第5話 新たなる文具

ここは勉強机の上。文具たちは今日も会議をします。

シャーペン

「最近思うんだよな。」

定規

「なにを?」

シャーペン

「俺たちいっつも同じメンバーで会議してるだろ?」

ボールペン

「そうですね。」

シャーペン

「そろそろマンネリ化してるんじゃない?」

消しゴム

「言われてみれば確かにそうかもしれないわね。」

シャーペン

「だろ?というわけで新メンバーを発表します!」

定規

「いきなり始まって、いきなりきたな!」

ボールペン

「いえーい。」ぱちぱち

消しゴム

「どんな子が来るのかしら?」

シャーペン

「エントリーNo.1。沢山の芯を温かく包み込む姿はさながらお母さん!溢れる母性、シャー芯ケース!」

シャー芯ケース

「よろしくね。」

3人

「イェーイ!」パチパチ〜

シャーペン

「エントリーNo.2。円の中心で刺さり続ける姿はまさしく中立の証!どんな時でも冷静に物事を見る、コンパス!」

コンパス

「よろしく頼む。」

3人

「イェーイ!」パチパチ〜

シャーペン

「エントリーNo.3。2人の息のあった掛け合いはまさしく阿吽の呼吸!仲良し双子、三角定規姉妹!」

三角定規姉妹

「「よろしくね〜。」」

2人

「イェーイ!」パチパチ〜

定規

「俺と同系統のやつ来たんだけど。誰か止める奴いなかったのかよ!かぶるじゃねーか。」

シャーペン

「新たにこの3人仲間を加えて、これからはもっと色んな会議をしていくぞ!」

2人

「おー!」

定規

「ちょっと待てよ。急に来て仲間だ〜って言われても戸惑うじゃねーか。」

シャーペン

「おい定規。ちょとは空気読んだらどうだ?」

定規

「え?」

消しゴム

「そうよ!」

ボールペン

「定規さん以外はみんな受け入れてますよ。」

定規

「まじ?俺だけなの?」

消しゴム

「あんただけよ。なんかぐちぐちいって

さ。」

シャーペン

「そうだよ。せっかくの歓迎会なのにこの空気。どうしてくれるんだ?」

定規

「そうか。ならすまなかった。」

シャー芯ケース

「大丈夫よ。こちらこそ急に来て仲間だなんて少し図々しかったわ。ごめんね。定規の坊や。」

定規

「坊や?」

コンパス

「うむ。すまなかったな。定規殿。」

定規

「殿?」

三角定規

「「わたしたちからもごめんね。ジョーにい。」」

定規

「ジョーにい?呼び方の個性強くないか?」

シャーペン

「こんなもんだよ。じゃあ改めて各自自己紹介をお願いしまーす。」

シャー芯ケース

「じゃあ私から。主人様あるじさまご愛用のシャー芯ケースでございます。何かを守る事には長けているわ。どうぞよろしくね。」

シャーペン

「じゃあ次、コンパス。」

コンパス

「御紹介に与りました。わたくし主様ぬしさまの愛用するコンパスと申します。言葉で刺すときはあろうとも、物理では刺しません。以後お見知り置きを。」

定規

「言葉でも刺すなよ。」

シャーペン

「じゃあ最後は三角姉妹」

定規

「既に略されてるし。」

三角姉妹

「「はーい!わたしたちはあるじーが愛してやまない三角定規だよ〜。直角も平行もわたしたちにかかればなんのそのだよ〜。これからよろしくね〜。」」

シャーペン

「ではこれからは我々4人と新メンバー3人を含めた計7名でやっていこうと思いますので、どうぞよろしくおねがいいたします!」

6人

「よろしくお願いします!

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