第35話 皇都リファーに向かって

サトルは朝5時に起きいつものように宿の裏庭で『誅戮剣』の素振り5000回をして、部屋に戻り坐禅をして瞑想しながら魔力の流れを確認しながら瞑想をといた。


スザンヌがシャワーから出て来て着替えて二人で食堂に向かうとルビーゼ達二人が待っていた。

4人で朝食を食べてすぐにギルドに向かった。


昨夜見ていた”黒い沼”のクエストを剥がして受付嬢にだした。


「沼は門を出て1キロ辺りの森に有るのですぐわかりますよ」と受付嬢が説明してくれた。


4人は『身体強化』をかけて数分で目的地の森に入り、黒い沼の側まで来た。


「確かに昨日聞いたように魔力は感じないな」とサトル。


「この沼を高熱で蒸発させてみようか」と手を翳して【インフェルノ】と沼に向かって大量の高熱の微をで全ての沼の水を蒸発させると沼底に巨大な黒いエビのような魔物がうごめいて沼底から這い出てきた。


サトルは一瞬でその魔物を【結界】で囲い中を高温の蒸気で蒸した。

黒いエビのような魔物はのたうち回り次第に体が紫色に変色して動かなくなった。


【サーチ】して念のため魔石を【奪取】すると黒い禍々しい大きな魔石がサトルの手のひらに現れた。


【鑑定】すると闇特性の魔石で5ランク闇特性をあげると出たので【次元ストレージ】一応入れて黒いエビもどきの魔物を回収し、沼地に水を満たして綺麗なすんだ沼地に変えた。


とんぼ返りにギルドに戻り、素材置き場にエビもどきの魔物を納品し、昨日街に来る途中で倒したウルフ5匹と一緒に納品した。


納品書を持ってスザンヌが受付に出して金貨60枚とウルフの銀貨5枚を受け取り皇都リファーに向かって馬車に乗った。


「結局あの黒いエビもどきはなんて言う名前の魔物かもわからずじまいだったわね」とスザンヌと会話しながら昼前に皇都の城門が見えて来た。


スザンヌがSSカードのプラチナカードを見せてすんなり皇都リファーの街に入る。


宿を先ず抑えようと目に入った”寛ぎの宿せせらぎ”という宿の門を叩いた。


「すみません3泊ダブルとツイン空いてますか?」とルビーゼが宿の男性の人に尋ねた。


「3泊ね?空いているわ、1泊どちらも銀貨1枚なので全部で銀貨6枚よ」と相変わらずのオネェ言葉で返して来た。


スザンヌが銀貨6枚を前金で払い300号室と301号室ツインの部屋の鍵を受け取り3階に上がってダンジョンに潜る準備をした。


「サトル、今日は夕飯前まで潜って夜は一旦この宿に戻りましょ!」


「そうだね、10階層辺りまで行ければと思っているよ、明日は朝からダンジョンで昼から通して行けるところまでチャレンジしよう」そう言って階下に降りてマーガレットとルビーゼを待った。


冒険者ギルドに行き、「『改革の息吹』のパーティーで”迷宮のダンジョン”に潜ります」と受付嬢に4人のカードを提示して場所を聞いて外に出た。


冒険者ギルドから50メートル皇都の中心に向かった所に10人ほどの騎士団がいてその後ろ側に地下に潜る階段がある。どうやらそこが”迷宮のダンジョン”入り口らしい。


カードを各自で見せてサトルを先頭に降りていく。


両壁に魔石照明がついているため明るい。


1階層に降り立った。


おなじみのゴブリンが12、3匹が出て来るがサトルが【インビジブルハンド】1/2解放で瞬殺して、ルビーゼが耳をそぎ落として回収し、死体はダンジョンの肥やしにした。

さらに奥の方からホーンラビットが8匹向かって来るがこちらもサトルが【インビジブルハンド】で瞬殺して回収し2階層に向かう。


2階層はオークの小規模な群れが14頭現れた。


スザンヌが5頭に覚えたての【サンダーボルト】を頭に落とし、首から上を吹き飛ばし、マーガレットが【ファイアランス】で、ルビーゼが【アースランス】でそれぞれオークの胸を居抜き殺した。


サトルは回収係に専念!


3階層はグリーンウルフ45匹が襲って来る。


サトルが『鬼切丸』で舞を舞うが如く華麗なステップで25匹の首から上を切り落とし、スザンヌが10匹、マーガレットとルビーゼが5匹ずつ刈り取り4階層へと駒を進める。


4階層はトロール3体がバックラーと呼ばれる盾と棍棒のメイスンを振り上げ襲って来た。


スザンヌがトロール2体に【サンダーボルト】を落とし、サトルはトロールの豊かに実った胸を【縮地】で裏を取り、二つの双丘を揉みほぐすと「#&☆☆~」と叫んで死んだ!


サトルを冷たい視線で見つめる3人の女性。


5階層はボス部屋だ!

