第21話
改札機を出て受付へ向かう。
「お疲れ様でした。皆さんバングルの書き換えをされますか?」
「はい。子どもたちはお願いします。」
それぞれ別のお姉さんのところへ向かう。
「左腕を出してくださいね。」
「はい」
お姉さんが両手でバングルを包み光った。光が消えて、バングルを見る。
「リアさん、テンさんともにレベル5になってますね。おめでとうございます。レベル20になったら、ランクEになりますので、コツコツ頑張ってください。」
バングルには
リア F 5
テン F 5
と書かれている。
「はい。ありがとうございます。」「きゃん」
「あと、レベルの数字は揉めごとの原因となるので、ご家族以外とは見せ合ったりしないようにしてください。」
「はい。」
「今日は素材を見つけましたか?ご不要な場合は、掲示板を見てから買取場に行くといいですよ。」
「はい。ありがとうございます。」「きゃん」
掲示板を見ているお父さんの横に並ぶ。
「お、上がってたか?」
「うん。」
「上がると楽しいだろ?」
「うん!もっとあげたい!」
「毎日ちょっとずつな。リアは魔物つかいだからレベル上がるの早いからあまり人に見せるなよ。」
「わかった。気をつける。素材どうしよう?お母さん使うかな?」
「お母さんが使うやつは、お父さんが持って帰るからリアのは売ってお小遣いにしなさい。」
「はーい。」
わたしは、買取場に向かう。掲示板を見てもいまいちわからなかったので判断してもらおうと思う。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
こんどはお兄さんだ。
「素材の買い取りでいいですか?」
「はい。掲示板を見たんですが、素材を見たのが初めてなので、あまりわからなくて。」
「わかりました。おまかせください。」
お兄さんが鑑定していく。
「これがレシートになります。黄針だけ依頼が出ていたので倍となります。計2130金です。」
私が持ち込んだものは
青石 レベル1 2個 ×300金
緑板 レベル1 1個 ×400金
黄針 レベル1 1個 ×500金×2
灰石 13個×10金
の計2130金だった。
「ありがとうございます。」
「こちらこそ、ありがとうございました。また、お願いします。」
みんなも買取りが終わったようだ。
「お疲れ様。じゃあ、次は明日の放課後だね。明日は、アルのお父さんがくるから。」
「はい。ありがとうございました。」
今日はこれで解散だ。週に3回ちょっとずつ慣れていくのだ。明日は何階まで行けるかな。楽しみだ。
「お父さん、お父さんたちはいつまでついてきてくれるの?」
「誰か一人がEランクになるまではついていくよ。」
「そうなんだ。安心だね。」
「はは。安全第一だよ。」
「うん。テン、明日もモンスターいっぱい倒そうね!」
「きゃん!」
テンも気合十分だ。明日も頑張ろう。
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