第21話 CD発売 (1982年10月)
1982年10月1日に世界で初めてCDが発売された日、僕事鏡原三花芸名『みかん』もCDで販売した。
今までのカセットテープとは違い劣化する事無く、何度も聴けるのが強みだ。
顔出しNGを解除してから歌だけではなく演技にも力を注いでいて特訓の真っ最中だ。
露出のタイミングは事務所で検討されておりいつでも出れる状態まで持ってこようとしてる。
CDの話に戻すが、最初はCDプレーヤーは高価でレコード、カセットテープに慣れてるだろうからなかなか入手しずらいと周りの人達は言っていたが、僕はCDの利便性を説きのちに先見の明があると言わしめられた。
LDやDVDが出る20世紀末期、21世紀初頭のCDの売り上げ減の時代を知っているので、20数年間のCDの爆発的売れ行きの時代が懐かしくまたそれを目指して売り上げに貢献しようと思っている。
カラオケのブームもあり、今後も広がりが有る事も強調してCDアルバム第一弾には三花ちゃんの歌と伴奏だけのカラオケヴァージョンも収録して容量をフルに使い販売した。
『みかん』の初CDは最初はCDプレーヤーの浸透具合からも伸び悩んだが、徐々に本体の売れ行きと共に売れていきミリオンセラーになった。
すぐさま第二弾が発売されこれまた売れて、事務所はまさにウハウハ状態になった。
CDの利点は何度聴いてもカセットテープの様に擦り切れない事。デッキに絡まらない事等が挙げられる。
「三花ちゃんの言う通りCDの売り上げが順調だよ。」
「はい。今の所は・・・。でも先の事はわかりませんよ。」
「またまた~。謙遜しちゃって~。三花ちゃんの読み通りにCDが売れてるんだよ?」
「それはわかりますが、『油断大敵』ということわざもありますからね。気はゆるめられませんよ。」
「三花ちゃんが言うなら仕方ないね。今、事務所では売り上げ記念パーティーも企画されてるんだよ?」
「それは大変ありがたい事ですが大丈夫でしょうか?」
「はっはっはっ!心配ご無用さ。主役の三花ちゃんはどんっ!としてればいいのさ。」
「はあ。わかりました。」
僕はマネージャーと話す。この事を聞いた事務所社長は『心配性だなあ~。』とこぼしたらしい。
とにかく売り上げがすさまじくて、事務所にも貢献出来て僕は嬉しい限りだ。
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