第9話 冬香を読んで春夏秋冬の恋の行方を考察しちゃいました
このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。
自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。
同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。
それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。
褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。
よろしくお願いいたします。
●今回の読書作品
【作者】 ヒロコウ様
【作品名】 冬香
●今回の読書会参加者
加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。大人の階段は登り済み。
インコのピッピ:友美さんの家で暮らしているインコ。まじめ、コンプライアンス重視。解説役
ムササビのムサッチ:飼い主はお笑い芸人。言葉遊びの達人。
元野ウサギのウサッチ:謝罪し続けるウサギ。
『ウサッチ、そんな隅にいないでこっちにおいでよ』
『ごめんなさい・・ここが落ち着くの・・』
『・・・・わかったよ。じゃあそこで読んでていいよ』
『ごめんなさい・・ありがとう』
元野ウサギのウサッチは、野生では捕食され易く食物連鎖の下の方にいたと言うウサギの歴史も相まって、とても臆病です。
『友美ちゃん。読み終えたかしら?』
ムササビのムサッチは振袖の様な両手をバサバサと振りながら、私を急かしています。
『うん。なんかとても柔らかくて暖かいと言うか・・・不思議な作品だね』
『そうね。とっても優しい文章よね。ところでプリンって十回言ってみて』
『え?』
(またか・・・確かに作品にプリン出てきたけど、振り方強引じゃない?)』
『えっと・・・プリンプリンプリン・・・・・・プリン』
『王子様は?』
『えっと・・・プリンス?かな・・?』
『ブッブー!そんな人ここにいないじゃない!アハハハハハ!』
『・・・・・・』
(ムサッチ・・・あなた絶対今考えたでしょ?)
私はこの読書会一発目に痛恨の一撃をくらい、精神的ダメージを負ってしまいました。
『友美ちゃん。脳天気なムササビは置いといて私の感想聞いてくれる?』
インコのピッピはこの作品を読み終えると、フーッと息を吐き余韻に浸って私に話しかけてきました
『この作品は不思議な作品ね。でも優しい表現が多いから物語と言うか詩を読んでいる様な感覚になるわね。でもそう言う書き方をしている部分が、この物語の伏線が隠されている所でもあるんじゃないかしら?』
『そうなのかな?・・・ところで冬香ちゃんと花菜ちゃんって同一人物なの?』
『友美ちゃん。あなたもっとちゃんと熟読しなさい!でもまあ、あなたがそう思うのも無理ないわね。そう言う色々な考察が出来る物語なのよ。そうやって主人公が見ている桜の風景を一緒に見ている様な感覚で、もの思いにふける事が出来る作品だと思うわ』
『そうだね。私桜の木の下のベンチでこの作品読みたい気分になってきちゃった!』
『ごめんなさい・・・私も桜見たいです・・・』
『あ、ウサッチもそう思った?じゃあ今度一緒に行こうね』
『ごめんなさい・・ありがとう・・』
『・・・・・・』
(え?同意?拒否?どっち?)
『友美ちゃん!春子ちゃんと夏子ちゃんと秋子ちゃんは同じ生年月日で両親も同じ。でも三つ子ではないと言います。なぜだかわかる?』
(・・・・・ムサッチ?なんなの?突然?)
