第13話 彼女にはデバッグが必要ですを読んで修正パッチ当てちゃいました。

このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。


自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。


同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。


それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。


褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。


よろしくお願いいたします。



●今回の読書作品


【作者】  輝夜流星 様

【作品名】 彼女にはデバッグが必要です(カクヨム掲載)


●今回の読書会参加者


加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。

ハリモグラのサッチャーさん:動物界随一の天才。解説役

ムササビのムサッチ:飼い主はお笑い芸人。言葉遊びの天才。

神山ゆかり:ゆるふわ天然爆弾娘。高校三年生。友美さんの友達。

毛ガニの毛ガニッチ:友美さんが飼ってるマイペースな毛ガニ。食べ物とハサミ芸担当。



『ゲームを?動かせるよ。ほら!カニカニ!』


『・・・・・・』

(無垢な毛ガニッチに変な事やらすのやめてくれないかな?てか、どこで覚えたの?海からクール便で私の家に来たのに・・・)


読書会開催中、ムサッチとゆかりちゃんにはやし立てられゲームのコントローラーを両手のハサミで器用に持ち、見事スタートボタンを押して起動させた毛ガニッチ・・・。


『ねえ。サッチャーさん?デバッグって何?キャハ』


ゆかりちゃんは相変わらず、脳天気にブリブリしながらサッチャーさんに質問しています。

※当然友美さんが通訳してあげています。


『そうね。例えばゲームで言えばバグと呼ばれる不具合とプログラムのエラーを特定して、修正する為の作業を総称してデバッグと呼んでいるわ』


(え?サッチャーさんってそんな事も知ってるの?さすが動物界随一の天才だね・・・)


『そっかー!だからこの作品の中の世界が色々とおかしくなっていて、それをミレイちゃんと修正しているんだね。私ゲームとかわからないけど、とても楽しく読めたよ』


『私も!私も!デバッグだけにお店でバッグ買っちゃった!アハハのハ!』


ムサッチは、振袖の様な両手をバサバサと前後させながら話しています。


『ウフフ!ムササビさん面白いね!じゃあ私も!うんとね・・彼と寝バック・・なんて!キャハ!』


『・・・・・・・』


(ゆかりちゃん・・・この読書会に参加する度に表現が露骨になってきてるのは私の気のせい?)


私は、毛ガニッチの驚愕ハサミ芸からのムサッチの寒いダジャレとゆかりちゃんの爆弾コンボにより早くも精神に深刻なバグを抱えてしまいました・・・。


『フーッ。それにしてもこの作品は読み応えのある冒険活劇だわ』


ムサッチとゆかりちゃんのネタには目も暮れず、集中して読んでいたサッチャーさんは深い余韻に浸りながら感想を話し始めました。


『まず設定が斬新よね。こう言ったゲームの中に転生する物語ってたくさんあるけど、天才のミレイちゃんが自分で作ったゲームに閉じ込められて、デバッグと称して主人公のレン君が助けに行く。その中で二人の絆が深まり、様々な異常事態が展開されている。他では見た事ないわ。それに異世界なんだけど異(バグ)世界と言う表現もよく考えると深いわね。異世界じゃなくて異世界・・私ゾクゾク興奮してきたわ・・・はあはあ・・』


『・・・・・・うん。そうだね』

(そうだった・・・・サッチャーさんって脳が刺激する程、深く考える事があると興奮するんだったね・・・)


『友美ちゃん!バグって十回言って!』


(来たか・・・・まあいっか・・)

『え?・・バグバグバグバグ・・・・バグ。はい』


『夢を食べる動物は?』


『えっと・・・・(バクかな?)』


『そんなのいる訳ないじゃない。ムササビさん。あなたどうせ単純馬鹿の友美がバク!とでも言うと思ったんでしょ?あなたの問題、夢を食べると言われる動物は?ならバクの可能性もあるけど、言われるを付けなかったでしょ?意図的なのでしょうけど、この問題バグだらけよ。デバッグして出直してきなさい。はい。感想続けましょ』


『・・・・・・』


(すごい・・・ムサッチが完全に論破されてる・・・。言葉遊びの天才を動物界の天才が一蹴したよ・・・・てかムサッチの絶句、初めて見たよ・・)


『うん・・・。えっと・・とにかくこのハラハラドキドキの展開が、作品の魅力だよね。普通のファンタジーとは違って、いないはずの所にいる敵とか予想外のバグ世界だからこそ、読者の私達もミレイちゃん達も想像出来ないよね』


『友美ちゃん!魔界樹の実って食べられる?あと、お酒とジュース飲みたい。カニカニ!』


(そうだよね。ゲームの中だと食事シーンほとんどないからね。それでも食べ物っぽいのを一生懸命探して見つけたんだね。毛ガニッチは本当にかわいいね・・・お酒とジュースは出てきたもんね)


『全体を通して私が思うのは文章力が高いわね。ゲームをあまり知らないゆかりちゃんも楽しめた様に良い意味で表現を簡略化と言うか単純明快にしている所ね。さっきも言ったけど最初の方の無限回廊のシーンでの、バグに満ちた世界。言うなれば異(バグ)世界と言う所もその代表ね。行動描写にも同じことが言えるわ。語り手が一言でまとめているから、ゆかりちゃんみたいな天然の女の子にも理解できるわ』


『友美ちゃん!アクセスって10回言って!』


(ムサッチ・・・リベンジなの?もうやめたら?)

『えっと・・・アクセスアクセス・・・・・アクセス。はい』


『スピードを下げるペダルは?』


『アク・・・・(いやちがう・・)』


『ブレーキね。はい。くだらないムササビは放って置いて、スリル満点のウィステリアのバグ世界の続きを読みましょ』


『・・・・・・・』

(ムサッチ・・・かつてない青い顔してるけど大丈夫?)


(あれ?そう言えばゆかりちゃんは・・・・?!)


『ミレイちゃんかわいい・・・レン君にデート誘われて喜んでる・・・キャ!』


(もう・・・・ゆかりちゃってば・・・仕方ないなー)

『ゆかりちゃん!私も一緒に読む!』


私は出会った頃の、まだ経験前のとてもうぶで可愛らしいゆかりちゃんの面影を思い出して、ウィスタリアの意味を一緒に朝まであれやこれやとキャッキャッ言いながら話していました。



作者 輝夜流星 様

この度はご了承有難うございました。



作家様各位

読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!

よろしくお願い致します!

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