第8話 そこには存在しない何かを読んで草薙の剣を振りかざしちゃいました
このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。
自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。
同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。
それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。
褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。
よろしくお願いいたします。
●今回の読書作品
【作者】 北浦十五様
【作品名】 そこには存在しない何か
●今回の読書会参加者
加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。
地域猫のミケッチ:人間に対して強い警戒心を持つ。野性への執着強し。本編では故人。
カマキリのカマッチ:国語力のある優しいカマキリ。解説役。本編では故人。
毛ガニの毛ガニッチ:食べ物関係、ハサミ担当。
亀頭カメッチ:今回途中特別参戦
(今回の作品がホラーだからかな・・・)
『シャーーーー!なんで私がいきなり友美の部屋にいるのよ!!早く帰してよ!』
『・・・・・・』
(えっと・・・・私もなんでみけっちがいるのか、わからないんだけど・・・)
『それはこの読書会の為に死後の世界から僕が連れて来たからさ!』
『・・・・・・』
(カマッチ・・・・あなた、こないだも来たよね?死後の世界と現実世界ってフリーパスでもあるの?)
私は自分の目の前で壮絶な死を迎えたカマッチと地域猫みけっちがいる事に困惑しています。
カマッチはともかく、地域猫みけっちは大の人間嫌い・・・・。
みけっちは私の部屋の隅で毛を逆立たせてウーウーうなっています。
『猫さん、まあ落ち着いて今日だけは読書会を楽しもうじゃないか?もう僕らはこの世の者ではない得体の知れない何かなんだから』
『・・・そうね・・・まあ、いいわ。でも友美は私に指一本触れちゃ駄目よ!』
『あーはいはい。大丈夫。死後の世界のみけっちを捕まえてどうこうするつもりはないから』
1時間後・・・。
『ホラー物だって言うから身構えちゃったけど、この作品すごく起承転結がしっかりしてて面白いし読み易いわ』
『みけっちもそう思う?私も!それにほんのりガールズラブ要素がなんかニヤニヤしちゃうね!』
『友美ちゃん!地蔵さんの首って私のハサミでチョッキン、チョッキン出来るかな?カニカニ!』
(毛ガニッチ・・・・久し振りに長いセリフだったのにとんでもない事言っちゃってるよ・・・)
毛ガニッチはいつもの様に語尾のカニカニ!に合わせてハサミをチョキチョキ閉じたり開いたりしています・・・。
『この物語はホラーだが娯楽大衆ホラーと言うのが正しいと思う。コアなファンだけではなく、ホラーが苦手な男性や女性も安心して読めると思う』
『そうね。人間嫌いの私もこの物語夢中になったわ。それとやっぱりパートナーキャラクターの草薙ターニャさんの存在感が抜群ね。冷静沈着、みんなが頼りにしている軍師みたいな存在だけど、貧乳で少しツンデレなのもポイント高いわ。人間だけど私大好きよ。この子になら飼ってもらいたいわ』
(いや、ツンデレが貧乳って言うイメージはみけっちだけじゃない?・・・それにあんなに人間嫌いなのにあっさり堕ちたね・・・)
『確かにそうだな』
(え?カマッチ貧乳好きなの?)
私はカマッチに緊急スキル【軽蔑の眼差し】を発動。
『友美ちゃん。君が何を勘違いしてるんだかわからないが、そうじゃない』
『え?』
『この草薙ターニャさんは私と言う主人公と一緒に行動を共にして様々な怪奇な事件を解決していくんだが、その中でのガールズラブ描写が微笑ましい。主人公の【私】と草薙ターニャさんの絆が深まっていくのを僕は感じたよ』
『・・・・・・・』
『え?ガールズラブ?私もしたいわ。カニカニ』
(本当なの?毛ガニッチ?あなたガールズラブどころか男にも興味ないでしょ?食べ物だけでしょ?)
『それだけじゃないぞ。本筋のホラーとしても十分楽しめる作品だぞ。途中のエピソードではSF的要素や神話的もある。しかもそれが違和感が全くない。これも僕が大衆娯楽ホラーと評させて頂いた理由の一つでもある』
『場面転換の表現がしっかり区分けされてるから本当に読み易いわ』
きづくとカマッチとみけっちは意気投合してワイワイとこの作品について話し込んでいました。
『あれ?カメッチ?いつの間に来たの?』
『今回私はちょっと用事があったんだけど、どうしても友美に伝えなきゃならない事があったから切り上げて来たのよ』
『そうなんだ。でも何?』
『あなた草薙ターニャさんで何か気づかない?』
『え?・・・うーん。頼りがいがあって・・お姉さんぽくて・・しゃべりかたとか・・(まさか?!)』
『実は私のモデルは草薙ターニャさんなのよ』
『・・・・・・』
(下ネタは・・・・・作者さん怒るんじゃ・・・)
『あなたの考えてる事くらいわかるわよ。私が得意な下ネタじゃないわよ』
『だよね・・・』
私は驚きのあまり、本来は男の子に使うスキル【キョトン顔のちんぷんかんぷん友美さん】を発動。
『どう言うところがモデルなの?』
『まずは、しゃべりかたのイメージ。そして物語中の説得力がある存在って所ね。あとはもし私達の物語とこの草薙さんの物語がアニメ化されたら間違いなく同じ声優さんって言う事らしいわよ』
『本当なの?』
『ええ。そうらしいわよ。なんでも、友美の話を書く前に作者が、いつか草薙さんをモデルに主要人物を登場させたいって考えてたらしいわよ。でも似すぎて書くと申し訳ないから、下ネタ要素を加えたらしいのよ。今回の作品は主要人物以外は名前ないでしょ?私だけフルネームがあるでしょ?』
(亀頭カメッチ・・・・草薙ターニャさん・・・・・)
私は緊急謝罪スキル【号泣記者会見友美さん】を発動。
『友美ちゃん!カメさんの頭チョッキンしてあげようか?カニカニ!』
『・・・・・』
(ありがとね。毛ガニッチは優しいね。でも駄目よ。なんかカメッチの頭だけって言うの生生しいからね。あとでアサリかハマグリ持ってくるからそれでも食べて寝なさいね)
『おお!亀頭さんも来てたのか?この作品についての総括をお願い出来るかな?』
『あら?元情報屋のカメさんね。久し振りだわ』
『そうね。じゃあ折角だからいいかしら?・・この作品は一から四話完結のお話が詰まっていて本当に読み易いわ。特にその中でも後半の【紐】って言う話が良かったわ。ネタバレになるからあまり言わないけど、私それ読んでから照明からぶら下がっている紐がしばらく気になってしかたなかったわ』
(それってたしか猫が出てくる話だったよね?・・・嗚呼・・カメッチは人間嫌いのみけっちの悲しい壮絶な最期知ってるから、草薙さんに助けられた猫のお話し勧めてくれたんだね・・・)
私は以前みけっちの全身に転移したガンに対して何もしてあげられる事が出来ず、ただ死を見守る事だけしか出来なかった私が、深く悲しんでいた事に対しても気持ちを汲んでくれているんだと解釈していました。
そして普段は絶対にしない、カメッチを持って頬に寄せてスリスリと言う行為をしていました。
『なんなの友美?男が恋しいからって私の頭密着させるのは止めなさい』
(いや、別に頭だけ限定じゃないんだけど・・・)
『ありがとねカメッチ!』
そのカメッチと私のやりとりを笑顔で見守っていたカマッチとみけっちは、光と共に死後の世界へ消滅して行きました。
作者 北浦十五様
この度はご了承有難うございました。
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