プロフィールなど
【ギルド】プレジール
▪️オルクス・フェルゼン
プレジール専属のSランク冒険者。
若くして剣の腕ひとつで今の地位に上り詰めたが、その半生は過酷そのものだった。
両親の顔は知らず孤児院前に捨てられており、剣を握れる歳になった頃より血を吐くような鍛錬を続けている。ウォルフ以外にも剣を教える師匠が居たらしく、その人物のお陰で比類なき剣技を扱えるまでに至った。
性格は冷めており、大体の物事に対して俯瞰的である。しかし強さを競うともなれば話は別で、勝ち負けに拘る熱い一面を持っている。
愛剣である『燐天(りんてん)』を楓矢に折られて以降、女神の助力もあって【創者(そうじゃ)】としての道を歩む。
創造する者として料理を選んだオルクスは、依頼の中で料理を通じ成長していく。
▪️ミリア・フェルゼン
オルクスのかつてのパートナーで、現在は楓矢と共にパーティを組んでいる僧侶(ヒーラー)。
長くやや癖っ毛の薄桃色の髪の毛、そして豊満な胸と整った顔が特徴。オルクスが居なければ言い寄る男は数知れずだとか。
語尾に「〜だよ」と付ける癖があり、僧侶職に似合わない怪力を持つと言う(楓矢談)。
オルクスと同じ孤児院の出身で、幼い頃に両親を魔物に殺されて孤児となった。
明るい性格で面倒見が良く、孤児院ではシスターに次いで仕事をこなしていた。将来の夢はオルクスと結ばれる事だが、オルクスはミリアを家族としか認識しておらず道のりは長い。
▪️ウォルフ・マロール
ギルドマスターを務める初老の男性。
かつては戦士として冒険者だったが、前任のギルマスが引退するにあたりその座を引き継いだ。それからは冒険者を辞めて、ギルマス兼シェフとして料理を振る舞っている。
短期でぶっきらぼうな性格だが、ギルドメンバーの事を一番に考え行動する。幼い頃にオルクスが悪戯をすれば躾としてゲンコツをお見舞いしていた。
一人娘はロロア、妻は病で死別している。
▪️ロロア・マロール
ギルドの受付嬢。ウォルフを父に持ち日々仕事に勤しむ姿は人気を集めているが、悪い虫が付かないようにウォルフが眼光を光らせている為、27歳の今でも独身である。
本人は結婚願望が強いが白馬に乗った王子様を待つなどメルヘン思考。
オルクスとミリアにとっては姉的な存在である。
【勇者】
▪️柳条(りゅうじょう)楓矢(ふうや)
異世界(日本の東京)からの転移者。
生きる事に価値を見出せずにいた所を女神に見染められ、聖剣とスキルの恩恵(楓矢曰くチート並の能力)を得る事で転移に同意した。
基本的に人を信じておらず、拒絶する様子が多く見られる。その実、元の世界で負った心の傷が影響しており、人に対して心を開く事を良しとしない。
そんな中、同年代で多くの功績を持つオルクスと出会い、戦いを通して感情的になっている自分に気付いた。燐天を折って勝利したがチートで手に入れた勝利に納得がいかず、自らの実力で勝つと心に誓った。
ヨルズに燐天の修理を頼むなど人間臭い面も多々あり、ミリアは楓矢の本当の人間性を垣間見た結界、自分を曝け出せる様になるまでは見守ろうと決めた。
ギルドを拠点として勇者のランク上げに勤しむが、基本的には戦闘において素人の為、弱い魔物で剣の扱いを学ぶ所からスタートしている。
ギルドの本を読み漁り、独学で剣の鍛錬に精進しており、本格的な魔王討伐の道はまだまだ長いとされた。
因みにオルクスとギルドですれ違っても言葉は無いが、料理だけはミリア経由で注文して食べるらしい。
【鍛冶屋】ヨルズ・ディアス
トバルカインという異名を持つ天才鍛冶屋。
特殊な金属と魔法技術の混合で生み出された魔具『大鎚・覇梁(はりょう)』を操り、数々の武器や防具を生み出してきた。
気分が乗らないと仕事をせず、無類の女好きとして知られている。一応、幼馴染の女性が仕事のサポートをしているのだが、平気で部屋に女性を招いており、その度に半殺しにされているとか。
チャラチャラしているが腕は確かで、騎士団長クラスが扱う剣も王都に献上している。ただ全ては気分に左右され、かつては王都からの依頼さえも断ったと有名な話が広まっている。
【ギルド】ハーメルン
