2#22 深刻な知能低下
おはよう、鳥乃麻沙美だ。
早朝に皐月きゅん宅に襲撃をかけて、朝の定番スケベイベントである念願を叶えた。
男性の生理現象を目の前にして私の理性は見事に吹き飛び……(規制)めっちゃ興奮した。
そんな私は、今、皐月きゅんに全裸で正座させられている。
どうしてこうなったのだろうか?なんか思ってたのと違うんだが?世の男子高校生というものは1度始めたら何回かするまで収まりが効かない淫獣では無いのか?こんなの生殺しだろ。イライラする。
「さて鳥乃先輩。なんで鳥乃先輩は正座させられているか理解してますか?」
「そのまえにちょっといいだろうか」
「はい?なんでしょうか?」
「いい加減、私の事を鳥乃先輩と呼ぶのをやめてもらってもいいだろうか?」
「……は?」
「いやなにご主人様に鳥乃先輩なんて呼ばれるのが癪に触ってな。私のことは是非とも気安く麻沙美と呼び捨てにしてもらいたい」
「まず俺は鳥乃先輩のご主人様ではないんですが?」
「麻沙美!」
「……わかりました。麻沙美さんって呼ばせてもらいます」
「さんはいらん!敬語も使うな!そろそろいい加減にしておかないと私も何するかわからんぞ?腹上死させてやろうか?おおん?」
「腹上死って……怖すぎるんですが……わかった。わかったから。麻沙美って呼ぶし、もう敬語も使わないから、落ち着いて」
「チッ……!」
「なんでご期待に添える回答したのに舌打ちすんの!?何か気に食わないことでもあった!?」
皐月きゅんを腹上死させたかったので残念だ。
「で、話を戻すけど!なんでしれっと部屋に居るかについてはこの際、置いておくとして……いや置いといたらダメか?ええい!ままよ!兎にも角にも本題はアレだ!なんで勝手にあんなことをしたっ!?」
「なんでって……おはようは朝の定番だろ?」
「なんでそこで不思議そうな顔になるんですかね!?定番っちゃ定番かも知れないけど!問題はそこじゃ無いから!」
「???」
「だいたい俺と麻沙美はそういった関係じゃないよね?付き合ってる訳でも無ければ、男女の関係っていうわけでもない。それなのにアレは流石にどうかと思うんだけど?」
「た、確かに……!それは盲点だった!」
「嘘でしょ……」
「だが皐月きゅんは私のご主人様だろ?だったらそのご主人様に御奉仕するのは当然の事ではないか?皐月きゅんも確か「朝はまず(規制)におはようの挨拶からだ」って言ってなかったか?」
「麻沙美の言う皐月きゅんって誰?俺、その皐月きゅんって言う人知らないんだけど?同じ名前だから俺の事だろう思ってたんだけど勘違いしてたみたい」
「ん?目の前に居るが?」
「その目の前に居る皐月きゅんはそんな事、言わないけど……」
「言わないけど思ってはいるだろ?」
「思ってもないけど……」
「嘘をつけ!性欲多感な男子高校生がそういう事を考えてないわけが無い!だいたい今だって私のことを全裸正座させて内心は興奮しているのだろ!口ではなんとでも言えるがコッチは正直……なんだと!?大きくなってない!?馬鹿な!」
「そりゃ萎え萎えに決まってるでしょ……俺にそんな特殊性癖は無いけど……」
「そんな……さっきはあんなになっていたというのに……皐月きゅんは私の裸体に興奮しないのか!?」
「いやもう興奮を通り越して悟りの境地というか」
「なるほどこれが賢者タイム……しかし皐月きゅんならばイけるはずだ!ほら!がんばれ!がんばれ!」
「あっ……ちょっ……!脱がそうとすな!ステイステイ!」
「はぁ……はぁ……くっ……お預けとは……!そうやって焦らして私を嬲る気か……!くぅ……流石は私のご主人様……!鬼畜!きゅんきゅん」
「ホントマジでこれどうしよう……」
「どうするも何も1発してしまえば早いぞ?私は皐月きゅんに秒でわからされる自信がある!な?だから、な?ほらとりあえず1回だけ?1回だけシヨ?なんだったら先っぽだけでもいいから?な?な?な?」
「そんな気軽なノリで……やりません。やりませんからね」
「先っぽだけでも?」
「先っぽだけでも!」
「先っぽだけならしたうちに入らんと思うんだが?」
「先っぽ入ったらそれはもうそういうことでしょうに……だいたい先っぽだけとか言ってそれで済まさないでしょ?」
「確実に成し崩すな」
「でしょうね……先っぽだけにしても、なんにしてもやりません!」
「えー!やだやだやだぁ!」
「あー……どんどん知能指数が低下していくんですけど、この人……ほんとなんでこんなんなったの……あの鉄の乙女と言われた凛々しく気高い生徒会長は一体どこに行ったんだ……」
「ねえねえ皐月きゅーん。そんな難しく考えないでしよ?一緒に気持ちよくなって全部わすれちゃお?」
「ホント誰だよコイツ……ヤる事しかアタマにねーじゃねーか……」
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