路上の独り言
時雨 大知
路上の独り言
どうせ俺の歌なんか 誰も聞いちゃいねぇ
ロータリーでかき鳴らすギターは 足音にかき消される
昔、通学の朝、街行く人が揉まれる駅の路上で
毎朝独り 歌を歌っていたホームレスを ふと思い出す
あの人が幸せだったのか 知る余地もないが
あの頃は考えもしなかった
だが仮に、自分がもしも心を失ったとして
出来ることが歌う事の他無いとするならば
あの人はベストを尽くしていたのかもしれない
どうせ俺の歌なんか 誰も聞いちゃいねぇ
でも歌う それで幸せ
路上の独り言 時雨 大知 @daichi_shigure
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます