第7話



 ――――って言うかモグって何をモグって言うんだ? もしかして……その部分へ思いを巡らせた瞬間ヒュンと縮んだ気がして寒気がした。


 そして俺は、かつてネットを騒然とさせた。現役女子大生声優 佐倉〇音に「チンコもいじゃうから☆」と言わせた。伝説の作品を思い出した(あざの耕平先生。新刊まってます)。


「はぁ? 言っておくけど冗談じゃないからね? 私達みたいな美人姉妹をそこら辺の男が、放っておけるとは思えないから……」


 確かに放っては置けないぐらい三人とも……彼女達の母親含めて全員美人だ。

 だから心配でそう言う事を言ったのだろうと思えば、かのじょのキツイ言い回しも家族愛の裏返しと言える。そう思えば可愛らしく思える。


「ははははっ……確かに三人とも可愛いからな、姉が心配な気持ちは分かる」


 ――――と父さんが助け船を出してくれた。


「だがな。不肖の息子を俺は信じている。」


 俺は父の話に耳を傾けていた。


「君達三人にも親の勝ってな言い分だが、息子の事を信じて欲しいと思っている……」


「父さん……」


 俺は少ししんみりとした空気の中で、俺は父に対して少しだけ、うるっと来ていた。気が付いたら小さな声で呟いていた……


「それにコイツには婚約者がいるから……」


 そして父はサラリと爆弾を投下した。


「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーッ!!」」」」


 俺達親子以外の四人が驚きの声を上げた。


「あれ、言ってなかったか? 俺の父親がだした結婚の条件の一つがコイツと爺さんの指定した女の子との婚約なんだ」


「それで婚約者がいるんだね……」


 ーーーーーと長女のみおりさんが声を上げた。


「何と言うか時代遅れですね……いつの時代の話ですか……」


 続いて次女のミクも感想を述べて、祖父のやり方を非難した。


「令和の時代にショーワみたいな風習持ち出して古い人ね」


 ――――と三人とも概ねあった事もない、俺の祖父を非難している。


「会長のお立場を考えれば唯一の孫である、マコト君を後継者に考えてその後ろ盾を与えてあげようと思ってるんじゃないかしら……」


「恐らくはそうだろうね……」


 ――――と父さんは答えたが、本音は違うんじゃないかと俺は思っている。


 一度もあった事のない孫に何か理由を付けて会いたい。とか、父さんに再婚をしてほしくなかったとか、邪推をしてしまえば幾らでも疑念は込み上げてくる。


 そんなことを考えているヒマがあったら、紬ちゃんの疑念を晴らす事に努めよう……


「まぁ……だからさ紬ちゃん。俺は君が心配するような事はしないつもりだよ? そう言う事は家族になる君達姉妹にも失礼だし、自分が望んだわけではないとは言え婚約者になる女性ヒトにも失礼だ……だから俺を信じてくれなくていい。少しの間だけ試してくれないか?」


「……」


 紬ちゃんは黙ったままで、まだ答えを決めかねているようだ……


「入るなと言われた場所には入らない。洗濯物は自分の分は自分でする……それでももし、俺の事が気に入らいって言うんならしょうがない。祖父に頭を下げて金を借りてマンションでも借りるよ。それならどう?」


 俺は再び紬ちゃんカノジョに提案した。


「しょ、しょうがないから暫くは様子を見てあげるわ……折角いいモノを食べてるんだし楽しみましょう」


 紬ちゃんは、無理やりテンションをあげて場の重苦しい空気を払拭させようと、して率先して行動してくれたお陰で双方初の顔合わせは、大成功とは言わないまでも無難な結果に落ち着いた。




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【あとがき】


 初めましての方も、前作から来ていただいた方も、先ずは読んでいただきありがとうございます。思いつきで書いた作品なので面白ければ応援してやってください。


 コンセプトはギャグ(パロディ)×ラブコメです。


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12月に新作を上げますのでそちらの方もお楽しみに……


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