第17話 ひな祭り (1978年2月下旬~3月上旬)
1978年2月下旬のある日の事。
≪ふ、ふふふ~ん♪≫
≪何やら嬉しそうだね。≫
≪わかる?もうすぐあの日が近いからよ。≫
≪あの日って?≫
≪女の子の日よ。≫
≪え?≫
≪だからひな祭りの事よ。≫
僕は脳内で三花ちゃんと念話する。
この念話生活も気付けば半年余りが経過してだいぶ慣れてきた。
部屋には両親がひな人形を飾り付けてあり、今それをまじまじと見ている。
ここ鏡原家では7段のがあり、三花ちゃん(今は僕だけど。)への愛情が見て取れた。
3月3日になるまで僕の脳内の三花ちゃんは小躍りする様な感じでうきうきそわそわしていた。
当日、ひなあられとジュースが出され多いに楽しんだ。
お兄様方も喜んでおり、次は5月5日を楽しみにしていて、それに伴い鯉のぼりも楽しみにしていた。
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