私はとりあえず、自分が保有する頭脳明晰スキル【友美が恋に落ちたので証明してみた】を発動。
『え・うーん・・・えっと・・・・わからないや』
『答えは四つ子だからでした!!』
『・・・・・』
(違うスキル【文学少女友美ちゃん】のがよかったかな・・・・)
『ごめんなさい・・・39.4とか39.7は平熱だと思います・・・』
『・・・・・』
(あーそうだね。うさぎの体温は40度近いって聞いたことあるよ・・・別に毎回謝らなくていいんだけどな・・)
『あのね。ウサッチ。人間とウサギの体温は違うからあんまり深く気にしないでいいよ』
『ごめんなさい・・・私は駄目ウサギ・・・馬鹿ウサギ・・・ウサギ焼きにして下さい・・』
私は最近覚えたスキルの複合活用で、スキル【友美さんの三分クッキング】と棒読みスキル【棒姫】を謝罪しながら発動。
『ウサッチ。あのね。ウサギ焼きなんて料理はないよ。安心して。食べないから。あと謝らなくて大丈夫。怖がらないで』
『あ、はい・・・ごめんなさい・・友美ちゃんはやっぱり優しいですね・・はわわ・・私ってばなんておこがましい事を・・・』
(ま、いっか・・・・)
『そう言えばエピソードタイトルが体温を表現する、39.4とか39.7のみって言う所は斬新ね。そのタイトルに合わせて主人公の男の子の心情が変化していくのも面白いわね。今後も例えば照れて恋が進展した回は36.8とかでも面白そうね。あ、いつもの様に個人的な発想だから気にしなでね』
『看病イベントって私好きなんだー。なんか病気で不安な時に優しく看病してくれるってシチュエーション憧れちゃうなあ』
『友美。あなたふざけた事言うんじゃないわよ!あなたの場合看病されるついでに、色んな事し・て・よ・・とか言ってまた誘惑するつもりなんでしょ?何度も言ったけど、あなたまだ高校生よ。ふしだらな気持ちは捨てなきゃ駄目よ!怒るわよ!』
『・・・・・』
(ピッピもうすでに怒ってるんだけどな・・・だからもうその事は前にたっぷり怒られたから、もう蒸し返さないで欲しいんですけど・・・あと、し・て・よとか分けて言ってないから・・)
『ごめんなさい・・・そう言う事は・・好きな人と・・・ごめんなさい余計な事を・・』
さっき発動していたスキルは継続中。
『大丈夫だよ。ウサッチ。勘違いは、ほどほどに。ちゃんと好きな人だよ?』
『この物語本当に優しい物語なんだけど、主人公の男の子がちょっと冷たすぎる印象ね。もちろんそれもひっくるめて、この物語の不思議な世界をかもし出しているんだけど、もし結末が恋の成就だったらあまり素直に祝福出来ないわ。冬香ちゃんや春菜ちゃんはとてもかわいいから素直に喜びたいけどね』
『ごめんなさい・・私はもっと話しかけてくれる男性の方が・・・』
私は最期のスキルポイントを全振りして、複合スキルを継続。
『ウサッチ。駄目よ。そう言うチャラい男はだまされちゃうから。主人公みたいな最初は冷たくても芯ではとても大事に思ってくれる人探しなさいね』
『でも、この作品はまだ未完だから、この先この物語がどうなるのか楽しみだわ。伏線をちゃんと見逃さないようね。友美ちゃん』
『うん!わかった!』
『友美ちゃん!ところで告白した事ある?』
(あれ?私と彼の事、ムサッチ知ってるよね?)
継続中のスキルを解除するのを忘れてしまい答えてしまいました。
『うん。告った事あるよカレー屋さんの亡くなった彼。知ってるよね?ムサッチ?』
『え?友美ちゃんウンコ食った事あるの?!ギャハハハハハハ!』
『・・・・・・』
『ごめんなさい・・・友美ちゃん。そう言うプレイは控えて欲しい・・あ、余計な事を本当にごめんなさい・・・』
『友美ちゃん・・・あなたって人は・・・』
(めんどくさいけど私の名誉の為に順番に突っ込むね)
(ムサッチ・・・・いい加減に言葉を悪用するの止めてくれないかな?)
(ウサッチ・・・・あなた実は頭悪いでしょ・しかも謝罪の誠意が全く感じられないよ?)
(ピッピ・・・・・これはムサッチの悪質な言葉遊びだよ?事実じゃないからね?)
4月1日・・・・。
私はこの読書会が終わった翌日、まだまだ居座る冬将軍の凍える吹雪を浴びて精神的ダメージ負ってしまい、桜舞い散り、希望と恋の予感が踊る駅までの通学路を一人号泣しながらトボトボと歩いていました・・・・。
作者 ヒロコウ様
この度はご了承有難うございました。
作家様各位
読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!
よろしくお願い致します!
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