〈老いたれど医は我が天職ぞ〉

 書斎の窓際に、お役御免となった3台のパソコン。

 いずれもウィンドウズ10以前には活躍していた7やXPたちだから壊れているわけではない。

「捨てるに忍びない」とOSをリナックスに変更してやった。緑色のミント・デスクトップがともり、見事に現役復帰!


 世間では65歳以上を「高齢者」と呼ぶが、日本老年医学会は新たな提言をした。

 我々65~74歳は「準高齢者」だと。

 そして75~89歳が「高齢者」で、90歳以上を「超高齢者」と呼ぶらしい。


 こんな高齢社会にコロナ禍が追い打ちをかける。

 医師不足はさらに深刻化するだろうから(準高齢者の印を押されても)免許を授かった身としては隠居などしていられない。

 たとえ「年寄りの冷や水」と笑われようが気にせず、老医が行う正真正銘? の老人医療を続けたい。

「医師法と同い年なる老医われ第一条で地域まもらむ」―。


 弘前へ戻るにあたり、青森県の医師募集をインターネットのM3情報サイトで検索。125件あったものが〈60歳以上も可〉の条件を加えた途端、すべて消えてしまった。

 …が幸いにも受け入れ先は見つかり、思わず詠んだ感謝の一首。

「満帆に〈老い風〉うけて『宜候!』と老い真盛り活躍盛り」―。

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