飢餓遺伝子との付き合い方

 コロナ禍で一気に普及したテレワーク。

 情報通信技術(ICТ)を活用し、場所や時間に捉われない柔軟な働き方のことだ。

 その技術革新に伴い、最近ではパソコンに向かわずとも、バイクマシーンを漕ぎながらスマホ教育も受けられる。

「ユーチューブで〈東大TV〉の講義うけ安田講堂に居る気分なり」医師脳。


 リチャード・ドーキンス氏は著書『進化とは何か』で次のように例えた。

「両腕を広げ、右手の指先を地球の誕生に左手の指先を現在とすれば、右手首から左手首くらいまではバクテリアの時代。そして恐竜は左手の平あたりで登場し、人間は左手の爪先くらいになります」と。

 人類の誕生から20万年。

 そして飢餓に対応できた者だけが生き延び、その遺伝子を一万世代も持ち続けた子孫が飽食の現代に〈生活悪習慣病〉として苦しむのも皮肉な運命である。


 健診医をして気づいたのが極端な肥満者(BMI30超)の多さだ。

 それも決まって「ストレス発散のため、分かっちゃいるけどやめられない」と強弁する。

 是非とも、認知行動療法を受けてほしい。

 土井善晴著『一汁一菜でよいという提案』を読み、我が家では食生活が変わった。

「具沢山の味噌汁を御菜に老い二人笑顔にて食(は)む一汁一菜」医師脳。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る