ミノタウロスがハルバードを構えている。


サトルが【インビジブルハンド】でまたも豊かな胸を揉み上げ殺した。


「サトル、何度も言うが触れるのは胸以外にしてと頼んだでしょ!」


「だって、どうせ触るならオッパイでしょ!相手も気持ち良く死ぬし、俺も気持ち良いし・・・」


「見てる我々が変な気分になるから駄目よ!」


「分かったよ!これこらは出来るだけ足とか身体の他の所をさわるよ」


傍に宝箱が有り、慎重に開けた。

中には高級なポーションのエリクサーが入っていた。

【次元ストレージ】に回収する。


6階層はファングボア、7階層はガーゴイル、8階層にはアンデッドのスケルトンと吸血鬼が出たがスザンヌとルビーゼ、マーガレットが順調に倒して9階層へと来た。


9階層にはロックゴーレムが凄い力で大岩を軽々投げてくる。


サトルが『誅戮剣』をストレージから取り出し、大岩を躱しながら上段から剣を袈裟懸けに打ち下ろし肩口から腰にかけて砕いた。


しかし、再生が始まると数秒後には元に戻ってしまう。


サトルは今度は首を落とし、返す刀で魔石のある胸も切り裂いて魔石を真っ二つに切り分けると、ゴーレムは膝から崩れ落ち動かなくなった。


10階層ではヒュドラが炎を吐いて威嚇していた。


スザンヌが9個有る首を切り落としていき、マーガレットが切口を【ファイアボム】で再生を防ぎ時間は掛かったが倒し、宝箱を慎重に開ける。


中には小さな水晶の様な魔石が5個入っており、鑑定すると『転移石』とでていた。スザンヌ達に一個ずつ渡した。


ここのボス部屋で昼食休憩を摂ることにした。


サトルは【次元ストレージ】から野菜サンドとオーク照り焼きサンド、それにボルシチスープを出して食べる。


「ダンジョンの中でこんなに美味しい食事が食べられるなんて嬉しいわね!」とスザンヌ。


「さぁ、あと10階層ほど頑張って行くぞ」サトルが叫ぶ!


1時間の休憩を取って、11階に向かった。


11階層にはリザードマンが7匹、12階層には砂漠ステージでポイズンスコーピオン2匹、サンドワーム1匹、13階層は大蜘蛛と大蛇がいたが、スザンヌのサンダーボルトと魔剣、マーガレットとルビーゼの【火炎系魔法】、【土系魔法】の連発でビンチも無く打ち倒して14階層に来た。


ワイバーンガ2匹が口から炎を出して威嚇して来る。


サトルが【インビジブルハンド】で2匹の首を擦ると変な声をはっして2匹とも心臓の動きを止めた。


「サトル、制御リングを全開でなくとも触って一瞬で死んでるから貴方のスキルも更に強くなってしまってるわね」


「そうなんだよ、今は制御リングを最大にして抑えても魔物も人族も瞬殺してしまう迄強力になってしまって困っているよ」と言いながら15階層に行く。



15階層はボス部屋で開けると岩場ステージで巨大な岩龍が岩を吐きながら4人を威嚇している。


スザンヌが又もや強力な【サンダーボルト】を岩竜の頭に落とした。


岩竜の首から上の部分が吹っ飛び瞬殺してしまった。


「完全に自分の物にしたね」とサトル。


「旦那様の教えが上手いからよ」


「あの〜、独身の可愛い女性が二人も居るのを忘れないでください。おふたり様」とルビーゼが膨れた顔でぼやいた!


「妬かない、妬かない、宝箱を開けてみようよ」とサトル。


中には古代文字で書かれた図面が1枚入っていた。


3人の女性が見ても何の図面か分からない!


「サトル、これが何の図面か分かるの?」


「ああ、これは水陸そして空飛ぶ乗り物の図面だな」


「恐らく古代文明は今より遥かに進んだ文明で魔石の使い方も長けていたと思われるよ」


サトルは設計図を回収して16階層に向かった。


16階層にはミノタウロスが2頭、17階層にはキマイラ、18階層にはヒュドラ、19階層にはモノケロースを順調に討伐し20階層のボス部屋に辿り着いた。


そこのボス部屋には石化の魔眼を持ち、髪が蛇のメデューサがいた。


「皆な、あいつの目を見たら駄目だぞ!『 リフレクションリング』を発動させて、俺が【サンダーボルト】と【エナジーボム】を奴の目にぶつけるから」とサトルが叫ぶ。


サトルはメデューサの頭を砕き、目を潰していっきに瞬殺してしまった。

頭の蛇も雷で黒焦げになって死んでいた。


宝箱には『ミスリル製の聖剣ガデリウス』とあり、鑑定すると”龍の息吹も魔王の魔法も切り裂く聖剣”と鑑定された。


「これはスザンヌが持つべき剣だな」とサトルがスザンヌに渡した。


スザンヌが握って鞘から抜くと剣が神々しく輝き、スザンヌの手に凄く馴染んだ。


早々に今使っている剣をストレージにしまい、今後は『魔剣五芒星剣』と『聖剣ガデリウス』をケースバイ・ケースで使う事にした。


20階層まで来たので今日はこの辺迄と、4人でダンジョン備えの転移盤に乗り出口迄転移した。


4人はギルドの素材置き場に行き、20階層迄の魔物を納品して、受付で精算して白金15枚、金貨57枚、銀貨65枚、銅貨85枚を受け取って宿に戻った。


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