第3話 史上最強の眠り姫を読んだけど眠れませんでした。
このレビュー作品は自作品のキャラ愛から来る自己満足な作品です。
自分の書いた作品が終わってキャラ達が埋もれてしまうのは寂しい・・そんな想いからなんとかならないか考えて生まれました。
同時に他作品をしっかり読む事で、自己の今後の作品の向上にも繋がるとも思います。
それに埋もれている作品達に対してのPRにもなるのではないかと考えて、それぞれ目指す物があると思いますが、投稿している作者の方々に共感と敬意を表して・・・。
褒める作品、おこがましいですが改善点を指摘する作品あるとは思いますが、ただの馴れ合い読み合いレビューではなく、良い所も悪い所も含め素直な感想でお互いの向上になれたらいいなと思います。
よろしくお願いいたします。
●今回の読書作品
【作者】 栗尾りお様 (小説家になろう掲載)
【作品名】 史上最強の眠り姫
●今回の読書会参加者
加納友美:オールジャンルOK なりきりスキル発動によりどんな作品も対応可能。
ムササビのムサッチ:飼い主がお笑い芸人 ギャグ担当
毛ガニの毛ガニッチ:食べ物関係全般
ヘビのヘビッチ:中二病発言多し
ガチャ
『ムサッチ、ヘビッチ、パン持ってきたよー・・・って』
(呑気にトグロなんか巻いて寝ちゃってるし・・・。)
『起きてヘビッチ。みんな揃ったよ』
『お、おう。今宵はなんと睡眠に最適な夜なんだ。それと友美ちゃんとの久し振りの再会に乾杯』
ヘビッチはトグロを巻きながら、舌をチロチロと出して相変わらずの発言をしていました。
(本当にその舌を出し入れするの止めて欲しいんだよね・・やっぱり怖いよ・・)
『友美ちゃん眠いよ・・カニカニ!』
(毛ガニッチ・・・・あなた昨日の夜から24時間以上寝たでしょ?)
『あれ?ムサッチは?・・・・寝てるの?』
『一瞬睡魔に襲われたわ。でも睡魔さんには、すいませんって謝られたわ!キャハハのハ!』
『ハハッ・・・』
私はムサッチが来るとわかっていた為、すでにスキル【愛想笑い】を発動していた為、間一髪前面からの呪文攻撃を交わす事が出来ました。
(ダジャレか・・・久し振りに聞いても心からは笑えない)
(てかなんなの?この部屋睡眠魔法でもかかってんの?)
『友美君。今回の活字を脳内で踊らす会と言う、目まいがする程煌びやかなミーティングに参加させてくれて感謝極まりない』
ヘビッチの発言に対しては、併せて発動していたスキル【棒姫】を発動してセリフ棒読みを決定していた為、背後からのブレス攻撃も間一髪交わす事が出来ました。
『うん。わざわざありがとね。ヘビッチ。それと正式には読書会ね』
『ところで友美ちゃん。この本、すごく丁寧に状況を表現してくれてるね。ビックリした。なにげない動きの一つ一つの描写が細かいの!アハハのハ!』
(え?何か笑い所あった?)
『それは僕も感じたぞ。ファンタジーライトノベルを想像して読んだんだが、これはもう立派なファンタジー芸術作品だ。例えば最初の方で、主人公のネムさんが、店の外で魔女が倒れているのをパン屋のカウンターから発見して向かうシーンがあるんだが、一度唐突に厨房へ行くんだ。どうしたんだ?って思って読んでいたら、文中では何気なく綿棒を手に取るんだ。なんで綿棒?って思ってたら、厨房から魔女が倒れている場所へのわずかな距離の描写が細かい。床の状況、その床に対する心情の描写、そしてドアノブまでやっとたどり着く。そこで更に主人公の心情描写。そこでわかるんだ。ネムさんが不安で恐る恐る歩いていたんだなって』
『要は、カウンターで座っていたネムさんは店の外で倒れている魔女を発見した。恐る恐る店の外へ向かった。ドアを一気に開けて魔女の側へ近づいて持ってきた綿棒でつついた。簡単に書くとこうなるけど、その様子を1000文字近く使って表現してるもんね』
『そうなんだ。でも、この作品は違う。なにげない動きや物を丁寧、かつ心情描写を挿入する事で、間接的に状況を伝えると言う手法をとっている事が多いんだ。もう一つ例を挙げるならルクスが時計台へ向かって頂上に着く。これを500文字くらい使って表現しているんだ』
『そうなのよ!だから情景がすぐ頭に浮かんでくるし、自分が実際経験している様な錯覚が生まれて感情を主人公と共感できるわ。今日感じちゃった!アハハのハ!』
『・・・・・・』
(ムサッチ・・・あなた飼い主さんの所に無事戻れて、ダジャレのレベル落ちたんじゃないの?)
