2#9 初犯
(規制されたお風呂シーン)
夢だと思って鈴木にいろいろしてしまって、途中で気がつく。
これ夢じゃない、と。
それに気が付き、最後までしてしまわなかったことに少し安堵しつつも、もはやコレ取り返しのつかない事態になっているのではないかと焦りを覚えた。
どうしてこうなった……いや今回は俺が悪いんだけども……。
「へへへっ……さつきぃ……」
そして現在、お互い落ち着きを取り戻した俺たちは仲良く寄り添いながら湯船に浸かっていた。
疲れた表情ながらも、どこか満足気の鈴木が俺の首へと絡まりついてくる。
どうしよう。マジでコレどうしよう。
「おらっ、さつきぃ、こっちむけよ」
「お、おう……」
「……んー」
至近距離に鈴木の顔。目をつぶって唇を突き出している。
ヤメテ。そんなんされたらまた元気になっちゃう。というかもう元気になり始めてる。
アカンアカンアカンアカンアカン。
鈴木とはまだただの先輩と後輩で友達だ。
それにしてはいろいろとしてしまったけど!
「あ、あのさ……鈴木……」
「……ん?なんだよ」
キスしなかったのが不服だったのか、少し拗ねた様子で鈴木は答える。
「その……なんて言うか……風呂、暖かくて気持ちいいな……」
「そうだな!」
笑顔の鈴木。可愛い。
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