました。


今回の作品へはこちらから

https://kakuyomu.jp/works/16816927862260862737



作家様各位

読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!

よろしくお願い致します!

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