彼女の執筆
バブみ道日丿宮組
お題:記録にない小説上達法 制限時間:15分
言葉にならないものを文章化する。それはまるで神のようだった。新しい言語に近いそれらは、頭を活性化させる。
そう思い、薬をやめた。薬は老化を産むものだと思った。
その夜に救急車を呼ばれた。
薬をやめれば、死ぬと両親に聞かされた。
そんなすごいものを飲んでるとは知らなかった。
生活の場がベッドの上になった。
しばらくは安静にしてなければならなく、当然学校にもいけなくなった。
毎日彼女が来てくれるので、寂しさはあまりなかった。
動けない僕に代わって、彼女がいろいろと動いてくれる。
思春期の性欲は発散することができた。
夜帰ってくる両親を待つ間はずっと抱き合ってた。
彼女も貪欲だった。
吐き出される精子を見ながら思う。
なにか残せるものがあればなと。
そうして、毎日の流れを文章化することにした。
それは活性化させるのに一役買った。
彼女との交流もたくさん載せた。
読み返してみる。
見事なエロ本だった。
これで絵が描ければ、よかったんだけどな。
そんなことを彼女にいったら、デッサンのモデルをしてくれることになった。
もちろん全裸でーー描き終わる前に彼女に襲われるのは毎度のことだった。
数分間で、かなり体液を吐き出してしまうらしい。
まぁそれはいいかなと思った。
部屋から出られるようになると、彼女のことを優先した。
行きたい場所、やりたいシチュエーション、コスプレ。
いろいろを体験した。
文章はだいぶ厚くなった。
体験談は書きやすいかもしれない。
もっといろいろなことを知れば、書けるかもしれない。
絵はあまり進展しなかった。
彼女が描いてくれる方が断然うまかった。陰部もしっかりとかけてる。僕が見る彼女の陰部はごちゃごちゃしててなんだかわからなかった。
文章はシンプルでよかった。
躍動してる、欲しがってる、エロい。
それだけで美味しそうだった。
なんにしても、薬を飲むのをやめることはできない。
僕を活性化させるには、薬が必要だったから。
彼女にとって必要なのは、僕の精子かもしれない。
美味しそうにいつも飲んでるし、ひくひくと痙攣しながら僕を見つめてくれる。彼女の中でいろいろが起こってるのだろう。
さぁて今日はどんなことをしようか。
眠る彼女の胸を揉みながら、思考を走らせた。
彼女の執筆 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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