第14話 発表会の後
「ブラボー!」
パチパチパチ。拍手が鳴り響くのが幕が下りたステージ上でもよく聞こえた。
浦島太郎役の子の隣に立ち、僕達の周りには劇に出演していたクラスメイトが並んで待機した。
幕が上がり拍手喝采の元全員でお辞儀をして、再度幕が下りるのを待った。
僕達はステージから降りて劇の後片付けをする先生達を見守った。その間、
「三花ちゃんとても良かったよ。」
「ありがとうございます。皆さんもとても良かったと思います。」
等々、僕はクラスメイトと激励しあった。
程なくして別のクラスの劇の準備が始まりステージの横の退出口から僕達は出た。
教室に戻り着替えようとすると担任の先生が記念写真と言う事で集合写真を撮影した。
「皆、着替えるのはちょっと待って。記念に写真を撮りましょう。」
「「「「「「「「「「は~い!」」」」」」」」」」
後日、クラスメイト全員の分の焼き増しがなされ配られた。
「三花ちゃんの乙姫様とても似合ってるね。」
「太郎役の子もかっこういいよ。」
「皆さんもそれぞれかっこう良くて、可愛いかったわよ。」
「そうそう、僕発表会の後家族から乙姫役の子の事聞かれたよ。」
「それなら私も!」
「僕も!僕も!」
僕は気になり聞いた。
「例えばどの様に答えましたか?」
「ん?ただのクラスメイトだよ。とね。」
「クラスでも可愛い子だよ。とは言ったな。」
「将来が楽しみだ。と家族は言っていたよ。」
「ありがとうございます。」
僕は一安心して帰宅の途についた。
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