5日目

 朝はユメちゃんが髪を上手に結べなくて遅刻しそうだった。

 昨日練習した成果をこんなに早く見せることになるなんてと思いながら、ボクはなんとかユメちゃんの髪を結んだ。左右で少しだけぴょこんの大きさが違うけど、一昨日よりは上手に結べたと思う。「練習しておいて良かった」と笑いかけたら、ユメちゃんは困った笑顔になった。

 ユメちゃんが帰ってきてからは、本を読んでもらって、それから図工の宿題をするユメちゃんを双子ウサギと手伝った。絵を描くユメちゃんの前で、じっと座っているだけの、楽な仕事だった。完成したユメちゃんの絵は色々な色で溢れていて面白かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る