雨宿り

 前回のあらすじ!傘がパクられ大雨の中俺と桜は旅に出た!そしてなんと桜はノーブラだった?!雨は止んだがもうどうしたことやら。がち、おっぱい。


「お前流石に着ろよ」


「はーい」


「ちょい待て、ここはやばい、とっ、とりあえず家来い」


そのまま全力で桜を隠しとりあえず家に入れる。


「破ァァァァァァァァックシュユン!!」


「びいっっっくりしたぁぁ」


 雨で体が冷えたのだろう。桜がブルリと身震いする。


「風呂入るか?」


「私で出汁を取る気だな」


「溺死させてやるよ」


 なんやかんやありひと段落ついたが少しこの展開はまずい。ラブコメメーターの上振れが30話超えてから強くなってきている。この小説はバカコメじゃないといけないのだ。


「服どこ〜?」


「置いてるー」


「誰のー?」


「母のー」


「形君のないのー?」


「こ○すぞー」


 この短い会話をもう少し続けると思ったら俺の部屋にズケズケと刺客が入ってきた。なんとタオル一枚で。


「形君服なかったよー」


「うん、置いてあったな。入ってくんな」


(やばいやばいやばいやばい入ってくんなって、刺激的すぎるだろ。おい!思春期真っ只中だぞ俺)


 心の中で叫びながら頭の中を整理する。


「服着ろ」


「どーしたのかなー?こっち見てよー」


「見てもいいんだな?」


「うん、まぁ形君にはそんな勇気ないけどねー」


 俺は右手を大きく振りながら右回転で後ろに振り向く。そして思いっきり桜にあたり後ろにこける。それを抑えようと咄嗟にタオルを掴む。


 「キャァァァァ!!!!」がラブコメ展開。そしてこれはご存じバカコメ。もちろんラッキースケべなんて存在しない、いやノーブラで充分ラッキースケべか。


 俺はすぐ目を逸らしたが時すでにお寿司。そこには下着姿の桜の姿があった。まぁこれも美味しい。お寿司だけに。


 俺はすぐ服を渡し、家から放り出した。俺の心臓はやけにうるさく、やかましかった。

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