ろくでなし物語

楼忍

エピローグ

「別れよう」

意外と涙は出なかった。自分の肩にあった荷物が降りた気がした。薄情だ。クズだ。

僕は今日、受験校から不合格を突きつけられ、浪人することが決まり、僕はけじめをつけるために彼女に別れを告げている。彼女は最初は嫌だ、と言ったが最後には、頑張ってね、と言ってくれた。


ろくでなし、彼女の顔を見ろよ。今お前は一人の女性を苦しめたぞ。


明日からは彼女からの連絡もない。


これはろくでなし男が、成長する物語である。

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ろくでなし物語 楼忍 @shoki14004434

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