第20話 好家の道
ナンケー地方 北西部リョーブは 隣国の南西部ヨーリィが突如国境に迫って来た為、父である王に代わり国を治める姫
「
ヨーリィとの国境であるクレトにて防衛の任に就く
「どうした
「しかし…7万と言えばルーフェイは ほぼ空…心配ではありませんか?」
「うむ…確かにのう……同盟を組んだとはいえ、我らは長くサナーガと
その3日後
「国は衰退し 無駄に物資と敵の不信感を
善人を絵に描いたような風貌で ふくよかな体型の
「はあ……
「私の力が左様に必要なのですか?」
悲痛な
「お前…
「父上
「待っておったぞ!!さあこっちに来なさい!!」
「ハッ!!……」
「ここに至るまで町や村を見ましたが 酷い有様です…
「情けない限りだ…」
「しかし このラナは別格です。別天地かと思えるくらい
「だが ここだけ豊かでも意味が無い…国中が……」
「手紙を拝見しましたが今の王は それほど
「実際 目で見て判断して欲しい その為にそなたを呼んだのだ……」
「わかりました。では明日 王に
「うむ……」
「姉上!!」
突然
「
「姉上ったら 私も13歳になるのですよ?もう子供ではありません!!」
「そう?…もう5年になるのね……」
「もう
「ええ…ずっと一緒よ…」
「うわ~い!!私 お料理も出来る様になったんですよ!!」
「
「馬鹿にしないで下さい!!今夜は私が作ります!!」
「アハハハハ…」
翌日……父
(これが…本当に…あのレンヨー……)
先王が心血を注ぎ帝都を模したと言う華やかな町並みは見る影も無く荒れ、町の隅には
(まるで荒廃した帝都……)
「
「フォッフォッフォ~何じゃ?余は
(昼間から酒を飲み 美女と
「ウフォッ?
「いいえ 大王…我が娘です…仕官させる
「ムフォッ?良きおなごよのう?こちらへ参れ」
「
「フォッフォッ、
「ハッ!!」
(これが…我が国の王か……先が知れる…)
宮殿の庭では
「
「
「
「なるほど 大王の見張りと言う訳ですね?
「それで?
「見ての通りかと 父上は私に大王の
「バッ!?と…と…
「冗談ですよ こちらから願い下げです。その先はラナでしましょう?そうですよね?
「そうだな 久し振りに家族が集まったのだ。積もる話も今後の話もある」
「で?まだ会っていない私の可愛い弟は?」
「
「あやつは町に工房を持ちたいと言いおってのう、毎日妙な物を作っておるぞ?最近は やたら巨大な物を作りおる」
「ウフフフ、そうですか…楽しみですね」
その夜 ラナの
「お〜!!我が愛する姉上〜!!お会いしとうございました!!」
「ぶっ!?き…
「
「うむ…どうも工房を持たせてから 妙な言動に走る様になってのう…」
「変人の弟を持つと言われて困っておるのだ…」
「そ…そうなの?ですか……」
「ご覧ください!!愛しの姉上!!約束通り発明家として、愛しの姉上の為にかような物を作っておりました!!」
「これは…攻城兵器なの?」
「左様でございます!!巨大な石を飛ばす兵器と、こちらは城門を打ち砕く車です!!姉上との誓いを果たし遂に先頃 試作品が完成したのです!!」
「
「まあ…したような…しなかったような……」
「
「お〜!!愛する妹よ!?良くぞ聞いてくれたな!?コレは高い所から宙を舞い空から敵の城に入る翼だ!!」
「空から!?矢で射かけられたら死ぬでしょう!?
「この場にそなたらの母
「父上 いよいよ本題ですね?」
「うむ…
「国を変える為ですね?」
「
「私に変えよと?根底から変えてしまうかも知れませんよ?」
「構わん 我が好家は先代 先先代から受けた恩を返さねばならんが、それが今の王を除き新たな英雄を立てる事だと信じておる」
「ならばお願いがございます」
「申してみよ」
「私を現在リョーブと
「それは…大金を積めば あの大王なら嫌とは言うまい…しかし 頭をすげ替えるだけで兵は意のままにはならぬぞ?」
「その点は ご安心ください…それと大王と共に遊侠に
「やってみよう…」
「後は…」
「
「わかった…任せよ…」
「うわ〜っ!!可愛い女の子ですね!?」
「…………」
「
「え?…あ…暗殺……」
「我が
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