第15話 クリスマスパーティー (1977年12月下旬)

 今日はとても楽しみにしていたクリスマス。


お兄様方、お父様、お母様、おじい様、おばあ様が一堂に集まりクリスマスケーキの入刀を待ち望んでいた。


 「早く、早く。」


 「あわてない。あわてない。」


 ケーキが切り分けられ各自の前に並ばれた。ケーキ以外にも七面鳥やサラダもろもろがテーブルの上に置かれており、飲み物としてシャンパン、シャンメリー、ジュース等用意されていて、


皆待ち遠しくおじい様の食事開始の合図を待った。


 「乾杯!」


 「「「「「「乾杯!」」」」」」


 ケーキに一口大の大きさになる様にフォークで切り口に運んだ。


スポンジケーキの上に生クリームが敷かれイチゴがアクセントとして乗っていた。


 「うめえ~!」「美味しい~!」


兄達は喜んで食べていた。そういう僕もおいしく頂いた。


 「喜んでもらえてうれしいぞ。」


お父様が言う。


 「ではクリスマスプレゼントを渡そうかな。まずは太郎。」


 「はい!」


お兄様がお父様からプレゼントをもらう。中身はなんだろう?


 「続いて次郎。」


 「はい!」


続けて2番目のお兄様が受け取った。


 「次は三花。」


 「はい!」


 「三花のプレゼントは重たいから目録だけ渡すぞ。」


 「わかりました。」


 クリスマスプレゼントは前もって希望の品を聞かれており、僕と三花ちゃんで相談してVHSビデオデッキと数本のビデオテープを頼んだ。


ちなみにお兄様達はプラモデル等だったらしい。


これは将来を見越してのお願いであり、最初はなんでVHSビデオ?と言う顔をされたのが鮮明に思いだされる。


目的の番組放映は来年1978年4月のはずだ。それを録画したくてビデオデッキを頼んだんだ。


 そうこうしてクリスマスパーティーが終わり皆で風呂に入り就寝した。

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