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「でも、本当は違った。二人はとても仲のいい姉妹だった」
と三つ葉は言った。
「はい。その通りです。私はお姉ちゃんのことが大好きでした。生まれたときから、ずっと、ずっと、お姉ちゃんのことが大好きでした」
ときらりは言った。
ざー、という雨の降る音が聞こえる。
「……お姉ちゃんが死んでしまった日のことを私は今もよく覚えています。あの日から、私の中でなにかが変わってしまいました。きっともう、私はあの日の前の私には戻れないんだなって、そう思いました」
きらりはいう。
「私にはね、二つ下の妹がいたんだ。名前は二葉。でもね、私が小学校六年生のときに二葉は事故で死んでしまったの。ちょうど、今のきらりちゃんと私は同い年だった」
「え?」
その三つ葉の話を聞いて、きらりは本当に驚いた顔をした。
「きらりちゃんはちょっとだけ二葉に似ているところがあった。だから私はきらりちゃんとお話がしないなって、さっき声をかけてもらったときにそう思ったんだ。顔には出さなかったけど、内心、すごく驚いていたんだよ。最初はね、二葉に声をかけられたんだと思ったの。きらりちゃんのことを見たときに、一瞬、二葉に見えた。それくらい驚いたんだ。本当にね」と三つ葉は言った。
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