第4話 仕事
ナンケー地方は四つの地域に分かれていたが、北西部を治めるリョーブは北東部を治めるサナーガの侵攻に
「あう…頭痛て~……」
身長2メートルを越えるハゲで大男の
「
金髪色黒の美女(大人しくしていれば)の
「そう言うなよ…
「ちょっ!?寝るな!!馬鹿!!
「う~ん…むにゃむにゃ……」
不意に居眠りをする
「目が…覚めたか?……」
「ひっ!?え…
キィド近郊にあるリョーブ、サナーガの国境に到着すると
「
「
「それがアッシの仕事でさあ」
垂れ目でしゃくれ
「
おかっぱ頭を頭頂部で縛り革鎧に半ズボンの男の子…いや…女の子の
「おや?
「陣営作りも炊事や洗濯だって一緒にやれば早く終わりますよ?」
「アッシは戦えねーから
役割と聞き
「わたし全然ダメで…みんなに迷惑をかけてばかり…だからせめて……」
「弱音ですかい?そう言う話を聞くのもアッシの仕事でさあ、ひとつ昔話を聞いてくだせえ」
「昔話?」
「アッシが料理人だった頃 ろくな物しか作れねー時がありましたぜ、そん時アッシの師匠がこう言ったんでさあ「人にはそれぞれ飛翔する時が必ず来る」ってね」
「飛翔!?それは わたしにも来るんですか!?」
「そいつはどうかね?」
ガタッ!!…
(
「でも そん時の為に今やるべき事をやるって話ですぜ、人生100回挑戦して99回失敗しても最後の1回を成功すれば勝ちなんですぜ」
「こ…言葉の意味はわかりませんが…それって……99回も失敗するって事なんですか??」
「アッシの場合は99回食中毒を起して
(ダメじゃん…ここの食事 大丈夫かな……)
話を聞き余計に果てしなく不安になった…団員の健康の為にも とりあえず炊事は手伝った方が良いのでは?と…
「おや?
不意に
「
「まあね…ちょっとした腐れ縁、ソバカス
茶色い髪の女は ソバカスと言う言葉に反応し
「キ〜ッ!!それは言わない約束でしょうが!!」
「知らないわよ 何の用?」
「むぐぐぐ…生意気な女……まあ良いわ一緒の軍で仕事をするから一応挨拶に来ただけよ」
「ふ〜ん せいぜい死なない事ね?」
「誰に向かって言ってんのよ!?」
「あ?本当だ!?ソバカスがある!!」
「ぬなっ!?何よ!?この子!?失礼な!!」
「ぶっ!!アハハハハ〜!!」
「笑うな!!この踊り子もどきが!!」
最も気にしている事を
「オホン!!坊や…お姉さんは大人の女だから子供に言われたくらいじゃ目くじらを立てたりはしないけど、男の子は女性にそんな事を言っちやダメよ?アンタ貧相な体してるけど顔は良いんだから…」
「ぷっ!!アハハハハ〜!!
「ま…マジで?」
「はい…マジです……」
「アハハハハ〜!!アンタ達 面白すぎよ!!」
大笑いする
「むぐぐぐ…もう頭に来た!!アンタ達 姉妹に勝負を挑むわ!!」
「え!?姉妹って…わたしも入ってるのですか!?」
「あったり前よ!!まさか逃げたりはしないわよね!?」
「私達 姉弟に勝負を挑むなんて身のほど知らずね?良いわよ かかってらっしゃい!!」
「ん?
「そうよ
「嘘!!きょうだいはきょうだいでも、弟の方を使ったでしょう!?」
「そんな訳ないじゃ無い ちゃんと妹の方を使ったわよ?大体読み方が同じなのが悪いのよ、小さい事をいちいち気にしちゃダメよ」
「これって小さい事ですか!?」
二人の馬鹿話を
「勝負はこの
「アンタそれ…考え方がセコくない?」
「うるさい!!とにかく勝負よ!!逃げたら負けよ!!」
「はいはい…わかったわよ…受けて立つわ……」
「お姉さん?どうして考え方がセコいのですか?」
「私達傭兵は基本的に戦場のど真ん中で戦うからね、敵の大将がいる本陣なんかに近づける訳が無いのよ」
「それって…つまり……」
「引き分け狙いなのよ あの子…昔から負けたくないからって勝ち負け無しの引き分け勝負ばかり挑んでくるのよ」
それってセコいのを通り越して面倒臭い女だな…って
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