4日目
2#21 朝立
こんばんわ。鳥乃麻沙美だ。
顔よし、頭よし、中身よし、スペックよし、基本的になんでも出来る。才色兼備で眉目秀麗の美少女兼イケメン完璧超人生徒会長である。
現在、深夜も深夜、丁度、日付が変わり0:00となった。
私は今、物陰に隠れ身を潜め、皐月きゅんが住まう部屋を遠目に観察していた。電気は点いていないのでおそらく就寝済みであろう。
前日、皐月くんの見舞いに行った緑の報告によれば「皐月先輩は元気でした」と皐月くんの容態は良好のようである。とりあえず一安心だ。
そんな緑はあまり遅くならない時間帯(19:00頃)に皐月きゅんの部屋から立ち去っているのも確認済み、故、皐月きゅんは今は部屋に一人でいるだろう。
しかし、緑は見た目に反して、会って3秒でベロチューするようなムッツリドスケベ系性欲増し増し地味子である。その緑が早い時間に皐月きゅんの部屋から退出するのには少し違和感を覚えた。
緑ならば日付が変わるギリギリまで皐月きゅんとズッポシキメ込むと思っていたのだが……流石に病み上がりの皐月きゅんと激しいズッポシパンパンをするのは自重したというわけか?
まぁ、普通はそうだな。
とはいえ「病み上がりで溜まっていると思うので、こっちでしてあげますね皐月先輩。これも看病のうちですよ」ぐらいの事はしているだろうな、絶対。
そんな具合に翠が皐月きゅんを気遣って自重したのだろうと考えると、私も二の足を踏んでしまう。
本来ならば0:00になった瞬間に襲撃して抵抗出来ない皐月きゅんに抵抗出来ない私を好き勝手に朝までビシビシ調教してもらう予定だったのだが……。
むらぁ……いかん。想像したらムラムラしてきてしまった。はぁ……はぁ……皐月きゅぅん……。
ひとまず、皐月きゅんの部屋に入るか。
◇◇◇
現在時刻5:00。
皐月きゅんと添い寝なう。
安心して欲しい。まだ添い寝だけだ。
なんとか耐えている。私は奴隷。忠実なる皐月きゅんのメス奴隷。ご主人様の眠りを妨げてはならない。皐月きゅんは病み上がり。我慢我慢我慢。
当然のように皐月きゅんの部屋に上がり込んだ私は寝ている皐月きゅんの布団に潜り込んだ。しかし、まだ皐月きゅんには指1本触れてない。私のあるかどうか分からない理性を総動員して耐えた。
ちなみに一睡も出来ていない。目はバッキバキ。目と鼻の先、手を伸ばさずと手が届く近距離に皐月きゅん。寝られるはずがない。私はスヤスヤ眠る皐月きゅんをオカズにして切磋琢磨した。
100%声が出るのでギャグボールを装着しお口を封印、音を立てないように最小限の動き。
そろそろこのセルフお預け放置プレイも限界だ。日が登り始めカーテンがぼんやり明るくなってきた。
もう起こしてもいいだろうか?いいよな?いいよな?
よし、起こそうか。
起こし方は決まっている。
(エロ漫画のお約束シーンの為、規制)
任せてくださいご主人様!この鳥乃麻沙美!誠心誠意真心込めて御奉仕いたしますぅ!
◇◇◇
違和感を覚えて目が覚めた。
ぬるぬると何やら気持ちいい。
なんだろうなと寝ぼけた頭で布団を捲ってみると……。
(存在が規制対象の規制)
うん。これは夢だ。間違いない。ツッコミどころが多すぎて俺は秒で現実逃避に至る。脳が壊れそう。
(ご主人様の特濃朝搾り規制)
「ふぁあ!お目覚めになられましたかご主人様!おはようございましゅう!」
「えっと……その……おはようございます?」
「あっ!申し訳ありません!今、綺麗に致します!」
(追加の規制シーン)
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