第8話 手負いの姫
長い黒髪の美女がただ一騎 戦場を逃げ回っていた……
「追え!!あの長い髪の女が
羽根付き三角帽を
「
「追え!!」
リョーブ、サナーガ国境の戦いに敗れた
「捕らえよ!!
「向こうに行ったぞ!!追え!!」
サナーガの追撃部隊は執拗に
「馬鹿者!!矢を放つな!!生捕りにするのだ!!」
「ハッ!!…申し訳ありません……」
やがて大量の矢が刺さり倒れた馬と、大量の血痕が森の方に続いていた。
「森に逃げたわね…捜索隊を!!草の根分けても探すのよ!!」
「こっちだ!!いたぞ!!」
「も…
「お姫様!!」
「お…お前は……よ…傭兵の…」
自害しようとする
「小僧!!その女を引き渡せ!!さもなくば…」
「辞めなさい!!」
「坊や 私はサナーガ軍 副官の
警告をする目の前の
「わ…わ…わたしだって…や…やる時は…やりますよ…」
「震えてるじゃないの?無理よ 捕らえなさい!!」
「ハッ!!」
サナーガ軍の兵が
「
「
「き…貴様……私を…
「お姉さん!!笑ってる場合じゃないでしょう??お姫様 怪我してるんですよ!?」
「うわ~痛そうですね?しかし姫様も
「くっ…貴様……」
「お姉さん!!」
「だって 軍議で馬鹿にされたし作戦も全然教えて貰えなかったでしょう?それって なんかムカつかない?」
「気にして無いって言ってた癖に 嘘つき!!」
「そうですよ~お姉さんは嘘つきで~す!!」
「うぐっ……」
「お…お前達!?何をぼさっとしてるの!?捕らえなさい!!」
「え?あ…はい…ぐふぉっ!!」
「ぐはっ!!」
不意に敵兵がバタバタと倒れ 背後から全身黒ずくめの衣装で猫耳フードを
「殺す……」
「ナイス!!
「お前達!?わざと馬鹿話で時間を…うっ!?」
「俺ちゃん 次は外さないよ~」
「
「あいよ〜
茂みからはハゲの大男が
「うお~!!!!俺様が相手だ!!!!」
「ひ〜っ!?ば…化け物!?」
「何だと!!??この野郎!!??こんな色男を化け物だと!!??」
「
「そりゃねーぜ…
周囲を敵兵で囲まれたが
「どう?お互い
「何ですって!?」
「貴女だってまだ死ねないでしょう?」
「ふん!!甘いわね、直ぐに追撃をするかも知れないわよ!?」
「勝手になさい その時は本気で
「くっ…
「は…はっ!!」
追撃隊が去った後
「どう?
「
「医者…確か本陣に軍医がいたわね……」
「
「軍医によれば肩の傷は大した事ないが、背に受けた傷が少々厄介かも知れん…それと…失血がかなり多く……」
「そうですか……私の部下の報告ですと 敗残兵を
リョーブ軍を追撃し打撃を与えた
「そうか
「
「気にするな
「ですが 敵の大将は手負いです!!今一度 本陣を攻め今度こそ!!」
「慌てるな お前も怪我をしているではないか、攻撃は
「はっ!!」
「フフフフ、見せて貰おうか?手負いの狼の選択とやらを…」
翌日
「おー!?姫!!」
「ようやく お目覚めに!!」
「こ…こ…は…本陣?戦は!?」
「ご無理をなさらないで下さい!!」
「姫は失血も多く
「くっ……」
「考えるまでも無い!!アタイは別の
金髪色黒の美女(大人しくしていれば)の
「俺様は戦えるなら
「
「戦いだけが俺様の生きがいだぜ 他はどうでもいい」
「聞いたアタイが馬鹿だったよ
「俺ちゃん
「勝手に決めろ……」
「ぬぐぐぐ……
団員達が
「え!?わたしですか!?わたしは……その…お姫様が心配です…怪我をしてるし…戦にも負けたから…落ち込んでるんじゃ無いかと……」
「ぬなっ!?
「でも…
「お…お見舞い!?アンタどんだけお花畑なのよ!?」
話を聞いていた
「お見舞いか…まあ離れるにしろ残るにしろ、何の挨拶も無しに去るのは確かに失礼よね?会ってから決めるわ」
「会って来るんですか!?門前払いかも知れませんよ!!??」
「その時はその時よ
翌日
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