Act:75『好き?』

-宮澤家-

夢「お邪魔しまーす!」

蛍「……」

夢「ふむふむ、ここが蛍くんのお家か~!」

蛍(どうしてこんなことに……)


舞「あ、あああ……」

夢「え、この娘が蛍くんの妹ちゃん? 初めまして」

舞「ちょっと! お兄ちゃん!」

蛍「うぇっ!? ひ、引っ張るなって!」

舞「どどどどどどど、どうなってるの!?」


夢「?」

蛍「いや、色々あってだな」

舞「色々あったらトップアイドルが普通のお家に来たりするの!?

  何かの撮影とかじゃなくて!?」

夢「ねーねー私も混ぜて~」

舞「ギャッ!」

  どてーん!

蛍「舞!?」


夢「妹ちゃん大丈夫?」

蛍「ああ。どうやら気が動転して気絶したらしい。

  舞、お前の大ファンなんだよ」

夢「え! 嬉しい!」

蛍「俺も最近知ったんだけどな」

夢「そーなんだ。蛍くんは私の事好きになった?」

蛍「は!?」

夢「好き?」

蛍「んぁ……そりゃ、まあ」


舞「ん……」

蛍「お、起きたか」

舞「あれ……私……」

夢「気が付いた?」

舞「へ……?」

夢「寝顔可愛かったよ~」

舞「お、お兄ちゃん?」

蛍「ど、どうした?」

舞「今私、どういう状況?」

蛍「え……夢の膝の上?」

舞「……きゅう」

蛍(また気絶した!?)


夢「舞ちゃん可愛い」

蛍「ああ、まあな」

夢「蛍くんの妹って感じすっごいする」

蛍「そうか? あんまり似てない気がしてるんだが」

夢「お父さん似、お母さん似があるんじゃない?」

蛍「考えたことなかったな」


夢「そういえばお父さんお母さんは?」

蛍「ああ、うち共働きで」

夢「うんうん」

蛍「二人とも海外にいるんだ」

夢「ええ!? じゃあ、舞ちゃんと二人暮らしなの?」

蛍「そうなるな」


夢「すごーい! 私なんて親がいないと何もできないのに」

蛍「そうなのか?」

夢「うん。自立してるんだね」

蛍「もう慣れちまったかもな」

夢「……」もじもじ

蛍「ん、どうした?」

夢「蛍くんの部屋、行ってもいい?」

蛍「え……」


――To be continued.


蛍(続くのかよ!?)

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