第5話昔

昔、マー君は、新人の時に失敗ばかりして上司に怒られていた。


いつ辞めよう。いつ辞めようと考えて震えていた。


「本当に、お前みたいなのが税金泥棒って言うんだよ。」


と毎日、同僚からも後輩からも口汚く罵られていた。


警官で巡回中に、バイクには乗せてもらえずに自転車で走っていた。


一発逆転が、マー君の頭の中で浮き上がっては消えていく毎日だった。


マー君は、意地悪な先輩、後輩にある日リンチをされた。金属バットで頭を殴られて気を失った。


マー君は、樹海へと遺体として捨てられた。


丸裸に、されて気が付くと森の中にいた。


真っ暗な森の中で何とか踠いて歩いた。


寒い痛い悲しい辛いが消えていた。


マー君の頭、体からは恐怖が抜け落ちた瞬間だった。


次の日には交番勤務していた。


誰もが驚いていた。


マー君は、自分をリンチした上司、先輩、後輩の家を回って拳銃で射殺したのだ。


警察の上層部はマー君の強靭な性質を見抜いて刑事にした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る