第3話 キィドの美少女
「うわ〜っ!?凄い町ですね!!??」
多くの人で行き交う町の
「
踊り子風衣装を
「のどもと?」
商業都市キィドは現リョーブの先王が心血を注いで作り上げた都市で、他国との取引が盛んに行われる港を中心に多くの商家が
「ってか…人が多すぎて酔っちゃいそうです…おえ~」
「アハハハ~!
金髪色黒の
「
ふと隣を見ると身長2メートルはある
「はあ〜……俺様は人じゃなくて酒場で酔いたいぜ…
「あ〜…そう言えば大酒飲みの
「バッカ野郎!!
「あっ…そう……つまり脳筋って事ね…」
団長である
「
「本当か!?
その一言を聞き
「ただし!!
「へいへい わかってますぜ~!
「俺ちゃんパスね~相棒の手入れで忙しいのよ~」
目が見えているのか疑問なほど前髪の長い
「付き合いの悪い野郎だ…なら
「アタイはパス 面食いだしアンタは問題外の外!!」
「オメー…こんな男前に向かって…じゃあ
「お前…一人で…行け……」
全身黒ずくめの衣装で猫耳フードを
「ひ~っ!?テメー!!物騒な物を突き付けんじゃね~!!」
「アッシは
しゃくれ
「食べ飲み放題の
「俺ちゃんも付き合うよ~」
「
「じょ…冗談じゃねー!!お前ら全員を
翌日
かつて見た帝都センタリオにも劣らぬ
「おえ~ダメだこりゃ…本当に酔いそう……」
「あの…大丈夫ですか?」
「え?」
声を掛けられ振り返ると長い髪で赤い着物を着た美少女が心配そうに
「とても具合が悪そうなので…」
(うぐっ!?なんて美少女…可愛すぎる……)
「あの……」
「いや…だ…大丈夫です!!その…ちょっと人に酔って…アハハハ~」
「まあ、ウフフフ面白い方ですね?」
「そうですかね?…って!?危ない!!」
不意に重そうな荷物を持つ男が、少女の上に荷物を落とした。
ガン!!…鈍い音と共に荷物は間一髪
「く~っ!!痛った~!!」
「キャー!!だ…大丈夫ですか!?」
「おい!!坊主!!大丈夫か!?すまねえ!!」
「いえ…平気です…結構頑丈なんです…」
「そうかい?悪いな…先を急いでるんだ…本当にすまねえ!!」
荷物を持つ男は何度もバツが悪そうに振り返りながら その場を去った。
「本当に平気なのですか?」
「いや…全然…痛い……アハハハ…」
「ごめんなさい…私を
「うわっ!?な…泣かないで!!わたし これでも傭兵だし全然平気!!」
「本当に?…グスン…」
「ホント!!ホント!!この通り!!」
ズキズキする痛みに耐え おかっぱ頭の頭頂部を縛った部分を引っ張って面白い顔をして見せた。
「ウフフフ、面白いですね」
「うぐっ…その笑顔……この子 天使か…」
「天使?お姉さん?なんですか?それ?」
「はあ!?今なんと!?」
「え?その…天使…と…」
「その後です!!」
「あの…お姉さん…と…」
その一言を聞き感激した
「わたしは
「え…あの…はい…私はヴァルと言います……」
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