表立っては『なんでも屋』という認識だが、その実、構成員は曲者が多い。各職業に特化したメンバーを始め、亜人(ハーフエルフや獣人)なども多数存在している。
▪️グラウ・バーディア
ハーメルンのギルドマスターを務める大男。
本人は商人上がりだと言っているが、あまりのガタイの良さ故にオルクスからは戦士職だと思われていた。
商人を生業にしていたからか鋭い着眼点と判断力は本物で、多方面に太いパイプを持ち、独自のルートで仕入や販売を行っている。
子供はおらず妻に先立たれており、妻が生前の時に孤児であるペトラを招き入れた。
娘として全ての技術を叩き込む様は苛烈であるが、ペトラはそれに応えようと必死に勉強している。ペトラ自身も目利きの才能に優れており、グラウの期待を背負って励んでいる。
基本的に面倒見が良く、訳ありで居場所を無くした者達の拠り所となりつつある。来るものは拒まず、来たからには鍛え上げる。その彼の信条を元にハーメルンは大きな組織へとなっていった。
▪️ペトラ・カーニャ
グラウの一番弟子。幼い頃は孤児として盗んでは逃げての生活を繰り返していた。
グラウに拾われてからは心を改め仕事に励み、初の給料を得た際には、かつて盗んだ店に代金を支払にいくなど義理堅い一面を持つ。
カラッとした性格で底抜けに明るく、初対面の人でもフランクに接する。特にグラウが強面の為、交渉などの際には斥候として送り込まれる事もしばしばだとか。
目利きの才能に優れており、野菜などは見ただけで鮮度、品質、大凡の味を把握できる。商人職が基本だが、幼い頃に上げた盗賊のスキルも持つ。
赤いバンダナにチューブトップ、ブカブカのパンツスタイル。バンダナ以外はハーメルンの女性の正装らしいが、ペトラは休日だろうがずっとこの格好をしている。
お洒落には無頓着だが顔立ちは良く、周囲からは勿体無いと言われ続けていた。ちなみにペッタンコである。
▪️ リリーナ・ルッツ・クルェイ
ハーメルンのメンバーで、ハーフエルフの少女(?)。褐色の肌が特徴で、エルフの中でもダークエルフに分類される。
スキルボードでは『魔術師ランク38』と『僧侶ランク22』、加えて『盗賊ランク31』と多岐に渡って習得しており、魔法と盗賊を駆使して潜入捜査を得意としている。
ラングウェイ家にもメイドとして潜伏し、裏で暗躍する魔物の存在を調べ上げ、オルクスと共に行動するようになった。
メイド服に隠れているが見事なモノをお持ちらしく、ハーメルンの正装に着替えた際にはサラシに巻いた状態をオルクスに疲労した。
また長寿なエルフの血を半分引いている故に、見た目と実年齢は比例していないらしい。
【ラングウェイ家】
▪️ボリス・ラングウェイ
ドルドゥの貴族であり、魔法のスペシャリストとして名を馳せている。
スペルカードという発明を始め、様々な魔法を扱う天才魔術師だが現在は病に伏していた。
妻には先立たれからは落ち込む娘との接し方が分からず、結果的に溝を深めてしまった。
▪️ソラス・ラングウェイ
ボリスのひとり娘の貴族令嬢。
父親譲りの魔法の才能の持ち主で、英才教育に加え、父親の師匠の著書を盗み見て更なる才能を開花させた。
母親を亡くし、父親が病に伏せたのをキッカケに、独自に編み出した複合魔法によって部屋に結界を張って他を拒絶している。
ペトラと邂逅を果たした際、途切れた緊張から今は別室で眠りについている。
【魔王】
▪️如月(きさらぎ)莉緒(りお)
日本から転移してきた少女。転移の経緯は不明だが、魔王の目覚めと同時に異世界に現れた。
そのまま魔王を吸収する事で新たな魔王として覚醒し、今は目的も無く、自らの空腹を満たす為に魔物を喰らい続けている。
左右の手をナイフとフォークの様に変化させ、さらに腹部(ちょうど胸から鼠蹊部辺り)に縦に裂けた口を具現化させる。
蹂躙した魔物は腹部の口に取り込まれ糧となり、莉緒の力として蓄えられる。
身体の変化は黒い瘴気生み出し、纏わせ、凝固させる事によって外殻を形成する。任意の場所に発動させる事が可能で、武器にも防具にもなり得る。
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