『ネムちゃん?いつも眠いからねむねむだ!だからネムちゃんなんだね!カニカニ!』
いつもの様に毛ガニッチは、語尾のカニカニ!に併せて両手のハサミを閉じたり開いたりしていました。
(毛ガニッチ・・・珍しく食べ物以外の話ししたと思ったら読者全員がわかる事を、ひらめいた!みたいに言って・・・本当にかわいいね毛ガニッチは)
『あとは個人的にはネムさんが、自己の不摂生が原因による肥満気味体型を通常の世界で自己嫌悪に陥っている精神的構造と顔と言う固体を識別するのに重要な要素の構造が丸型である為、それを揶揄されるシーンが好感が持てるぞ』
(ヘビッチ・・・・・ぽっちゃり?体型と丸顔をいじられるシーンって事だね。丁寧な描写ってそういう事じゃないでしょ?)
『私はパン屋さんでのなにげない日常シーンもっと見たかったなー。パンの耳食べたくなっちゃったもん』
『え?パンの耳?切れるよ。ほら!カニカニ!』
毛ガニッチは両手のハサミで器用に食パンを持ち、パンの耳だけを綺麗に切り取っていました・・・
(毛ガニッチ・・・あなたのハサミ芸どこまで進歩するの?・・あなたはパン食べちゃ駄目よ。いつも言ってるけどアサリかハマグリにしなさいね)
『恐らくこの作者さんは女性なんじゃないか?女性ならではの繊細な描写と豊かな表現表記が全体を通して感じられた。本当に丁寧に作品を作っている。そんな印象だ』
(ヘビッチ・・・あなた性別の概念持ってたっけ?以前性別聞いた時に【僕は僕だ。それ以上でもそれ以下でもない】って答えてたよね?)
『そうだよね。私、帰るまで電車で読んだんだけど、読んでたら電車乗り過ごしちゃったもん』
私は油断してスキル【ドジっ子友美ちゃん、頭コツンver】を発動しましたが、この後のムサッチのゴットブレスで吹き飛ばされて強烈なダメージを負ってしまいました。
『友美ちゃん!ナニしちゃってんの?キャハハのハ!ネムちゃんだけに、根室駅まで乗り過ごしちゃったの?キャハハのハ!何も考えずにボーッと読む作品ではなくて、秋の夜長に部屋でのんびりとパンとコーヒーを片手に読書を楽しむ・・そんな作品よね?』
『・・・・・・』
(さあ、最後の力を振り絞って笑いを搾り出すんだ!私・・・・)
『キャラも沢山出てくるけど、やはり主人公の眠り大好きなネムさんがネーミング的にも抜群のインパクトと存在感がある。登場人物に対しての説明描写も丁寧で細かいから、登場ですでにビジュアルが頭の中で固まるんだ。物語を進めて段々と言った感じではなくな。でも友達のメレアは違ったな』
ヘビッチはどう言う原理で動いているのかわからない、体をグネグネと波打ちながら部屋を動きながら熱弁していました。
『友美ちゃんみたいに、お馬鹿ちゃんにはわからない知的なファンタジー作品だけど理解出来た?理解だけにパン料理かい?アハハのハ!』
『・・・・・』
(ムサッチ・・・そのネタちょっと強引過ぎない?)
『とにかく、みんなまだ魔女のカルネドさんとの再会までしか読んでないでしょ?まだ先は長いからみんなで静かに読もうよ』
『友美ちゃん!布団の黒いシミって何?おいしいの?カニカニ!』
(やっぱり毛ガニッチにはちょっと難しすぎたか・・・)
(私もパン屋さんの友達出来たらいいのにな・・)
私は、そんな事を考えながらこの作品に脳内転生していました。
作者 栗尾りお様
この度はご了承有難うございました。
今回の作品へはこちらから
https://ncode.syosetu.com/n0600hr/
作家様各位
読ませて頂き、レビュー・感想物語を書かせて頂ける作品あればメッセージ下さい!
よろしくお願い致します!
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